【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

グアムから帰ったら東京の方が暑かったです

2008年07月04日 22時01分17秒 | その他
 写真はけさ8時(日本時刻7時)のグアムの写真ですが、日差しは相当厳しいですが、湿気を海風が吹き飛ばしてくれる感じで過ごしやすいです。

 朝、スーパーで手に入れた地元紙「パシフィック・デイリー・ニューズ」によると天気予報では、グアムは30度(華氏86度)で、風が5~10メートルほどです。

 午後にグアムを発って3時間半のフライト。

 さきほど、東京に戻りましたが、夜なのに、愛用の寒暖計が31・6度、湿度計が62%を示していてビックリしました。

 成田から2000キロ南よりのグアムより、夜の東京の方が暑い。異常です。

 コンクリートジャングルによるヒートアイランド現象が影響していることは間違いないでしょう。

 本当に自民党政府は半世紀かけてとんでもない国土を作り上げてしまいました。
 コンクリートで土を覆い、バベルの塔のような高層建築物を無計画に造り続けた結果です。

 私には自民党は、あたかも日本に対して戦争しているようにも思えます。が、まあそれは言い過ぎですね。たぶん2008年の366日間で偶然の1日だったんでしょう。たぶん。

グアムの海に浮かびながら考えたこと

2008年07月04日 11時31分21秒 | その他

 昨日は奮発して、高級ホテルのプライベートビーチに行ってみました。

 テント型の寝いすとレンタル用品借り放題にシャワー付きで3000円(30ドル)。安宿から歩きとバスで行ったので、シャワーがないと帰路につけませんので、払いました。

 でもビーチは白い砂(人工なんでしょうが)に水深50センチほどの遠浅が続いていて、とってもパラダイスでした。

 シュノーケルをはじめて付けました。私は泳ぐのは得意で、スポーツの中で唯一の特技なんですが、シュノーケル越しに、海底をはう熱帯魚(?)をどこまでも追いかけたり、珊瑚に群がる魚がエサを食べるさまを眺めたりしました。

 残念ながら東京湾にはここまで綺麗な海はないでしょうね。実際にシュノーケルで確かめたわけではないですが。

 というわけで、この島はグアムなのですが、グアムの自然は島民だけでなく、米国だけでなく、人類共通の財産だと。

 もちろん旧日本軍が「絶対国防圏」のために「大宮島」として占有していたことはあるわけです。荒っぽい事は反省しなければいけません。

 しかし、グアムは長くスペイン領で、現地チャモロ人はほとんどが混血だそうです。たしかにスパニッシュが入った顔立ちの人が多いです。

 そして、現在は米国領であり、自治権はありますが、大統領選などの投票権はありません。西太平洋における米軍の要衝です。

 ホテルから島の中央の方に歩いてみましたが、さすがに車じゃないと、行きようがありません。この辺はやはりアメリカです。でも、ホテル街のすぐ近くに、まるでジャングルを切り拓いたかのような平原が広がっていて、なんとなく、先の大戦のころはどんな感じだったのかな、とイメージを膨らましてしまいました。

 今日は米独立記念日です。私は米国内で7月4日を迎えたことはなかったのです。祝日とショッピングセンターでセールがある日といった認識のようです。
 海軍はポラリス岬というところで、ロックフェスティバルのようなものをやり、花火を打ち上げるということで、新聞にも数日前から広告を出していました。

 米独立記念日というのは、米国東海岸のものなのかな。グアムが独立した日ではないですから。米国領というのは複雑です。

 とはいえ、この膨大な太平洋を支配するアメリカの強大さ(great)には驚くばかりです。同盟国でよかったと思ったり、米国人は軍隊にとられるから大変だなと思ったり。

 グローバリゼーションの中、国の垣根は低くなった事を実感します。携帯電話もそのまま使えます。だからこそ日本でも有能なリーダーの必要性が高まっています。

 フィリピン海のタモン湾。
 あおむけで海に浮かび、青い空、白い雲を眺めながら、耳を海中に入れ、海水音を聞きながらずっと考え事をしてました。
 今のままの日本で良いという結論にはなりませんでした。

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太平洋の島は日本よりガソリンが安かった

2008年07月04日 10時04分08秒 | その他


[写真はグアムのガソリンスタンド=7月4日]

 引き続き、太平洋の島におります。
 
当地はアメリカ合衆国の領土です。

 先日、「米本土でガソリンが1ガロン4ドル台に乗った」というニュースが出ていました。このニュース、度量衡の統一が図られておらず分かりにくい。

 で、島で本物のガソリンスタンドを見ました。

 面倒な数字は一切省くと、

 当地でのきょうのガソリンの値段は、1リットル129円です。

 米本土より、1割ほど高いと思いますが、日本の180円よりも50円安いという計算になります。

 現地の住民でにぎわうビーチで寝そべっていたら、ねずみ色に塗られた米空軍の貨物輸送機(だと思います)(たぶん)B737型ジェット機が気持ちよさそうに左旋回して、島北部にある空軍基地の方面に飛んでいくのを見ました。

 人員ではなく物資の輸送用でしょうから、こうやって孤島に物資を運んでくる米軍というのはすごいですよね。ガソリンはおそらく船で運んでいるんでしょうが。

 島の面積の3分の1は米軍用地。残りのほとんどは山。島の面積の100分の1以下の海岸沿いの1本の道路に巨大資本のホテルが点在しています。

 それで、島の収入の3分の2は観光収入だと聞きましたから、観光というのは随分な「高付加価値型」産業ですね。

 とはいえ、かつて観光客の7割が日本人だったそうですが、だいぶ減って、韓国人や白人が目立ちます。

 ここで有名ブランド品購入のため、大規模免税ショッピングセンターへとバスで運ばれていく同胞の姿には納得できないです。なぜ海外旅行をすると、有名ブランド品を買うのでしょうか? つながりが分からない。

 おそらく母国でも経験のないセスナ機による遊覧飛行というのも不思議です。ダイビングは分かりますが。

 私はこの島ははじめて来ましたから、経年変化は机上の推論になりますが、1980年代、1990年代、2000年代を含めて日本人はマネーの使い方が大雑把で下手なんでしょう。

 ここでは携帯電話もつながります。まさにグローバリゼーションを肌で感じます。
 日本がこの先、グローバリゼーションにあがなうことは不可能だし、意味がありません。

 ただ日本は輸出額の方が多い貿易立国だし、よくも悪くも参入障壁もあります。

 だから、グローバリゼーション下の世界でも「日本国」は生きていけると思うけど、「日本人」は生きていけるのかなあ、と本気で考えちゃいました。

 人それぞれですが、日本人は海外で通用しない可能性が高いのではないでしょうか。だからこそ、多くの日本人が内向き(domestic)になる風潮があるのだろう、と。

 この島は治安がいいことで知られます。私はビーチから荷物を背負い、歩道を歩いて、私の安宿に向かいながら思いました。

 空が広いなあ。青空と白雲がしっかりと僕を包んでいます。これだったら、「お天道様に背を向けるようなこと」はできません。

 日本の多くの都市がお天道様を隠すかのように、高層ビルディングで空を覆ってしまったから、「お天道様に背を向けるようなこと」が平気で起きる世の中になったんだと思います。

 そんな政治が続いたから、人心が荒んだんですよ。本当にこのことは真剣に考えてください。

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ガソリン、「180円時代」に=きょうから一斉値上げ(時事通信) - goo ニュース

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原油 原油高 バブル 第三次オイルショック インフレ 不況


太平洋の島からNHKの報道姿勢に猛省をうながす

2008年07月04日 00時22分55秒 | その他

(Photo by J-CAST NEWS)

 私が泊まっている安宿でも、「NHKワールド」が見られる時代ですが、昨晩(3日)放送の「NHKニュースウォッチ9」はいったいなんなんでしょうか。

 財政再建と増税に関して、自民党内から与謝野馨さんと中川秀直さんの二人が対談(別々のインタビューを構成)するという内容でしたが、なぜ、自民党内からしかゲストが呼ばれないのでしょうか。両氏は両極端な意見で関心を集めています。

 ということは、財政再建の道筋は「その中間のどこかにある」はずで、言ってみれば、両者の意見はともに間違いであるはずです。

 自民党税調と民主党税調の幹部が1人ずつ対談する形式にすべきでした。

 これらを含めて、北海道洞爺湖サミットを直前にしたNHKの放送は常軌を逸したといっていいほどの自民党贔屓で、海外のケーブルテレビで見ると、「異常」にすら感じます。少し恐いですね。

 今回のG8サミットにおいて、議題のひとつになるのは、その枠組み(スキーム)のあり方そのものです。

 サミットの開催地は会員国の輪番ですが、次のサミットが8年後の2016年に日本に来る事はおそらくないでしょう。もちろん日本はサミットの一員であり続けるでしょうが、「G(グループ)」の後の数は増えていくでしょう。

 これだけグローバリゼーションが進んだ世界でのG8のあり方について。先日の産経新聞の「サルコジ、ブラウンがG13を提唱へ」という報道は注目に値します。

 地球温暖化(climate change)が最大議題になるということも確定的に放送しすぎです。欧州国の首脳のイニシアチブでブッシュを目の前にして「原油高騰」が議題になったり、「食糧難」で危機意識を共有する可能性は十分にあります。
 こういった議題が総花的に散漫に出てくるだけで、3日間が終わってしまう可能性もなきにしもあらずです。

 サミットはお祭りではありません

 ちなみに当地は7月4日、独立記念日(Fourth of July)ですが、量販店の安売り広告はにぎやかですが、花火と米軍内でのロックフェスティバルが予定されているぐらいで、「祝日でうれしい」という程度の感覚のようです。

 NHK、民放は毎日がお祭りのような放送を続けていますが、よく疲れないですね。

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前原「小沢マニフェスト批判論文」がgooで読めます

2008年07月04日 00時00分25秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 どういう経緯かよくワカリマセンが、前原副代表の「小沢マニフェスト批判論文」がgooニュースで7月3日付で配信されました。

 実は私も当該の雑誌「Voice」は読んでいなかったので、とりあえずリンクと冒頭部分をアップしておきます。

 書き出しを読むだけだと、ちょっと優柔不断な曖昧模糊とした内容です。

 この論文がきっかけで、農林水産部門会議から3人のネクスト農相経験者から「前原退場勧告メール」が出たわけです。

6月12日付民主党批判を繰り返す前原副代表に「退場」メール 筒井、山田、篠原3議員

6月13日付【前原批判メール】農水部門会議幹部「戸別補償への批判は看過できない」

6月14日付【資料編】「前原批判メール」全文 ネット上で大きな関心集まる

6月18日付【前原“退場勧告”メール】前ネクスト農相、ブログで真相を明かす、騒動収束へ

 私は前原さんについては、京大高坂ゼミ出身の外交と安全保障の政策通で、国務省に独自の人脈を持っているということしか、よく知らないので、日本帰国後にじっくり読んでみようと思います。

 なお当該雑誌の出版社「PHP研究所」は、前原さんの出身母体である松下政経塾と同じ松下幸之助翁(パナソニック創業者)が設立した兄弟団体であることも申し添えておきます。

民主党は政権を担えるか:前原誠司(民主党副代表) (1)(Voice) - goo ニュース

(書き出しのみ抜粋引用します)

こだわりのない福田総理

日本は福田内閣が発足して以来、ますます混迷の度を深めている。福田内閣に対する評価は、今年5月に記録した支持率20%という世論調査にそのまま表れていると思う。

小泉内閣の時代を振り返ると、郵政民営化や道路公団の民営化、三位一体の改革、不良債権処理など、評価は別にしていくつか象徴的な政策があった。だが、福田内閣のこれまでの治績で後世の記憶に残るものは、おそらくない。福田内閣になってから政策にメリハリが感じられなくなった。

そもそも福田内閣は、「戦後レジームからの脱却」という旗を立てたものの、道半ばで倒れた安倍内閣のリリーフとして発足した。その経緯から、福田総理に多くを求めるのは酷かもしれない。だが内閣総理大臣を務める以上、日本の問題を少しでも解決し、後世により良いかたちでバトンタッチをする責務がある。福田総理に欠けているのはその使命感である。

翻ってみると、かつての小泉総理は郵政民営化をポリシーとし、一貫してその主張を訴えてきた。国民というのは、政治家の政策に懸ける執念や気迫、覚悟を直感的に感じ取るものである。小泉総理は本気の決意を国民に見せて支持を取り付け、それを改革の突破口とした。

福田総理からはその種のこだわりが、まったく感じられない。何にこだわって総理を務めているのか、何がしたいのかが見えないのだ。リリーフだから最初は大目に見られていたが、いつまでも自分のカラーを出さないことが、支持率の低迷と国会の混迷をもたらしている。

ただし私は、自民党と民主党の、衆議院と参議院における「ねじれ現象」を必ずしもネガティブには捉えていない。たとえば道路の問題について、暫定税率が34年も放置されていた事実や、道路特定財源が天下り団体に流れ、高額の給与・退職金などに使われていたことは、ねじれ国会がなかったら誰も気づかなかったことである。参議院で民主党が多数派となったことにより、与党が長年、隠してきた問題が明らかになってきた。

これまでの国会は、真の意味で議論の府とはいえなかった。自民・公明両党で合意された法案は、基本的にすべて国会で議決された。民主党がいくら良い議論をしても、法案に反映されることはほとんどなく、数の力だけで押し通されてしまった。

(後略、ここまででも論文の10分の1。続きはリンク先で)