【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

公明党が「召集1ヶ月先送り」主張 連立姿勢に何らかの変化のもよう

2008年07月18日 21時06分13秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

 自公連立政権に亀裂が生じてきたようです。

 第170臨時国会の召集。これは憲法第7条「天皇の国事行為への内閣の助言と承認」ですから、政府・自民党だけで勝手に決めてオーケー。

 当初「8月下旬召集」で福田総理や自民党幹事長・国対委員長らが決めていましたが、きのう(17日)になって公明党が突然、「民主党の代表選終了後の9月下旬に召集すべきだ」と主張したと産経は伝えています。

 9月8日~21日の民主党代表選を「いたずらに刺激したくない」(発言者不明)のと、矢野絢也元公明党委員長らの参院への招致を懸念しているようです。

 これについて16日発売の読売新聞と週刊新潮に興味深い記事が載っていました。

 読売に載っていた記事はだいたい以下のような趣旨です。

 7月4日夜、東京・四谷の日本料理店。自民党の小泉元首相は創価学会幹部らに問いかけた。「衆院選はいつならいいのか?」幹部は明確な答えを避けた。
 「衆院選の時期について、自民党になにも言わないことを決めたからだ。(来年7月ごろの)の都議選とのダブル選は困るが、自民党が勝てると思うときでいい」
 6月8日の沖縄県議選で公明党は得票を伸ばし、公認3人全員が当選。自民党は4議席減らし、与党全体では過半数割れとなった。

 おおよそこういうことが書いてありました。次に週刊新潮の記事です。

 昨年7月の安倍政権下での参院選を契機に自公の間には強い隙間風が吹き始めた。昨年8月の軽井沢での創価学会「夏期研修幹部会」で、池田大作名誉会長は「自民党ばかりにどっぶり浸かっていてはダメだ」「民主党の若手にも良い議員がいるから連携を強めろ」という発言があったと公明党関係者が証言しています。

 そして、後期高齢者医療制度導入直後の山口2区補選に大敗。福祉への関心が高い創価学会員を必死に説得してきたのに、その後、自民党が見直しに舵を切ったことで、「これでは、メンバー(学会員)に説明がつかない。もう、次の選挙で最後です」と関係者は第45回総選挙で自公連立は解消するというコンセンサスができつつあるようです。

 この報道は私は興味深く読みましたが、表面的な動きになり出したので、書きました。とはいえ、第45回総選挙に関しては、民主党・社民党・国民新党のスクラムがすでに決定しています。

 公明党の対応は総選挙後になります。自民党は明らかに泥船ですが、権力の甘い蜜に慣れてしまうと、脱出するのはおぼつかないでしょう。公明党は福田首相が内閣改造にふみきった場合は、井上義久副代表(衆院東北ブロック)を入閣させる方針だと、週刊新潮は伝えています。

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臨時国会召集めぐり与党に軋轢 公明が先送り主張 (MSN産経)2008.7.18 18:35

  次期臨時国会の召集時期をめぐり、自民、公明両党に軋轢(あつれき)が生じ始めた。政府・自民党は8月22~25日に召集する方向で調整し、公明党も同調していたが、今週に入って突如難色を示し、民主党の代表選終了後の9月下旬に召集すべきだと主張。臨時国会を先送りすれば、今月末に予定される内閣改造・自民党役員人事にも影響が出るため、「今さら召集時期の先送りはあり得ない」(自民党幹部)としているが、シコリを残す可能性もある。

 複数の政府・与党筋によると、福田康夫首相は15日夕、自民党の大島理森(ただもり)、公明党の漆原良夫両国対委員長と首相官邸で会談。大島氏らは、臨時国会の主要テーマとなる新テロ対策特措法の延長問題や原油高対策、消費者庁創設などの審議日程を説明。予算編成が本格化する12月初旬までにこれらの法案を成立させるには8月22~25日の国会召集が妥当だとの考えを伝え、首相も理解を示したという。

 ところが、17日午後、都内のホテルで開かれた自民、公明両党の幹事長・国対委員長会談で、公明党の北側一雄幹事長がこの方針に難色を示し、国会召集の先送りを提案したという。また、一部の参院自民党幹部も公明党に同調、自民党執行部に臨時国会の日程変更を求めてきたという。
 
 公明党が臨時国会先送りを言い出したのは、9月8~21日に民主党が代表選を行うため「いたずらに刺激したくない」との思いがあるようだ。また、民主党が矢野絢也元公明党委員長らの参院への招致をほのめかしていることも影響しているとみられる。

 だが、9月下旬召集では、民主党などが反対するテロ特措法の延長は困難な上、福田政権の目玉政策である消費者庁創設や原油高対策などにも影響が出かねない。加えて内閣改造を今月末に行う根拠を失うことになりかねない。

 このため、政府・自民党は「臨時国会を先送りすればすべての政治スケジュールを根底から変えなければならず現実的でない」(自民党幹部)と主張。今後も公明党の説得を続けていく考えだが、内閣改造などに対し、公明党が要求を強める可能性もある。


民主党代表&幹事長、若い候補者の活動不足に危機感

2008年07月18日 12時26分12秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党への追い風にもかかわらず、新人総支部長の日常活動が不足しているとの懸念が浮上しました。

 どうやら駅頭でビラを配るだけで、総支部への入会などを求めてお宅を訪問していない公認内定者がいるのではないかと言われています。

 ミニ集会の開催に満足して、集会出席者にあいさつに行かなかったり、「プレス民主」などの機関誌をつくったのに自分で届けずに郵送してしまったりしていないか、活動の点検が必要です。

 こんなに暑い中、歩くのは大変です。

 茨城7区の中村喜四郎さんは、日常活動地域までトラックで行き、荷台からオートバイを降ろし、それに乗って日常活動をしていたそうです。事務所からオートバイで来たと勘違いした人はどんどん喜四郎ファンになっていったそうです。勝手に勘違いする分には中村さんに罪はありません。

 とにかく駅頭だけではだめですよ。

 辛らつなことを申せば、「せんたく議連」だとか「たばこ1箱1000円」だとかをブログの話題にしている総支部長が非常に多いです。しかし、これらは話題にしただけで、向こうの掌で踊っていることになっていることを自覚して頂きたい。

 「きょうは、○○地区のみなさんとボーリングして、とても楽しかったです」とか書く方がいいですよ。本当に利口な人はボーリング場から世界を語れるはずです。

「若い候補者はもっと動け」民主候補者に鳩山氏 危機感

 「次期衆院選で政権を奪取できなければ、民主党は未来永劫(えいごう)政権を取れない可能性がある」。
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は17日の名古屋市での講演で、小沢一郎代表が民主党の若手議員や候補の選挙に向けた活動不足に強い危機感を示し、全力を挙げる必要性を訴えたと明らかにした。

 鳩山氏によると、小沢氏は16日夜の会食の席で「若い候補者は勝てなくても次の次があると思っている節がある」と懸念を表明した。また、支持者回りの重要性を訴え、鳩山氏に「ハッパを掛けてほしい」と促したという。

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元三重県会議長親子が民主党バスに乗り換え 藤田大助さん 三重5区

2008年07月18日 12時15分45秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党バスへの乗り換えが目立ってきました。

 三重県会議長をつとめた当選5回のベテラン県議、藤田正美さんが自民党に離党届を叩き付けました。各紙地方版が伝えています。

 長男で会社経営者の藤田大助さん(31)が三重5区の公認内定を受けることが、民主党県連レベルで内定したからです。

 親子そろって泥船から脱出したという格好でしょうか。

 三重5区は伊勢市、尾鷲市、鳥羽市、熊野市、志摩市、と3つの郡で構成。
 こりゃまた、伊勢神宮、漁村、熊野山地と幅広い選挙区ですね。
 民主党は過去2回、東京生まれの元経済企画庁官僚(官庁エコノミスト)を擁立し、落選しています。これだけ広くて、海あり山ありの選挙区では、なかなか東京生まれでは厳しいです。若くて、人脈のある候補者でないと。

 現職は自民党宏池会の三ツ矢憲生さん(57)。国土交通省の官僚出身ですので、手強い相手です。日本共産党は候補者を立てないことを決めていますので、一騎打ちの公算。

 地元のことはよく分かりませんが、かなりきつい選挙が予想されます。

藤田県議:衆院5区に民主・長男擁立で離党届 自民会派を離脱、新会派結成 /三重

 藤田正美県議(度会郡選出、5期)は15日、自民党県連に離党届を提出すると共に、所属していた県議会の自民系会派「未来塾」から離脱し、新会派「想造(そうぞう)」を結成した。民主党県連の衆院三重5区候補者選考委員会が次期衆院選に擁立することを承認した会社社長、藤田大助氏(31)=伊勢市小俣町=は藤田県議の長男。

 藤田氏の擁立は21日に開かれる同党県連幹事会で正式決定される見込みで、藤田県議は、離党と会派離脱の理由について「私なりにけじめをつけたということ」としている。

 藤田県議の離脱で未来塾所属県議は3人となるが、同じ自民系会派の「自民党青雲会県議団」の2人と「自民クラブ」の1人の計6人で新会派を結成することで合意しており、16日にも新会派の結成届を県議会事務局に提出する予定という。【田中功一】

毎日新聞 2008年7月16日〔三重版〕