メール無料配布の雑誌「数学・物理通信」号外号として「遠山啓の著書リスト」の発表を予定している(注)。
ずいぶん前からその原稿をつくってきたので、たぶん10年以上前から準備しているのではないかと思うが、なかなか発表にこぎつけていない。
最近、ある方とのやりとりで、すこし前に進めようかという気が起こってきた。
およそだが、このリストはいまA4で41ページに及んでいる。これは著書として発行されたものに限っているので、その他に雑誌や新聞等に遠山が書いた記事とかエッセイとかは含まれていない。
遠山さんの伝記を書いた友兼清治さんからは雑誌や新聞等に遠山が書いた記事とかエッセイが含まれていないではないかとの批判を頂いたことがあるが、それを真剣に調べ出したら、私に残された余命の間ではたぶん無理であろう。
国会図書館でのこういう種の情報をくわしく調べてみたことはないのだが、たぶん3,000以上の資料リストになるのではなかろうか。
著書リストでも著書は270であり、これはシリーズで書かれた叢書とか講座本は別にリストを別にわけてつくってある。
国会図書館で検索すれば、たいていのことはわかるではないかという人もおられようが、図書館のOPACで得られる情報は限られていると思う。
本の発行年月日、発行された書籍のページ数とかを記載しているというのが特色である。ところが自分が集めたそれらの書籍ではっきりしているものもあるが、図書館のOpac等の情報でこれらを調べようとしてもわからないことが多い。
わかる限りでできるかぎり調べたつもりであるが、なかなか完全にはほど遠い。
(注)遠山啓とは何者だと思った人もいただろうか。遠山は本来は数学者であるが、数学教育に関心を持つようになって数学教育の分野で大きな運動を率いた方である。それは数学教育協議会という団体である。
そこで「量の理論」とか「水道方式」という方式を提唱し、かつ普及させた。教育にあまり関心のない方には無縁かも知らない人だが。