【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【自民党に最後通牒】日本医師会が福田総理を名指しで批判 新聞広告で「史上初めて」

2008年07月15日 13時55分05秒 | その他


 自民党の有力支持団体である「日本医師会」(唐澤祥人会長)が、福田総理を名指しで批判する全面広告を7月15日付の朝日新聞、日経新聞に出しました。

 日本医師会に問い合わせたところ、現職の自民党総裁を名指しで批判する広告を出したのは、医師会史上初めてとのことです。

全面広告は日本医師会のホームページでも読めます↓
http://www.med.or.jp/etc/iken/hantai.html

 政府自民党の「年2200億円の社会保障費を削減する方針」を政府の「骨太2008」で「撤回されなかった」と指摘。
 「福田総理は、『国民一人ひとりが、安心して暮らせるようになったと実感できる社会を実現する』と発言しました(略)しかし、社会保障費の削減路線を撤回されませんでした」
 「総理は、国民の声を十分に認識しているはずです。どうぞ、それを政策に結びつけてください
 そして「日本医師会は、国民のみなさんとともに戦います」と意見広告を結んでいます。

 日医は過去にも、後期高齢者医療制度、医師不足について「あなたの声を聞かせてください」「日本医師会は提言します」という表現で自民党を暗に批判する広告を出しましたが、総理を名指ししたのは初めてです。

 この“宿題”の答えは、ことしの12月24日ごろには出ます。自民党の“回答”しだいでは、医師会が自民党バスから民主党・国民新党バスへの乗り換えを検討する可能性があります。

 日本医師会は、政治団体(日本医師政治連盟)を通じて、自民党、公明党、国民新党に資金を出しています。その一方で、民主党、社民党、日本共産党にはびた一文出していない自民党応援団の最右翼です。

 例えば自民党清和会には、2006年4月17日付で1100万円、5月10日に400万円を寄付する、“自民党のキャッシュディスペンサー”です

 日医常任理事からは、参院全国比例で西島英利議員が自民党から出ています。

 自民党は解散総選挙を引き延ばすという“クリンチ戦術”で民主党&国民の体力を奪い去ろうとしていますが、どうやら支持団体の突き上げを食って自民党の体力が弱まるという“逆クリンチ状態”になってきたようです。

関連)7月26日付日本医師会「総理、まだ国民の声が届きませんか。」 2度目の全面広告で表現強める

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