【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

鳩山「洞爺湖が泣いている」・岡田「何を言っているか分からない」

2008年07月09日 20時04分48秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 「洞爺湖が泣いています」――北海道洞爺湖サミット閉幕を受けて、鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表が相次いで個人メルマガを発しました。

 鳩山さんは「洞爺湖が泣いています。洞爺湖でのG8サミットが終わりました」とし、洞爺湖を含む北海道9区選出の衆院議員として、福田問責総理のていたらくに悔しさをにじませました。

 その上で、「予想通り、世界の官僚たちが知恵を捻った空疎なメッセージが世界に発せられました」と指摘。「ただ、福田首相のみに責任があるわけではありません」として責任は官僚内閣制にあるとの考えを示唆しました。

 そして、「来年のサミットに民主党の首相が参加し、サミット自身の意味を
大きく塗り替えたいものです」として、民主党(DPJ)による国会内閣制の下、G8サミットのスキームを立て直したいとの気構えを示しました。

鳩山さんのメルマガ「はあとめーる」は
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000074979
でも読めます。

 岡田克也副代表・地球温暖化対策本部長もすばやく発信。
 「サミット――今後に不安を感じさせる期待外れの結果」と題し、首脳宣言に盛り込まれた気候変動枠組み条約の他の締約国とともに、50%削減を達成する目標というビジョンを共有する」との文章について「何を言っているかサッパリわからない」と断じました。

 けさ付けの新聞の全面に載った「首脳宣言要旨」を「???」と唸りながら読んだ、皆さん(私も含めて)も同感でしょう。

岡田克也メールマガジン「かつやNEWS」 のバックナンバーはこちらです。
http://archive.mag2.com/0000182804/index.html

1日1クリック集計の人気ブログランキングに参加しています。
1日1回、1つずつボチッとよろしくお願いします<(_ _)>
  ↓     ↓
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ   
tag Nobuyuki Miyazaki kokkai-blog DPJ LDP Japan climate change


【八郎潟】「生産調整・減反政策に疑問」30・40代が候補者 秋田・大潟村長選

2008年07月09日 16時43分22秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

[写真は八郎潟の風景=大潟村役場の公式ウェブサイト]

 「コメの作付け問題に若い世代は疑問を感じている。30、40代を中心に候補者選考する中、出馬を促され決断した」――

 国営干拓地、八郎潟を抱える秋田県大潟村(人口3300人、第1次産業比率77%)の村長選が激戦の様相を呈してきたそうです。

 8月24日投開票の村長選に農協・JA大潟村の前専務理事の農業、小林肇さん(41歳)が立候補を表明しました。現職の黒瀬喜多村長(63)と、元村議の高橋浩人氏(47)がすでに立候補の意向を表明しており、激戦の様相です。

 小林さんは、「今までの村長選は稲作生産調整をする側と、しない側とで二分されてきた」として減反政策に左右される農政(村政)の問題点を提示。

 大潟村は生産調整に従う農家(減反順守派)と従わない農家(ヤミ米派)の対立が長年あったようです。

 「日本の大型農業のモデル農村」と呼ばれた大潟村は、やがて「ヤミ米基地」と呼ばれるようにもなったそうです。ただし「ヤミ米基地」という呼び名を「善い」「悪い」という二元法で考えるべきでない、と私は感じます。

 小林さんは「若い世代ほど、この対抗軸に疑問を感じており、農業の未来や発展的な村作りのために改善に向けて踏み出すべきだと考えた。稲作に限らず、多角的に新しいことに挑戦する農業者を支援したい」と語ったそうです。

 小林さんは新潟県新発田市生まれ。生後間もなく父親の入植に伴って同村に移住したそうです。大潟村は1964年発足です。大潟村は八郎潟を囲む地形の自治体です。

 小林さんは秋田県庁での記者会見で、「30代、40代を中心に候補者選考する中、出馬を促され決断した」と話しました。

 もちろん、都会っ子の私には、大潟村で何が起きているのか、その状況はさっぱり分かりません。

 でも生産調整(減反政策)に対する疑問と、若い世代による変化の胎動が出てきていることは間違いなさそうです。

 なお、同村の経常収支比率は99・8%(2005年度決算)です。国、県の補助金漬けになっている証左です。地方財政関係者なら、ひっくり返るような数字でしょう。

 また、同村では、生産者団体が畑作用地に水稲を作付けし、村が「認定農業者」を外すという“事件”があり、係争中。県や同村はこれまで、畑作に戻し、生産調整に応じるよう求めてきたそうです。(読売新聞の過去記事から)

 8月24日、大潟村長選にちょっと注目しませんか?

 (このエントリは秋田魁新報と読売新聞の過去の記事を基に作成しました)
 
1日1クリック集計の人気ブログランキングに参加しています。
1日1回、1つずつボチッとよろしくお願いします<(_ _)>
  ↓     ↓
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ   


大潟村長選、激戦の様相 前農協理事が出馬表明(読売新聞・秋田)

 8月24日投開票の大潟村長選で、前大潟村農協専務理事で農業小林肇氏(41)(大潟村西2)が8日、「村政の世代交代を訴えたい」と無所属での立候補を表明した。同村長選には現職の黒瀬喜多村長(63)と、元村議の高橋浩人氏(47)がすでに立候補の意向を表明しており、激戦の様相を呈してきた。

 小林氏は、「今までの村長選は稲作の生産調整をする側と、しない側とで二分されてきた。若い世代ほど、この対抗軸に疑問を感じており、農業の未来や発展的な村作りのために改善に向けて踏み出すべきだと考えた。稲作に限らず、多角的に新しいことに挑戦する農業者を支援したい」と語った。

 小林氏は新潟県新発田市生まれ。生後間もなく父親の入植に伴って同村に移住。県立農業短大卒業後、2年間米国で農業研修をした経験もあるという。

(2008年7月9日  読売新聞)

小林氏が出馬表明、大潟村長選 三つどもえか(秋田魁新報)
 前JA大潟村専務理事の小林肇氏(41)は8日、任期満了(9月4日)に伴う村長選挙(8月19日告示、24日投開票)に無所属で立候補することを表明した。これまでに元村議の高橋浩人氏(47)、現職で3選を目指す黒瀬喜多氏(63)が出馬表明しており、三つどもえとなる公算が大きい。

 県庁で会見した小林氏は「村の選挙はこれまで、コメの作付け問題を軸に二分されてきたが、若い世代は疑問を感じている。3、40代を中心に候補者選考する中、出馬を促され決断した」と説明。農業振興については「個々の経営方針を尊重し、戦略的な取り組みには一層の支援をして生産基盤の強化を図る」と語った。

 小林氏は新潟県新発田市生まれ。1967年に第1次入植者の両親と移住した。県立農業短大卒。村農業委員、JA大潟村非常勤理事を歴任。2004年からJA大潟村専務理事を1期務めた。

(2008/07/08 20:51 更新)

tag Nobuyuki Miyazaki kokkai-blog DPJ LDP Japan 諫早湾干拓事業 八郎潟干拓事業 自民党農政 減反政策 諫早湾 若林正俊 農林水産省 農水省 控訴 秋田県 こめどころ 米作 生産調整 自民党農政の破たん 食料高 食料自給率 農業 農業者戸別所得補償法


「私が創価学会に入信したのは昭和28年、京都大学の学生の頃だった」矢野元公明党代表

2008年07月09日 14時36分36秒 | その他

[写真中央が矢野絢也さん=MSN産経から]

 あす発売の文藝春秋2008年8月号に公明党代表(委員長)をつとめた矢野絢也さんが告発手記を寄せてました。

 「元公明党委員長の告発手記 創価学会が脅えた私の『極秘メモ』」という題で、152頁から163頁までに載っています。

 矢野さんは手記で、創価学会第三代会長・名誉会長(創価学会インタナショナル会長)の池田大作さんを「池田先生」と常に呼んでおり、池田さんを尊敬していることがはっきりと分かります。そして青年部(男子部、女子部)の幹部と、その突き上げを抑えられない副会長や元公明党国会議員を批判しているようです。

 蛇足ながら、私も最近の公明党・創価学会の問題点はここにあるのではないかと思っていましたので、矢野手記を読了して、推論が裏付けられた感じがしました。

 矢野さんは、「池田先生を守った日々」との小見出しで、「私が創価学会に入信したのは昭和28年、京都大学の学生の頃だった」として入信のきっかけを明らかにしました。

 矢野さんは「実家はもともと、大阪市内の大地主だったが、戦中、戦後の混乱期に戦災で焼かれるなどして家運は傾き、父親も信頼していた人に騙されて精神的に不安定になっていた。そんな折り、私と母は大阪市内にお見えになっていた二代会長の戸田城聖先生にお目にかかる機会があった」としています。戸田会長(当時)の「学問は学問でしっかりやりなさい、その上で信仰もやりなさい」とのことばに「もっと迷信っぽい話を聞かされるかと思っていた」矢野青年は非常に感銘を受けたそうです。

 京大卒業後、大林組に入社し、会社を休んで選挙運動をしていたら、クビになったそうです。「意気がった」矢野青年が「これも法難だ」と池田参謀室長(当時)に報告すると、池田さんから「会社をクビになるような人間は学会もクビだ。社会と両立しないでどうする」と叱られ、会社に謝りにいき、クビを取り消してもらったそうです。「この頃から池田先生には特別に目をかけられていた」と振り返っています。

 さて、34歳で初当選して連続当選9回。書記長20年、委員長2年半を務め上げて議員を引退した矢野さんに対する創価学会の攻撃がはじまったのは2005年4月20日。
 創価学会の2人の副会長に呼び出され、「青年部がカンカンになって怒っている」と伝えられ、「(創価学会の機関誌である)聖教新聞に謝罪文を載せないと、青年部の怒りはおさまらない」と言われたそうです。

 そして、5月14日にはついに、青年部との「面談」に応じました。直前に別の副会長から「矢野さん、いま青年部は誰も抑えることができないんだ」と打ち明けられたそうです。

 矢野さんは「私が現役時代にはほとんど顔も見たことのない、私の息子ぐらいの年格好の青年部の首脳5名に取り囲まれ」、赤い付箋がついた雑誌のコピーを一つ一つ「ここはおかしいじゃないか」と指摘された(吊し上げにあった)そうです。

 翌日、伏木和雄元衆院議員、黒柳明、大川清幸元参院議員の3人が自宅にやってきて、書記長・委員長時代の100冊近い手帳を持って行ったそうです。

 矢野さんは「私はもう76年も生きた。これからは腹をくくって、妨害に屈することはしない。創価学会の問題点を徹底的に追及していくつもりだ」とした上で、まずは言論活動に必要な手帳を返還するよう求めています。

1日1クリック集計の人気ブログランキングに参加しています。
1日1回、1つずつボチッとよろしくお願いします<(_ _)>
  ↓     ↓
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ   
tag Nobuyuki Miyazaki kokkai-blog DPJ LDP Japan


ひとまず安心? 原油バブル崩壊の兆し

2008年07月09日 05時49分43秒 | その他

 ニューヨーク(NYMEX)で「原油」が2日連続で大幅に値下がりし、CNNは「暴落した」という表現で報じています。

 先週は1バレル当たり「$145.85ドル」を付けました。今週は7日(月)から2日連続で下がり、8日(日本では9日早朝)は$136ドル前後になっています。

 1月2日に1バレル=100ドルだったWTIは、上げ下げを繰り返しながらも、全体では一貫して上昇してきました。このところ、1日当たりの変化の幅が(上げ・下げとも)大きくなっていました。

 先物は売り買いの約束を取り引きする者なので、値段が下がることで儲かる人もいます。上がろうが下がろうが、変化の幅を大きくすることが、市場参加者の儲けにつながります。

 今回の“暴落”は「原油高による世界経済の失速でエネルギー需要が減少するだろうから」と報じられています。何ともいいようのない理由ですが。

 とりあえず、8%前後の値下がりで、原油バブルが“いつか”弾ける可能性が出てきました。

 日本の消費者にとっては朗報です

1日1クリック集計の人気ブログランキングに参加しています。
1日1回、1つずつボチッとよろしくお願いします<(_ _)>
  ↓     ↓
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ   
tag Nobuyuki Miyazaki kokkai-blog DPJ LDP Japan 原油バブル崩壊