【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小沢一郎総理(仮)「初デートは?」「18か19歳、山の方へ」問答本8月1日発売

2008年07月30日 21時28分28秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 書店の一角は小沢本が華盛りの様相を呈してきました。こうなってくると、『小沢一郎のすべて』などといった題の本では関心をひかないですよね。

 で、8月1日発売のこの本は、
 『小沢一郎総理(仮)への50の質問』。

「(仮)」--便利ですよね。「(仮)」

 人によっては、

 『小沢一郎総理(仮) 』だったり、

 『小沢一郎総理(仮)』だったりするでしょう。

 もちろん後者の人は買わないでしょうが。

 一番面白そうな質問は、これ。

「初デートはいつ、どこへ行きました?」

「18か19のとき。山のほうへ(笑)」

 気楽に読めそうですね。

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総理就任した仮定で質問に回答…小沢が異色コラボ本(MSN産経)

 民主党の小沢一郎代表が来月1日、異色のコラボ本を出版する。テレビ番組の企画・構成などで活躍する人気プロデューサー、おちまさと氏が、あまり政治と関係なさそうな50の質問を投げかけ、小沢氏がていねいに答えていく企画本で、「総理になる」との宣言も。小沢氏の知られざる実像が浮かび上がる1冊だ。

 注目の新著は『小沢一郎総理(仮)への50の質問』」(扶桑社)。設定を2009年某月として、おち氏が総理大臣に就任した小沢氏に質問する形を取っている。

 おち氏は、人気テレビ番組「空飛ぶグータン」(フジテレビ)などのプロデュースをはじめ、作詞やラジオパーソナリティーまで手掛ける才人だ。

 その一部を紹介すると、おち氏の「自分のことは好きですか?」という質問に対し、小沢氏は「はい、好きです。自分のことが嫌いじゃ生きていけませんから」といいながらも、「田舎育ちのせいもあるが(中略)人の前でしゃべるのは嫌いです。(街頭演説やパーティーで)面白くない話を聞かせて申し訳ないという気分にもなりますしね」と謙虚に語る。

 「政治家にならなきゃ良かったな、と思うときは?」との問いにも、「永田町にいるとき(笑)」といい、「百術は一誠に如かず(=どんな権謀術数をめぐらせても、誠実さには適わない)というのが僕の生きざま。今やその哲学が永田町からなくなってしまった」などと嘆く。

 このほか、「初デートはいつ、どこへ行きました?」には、「18か19のとき。山のほうへ(笑)」。「一番辛かった失恋はいつですか?」には、「そのときの恋愛です(笑)」。「ブリーフ派、トランクス派、どちらですか?」には、「どちらでもなくT字帯」「簡単に言えばフンドシみたいなもんでね」と“衝撃告白”までしている。

 そして、最後の質問は、これまでの設定をオフにして、「小沢さん、総理大臣になるんですか?」という超直球。小沢氏は「はい。やります」と即答し、「国民の皆さんに支持していただければ、もうここまで来たんだから、やります」と明言する。

 本中には、満面の笑みでVサインをする小沢氏の“お宝写真”も。くつろいだ会話の中に、人間・小沢一郎がうまく引き出されている。

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民主党・国民新党、「郵政事業見直し検証委員会」を発足

2008年07月30日 20時02分47秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め

[写真は直嶋正行民主党政調会長、自見庄三郎国民新党政審会長]

 民主党と国民新党は30日、第45回総選挙での協力の目玉となる郵政民営化プロセスの見直しに関する話し合いの場を設けました。

 出席者は国民新党から自見庄三郎副代表(政審会長)、糸川正晃国会対策委員長、民主党から直嶋正行政調会長、原口一博ネクスト総務大臣。

 名称は「郵政事業における国民の権利を保障するための改革委員会」(略称:郵政事業見直し検証委員会)に決まりました。

 「国民の権利を保障する」ための郵政事業見直し。

 実にいい名称だと思います。特に憲法29条の財産権を保障してほしい。財産権=自分のサイフを守る権利です。当然の権利です。

 しかし、2010年秋に日本郵政株を外資系が買い占めたら、日本国民のサイフ(郵便貯金200兆円など)を奪われるかもしれません。郵政民営化はいまさら元に戻すわけにはいきませんが、郵政民営化プロセス(なかでも株式売却)は凍結も含めた見直しが必要です。

 そう考えると、2010年秋より前の衆院選って、おそらく次の総選挙しかないでしょう。
 民主党・国民新党のタンデム(二頭立て馬車)の足並みが乱れることは国民の損失になります。
 
 「郵政事業見直し検証委」の協議は8月から早速、始まります。

   
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[関連エントリ]
2008/7/17
「政権交代に全力」郵便局長会が民主党、国民新党と合意文書
2008/6/18郵政民営化見直しを第45回総選挙マニフェストに―菅直人さん
2007/12/12【参院本会議】郵政民営化凍結法案が可決→衆院へ
2007/10/12国民新党の郵政見直し法案、3党で参院提出へ
2007/10/012007年10月1日、郵政民営化!

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川端達夫副代表、「小沢代表の無投票3選を支持」

2008年07月30日 17時53分08秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党副代表の川端達夫さん(滋賀1区比例)は29日、小沢代表の無投票3選を支持することを明らかにしました。

 川端さんは民社党で初当選。繊維産業の盛んな滋賀県で「東レ」出身です。ただし、繊維産業の低落で、東レなど「ゼンセン同盟」といった労組票だけで当選できる選挙区ではなく、個人票を多く集めてきました。そのため、民社党・同盟の“同窓会”である「民社協会」で早くからホープと目されていた人物です。

 私なりの情勢分析では、滋賀県は民主党が小選挙区全勝の可能性が47都道府県で最も高い状況です。

 川端さんは前回“1区現象”で小選挙区は惜敗、比例復活しましたが、滋賀県が衆参とも民主党王国になったのは、国会議員では川端さんが最大の功労者なのではないでしょうか。

 川端さんは「代表選はこうあるべきだ」という「べき論」だけで、対立候補を立てる必要がないとの認識を示しました。これは同時に、「小沢代表で次の総選挙を勝てる」という滋賀県連代表としての自信の表れではないでしょうか。

 ところで、民主党には何人副代表がいるかというと7人(衆4人、参3人)です。川端さんは副代表ながら、衆院議運委の筆頭理事として「前線隊長」の役割もしています。

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小沢代表の3選支持  川端氏「結果残した」(共同通信)7月29日

民主党の川端達夫副代表は29日夜、都内で開いた自らの政治資金パーティーであいさつし、9月の党代表選対応について「小沢一郎代表はリーダーとして結果を残した」と述べ、昨年夏の参院選で党を躍進させた小沢氏の3選を支持する考えを明らかにした。

 同時に「『私の方が(小沢氏より)もっと良くできる』という人が堂々と出ればいい。ただ『代表選はこうあるべきだ』という程度の議論は卒業してほしい」と指摘、複数候補による代表選実施を求める中堅、若手議員らをけん制した。川端氏は旧民社党系グループのリーダー的存在。


【地球温暖化】岡田・李克強会談で中期目標にはずみ

2008年07月30日 17時32分06秒 | 岡田克也、旅の途中

 「岡田・李克強会談(おかだ・りこくきょうかいだん)」が開かれ、地球温暖化(Climate Change、気候変動)に関して前進がありました。

 日本の新聞はほとんど報じていませんが、同会談で、李副首相は

 「(中国は)持続可能な発展(Sustainable Development)の道を歩み、資源節約と環境保護の度合いを強める」と明言しました。

 人民日報の電子版サイトの「人民網」などを見ると、李さんは同様の発言を時折、国内でしているようです。とはいえ、日本の政権準備政党の副代表と膝を交えて発言したということは、それ自体、意味があります。外交ですから。

 李さんの発言を記録として残す、ということは大きいと思います。

 岡田克也さんのブログ(岡田かつやTALK-ABOUT)と新華社(李诗佳記者)が伝えています=中国大使館HPの「李克強副首相、岡田民主党副代表と会見」 と題した記事で日本語訳を読めます=。

 ◇

 李克強(り・こくきょう)さんは53歳。中国共産党の政治局常務委員で国務院副総理(副首相)で、次の中国のリーダー争いのナンバー1、2につけているとされます。

 胡錦涛さんの次の総書記は、2012年ないし2017年の共産党大会で就任するスケジュールになっています。胡さんは共青団の“後輩”の李さんと、太子党(共産党エリート子息グループ)の習近平(しゅう・きんぺい)国家副主席を競わせて、どちらかを後継者にすると予想されています。

 ここまで書けば、賢明な方はお気づきだと思います。「岡田・李克強会談」は、近い将来、「日中首脳会談」と呼ばれる可能性があります。
 地球温暖化という中長期的なテーマで両者がコンセンサスを得たことは、日中の温暖化対策にとって大きな意味があります。

 ◇

 7月16日の中国・北京、人民大会堂での岡田・李克強会談のようすを新華社と岡田ブログから再現します。

 冒頭、李副首相は「中国の汶川(ぶんせん)地震に民主党から同情と援助が寄せられたことに感謝」し、被災地の復興、中国の経済と社会の発展、気候変動(cimate change、地球温暖化)対応などの状況について説明しました。

 岡田副代表が「温暖化問題をしっかり議論したい」としていくつか質問をしました。

 李さんは「中国は科学的発展観を徹底させ、実行に移し、持続可能な発展の道を揺るぎなく歩み、資源節約と環境保護の度合いを強め、経済構造調整と成長パターンの転換を進め、国民経済の良好で速い発展をはかる」と表明しました。

 岡田さん一行が、温暖化問題での実務者協議を希望していると聞いた李さんはすばやく支持を出し、その晩、中国環境相との会談(およそ1時間半)がセットされました。この辺の中国共産党幹部の対応はいつもながら見事です。

 解振華・環境相と岡田さんの会談は昨年12月のインドネシア・バリ島でのCOP13(国連気候変動枠組み条約第13回締約国会議)以来、7ヶ月ぶりです。


岡田さんと解「環境相」の会談

 解「環境相」は「中国は責任を共有しているが、差異ある責任だ」と発言。これは、先進国が2020年の中期目標を設定するよう促した発言のようです。

 これは北海道洞爺湖G8サミットでの福田議長のていたらくを上手く突いて、中国の国益につなげるという巧みな発言だと思います。たしかに解さんの言う通りの面が大きいですから、なんともなりません。
 民主党の地球温暖化対策本部長である岡田さんは
「民主党は2020年25%削減という目標をきちんと法律に書いて国会に提出した」と述べ、第169通常国会に提出した民主党の地球温暖化対策基本法案=審議入りせずいったん廃案=の内容を説明しました。同法案は170臨時国会にも提出する方針です。

【温暖化】排出権取引市場2010年創設 民主党、基本法案を提出

 そして、具体的な手段としてキャップ&トレード方式の排出量取引制度の2010年度導入や自然エネルギーの数値目標の導入、温暖化対策税(炭素税)などを説明して、「我々はやる気であるということを反論した」そうです。
 解さんは「中国も今一生懸命取り組んでいる」とし、「レジ袋の有料化を実現した」との成果を披露。解さんは「この前、市場に行ったら、まだそれが徹底されていないので改めて指示を出した」と話したようです。

 “首脳会談”と“実務者協議”を同日に行った実りある訪中だったようです。

 先進国である日本側が「基本法」などを先に作ってからでないと、地球温暖化対策での日中の話し合いは進まないでしょう。悠長に構えていられません。