［写真左は岩國哲人さん、右は末松義規さん］
民主党は１２日、第一次公認１８７人（現職１０８人、元職３５人、新人４４人）を党役員会で決定し、常任幹事会で了承しました。
民主党の公認候補（予定）者一覧←クリックしてください。（民主党本部ウェブサイト）
現職と公認内定者２４５人のうち、７６・３％が１次公認をとりましたが、現時点での「さしかえ」はありまえん。今回は公認をもらえなかった現職と公認内定者（元職・新人）は全員が、２次公認（時期は解散前後か？）をめざすことになります。
くりかえしますが、現時点での「差し替え」はありません。
現職では、岩手４区の小沢一郎さん、神奈川８区比例の岩國哲人さん、東京１９区比例の末松義規さんが１次公認から外れました。このうち、小沢さんは赤松広隆選対委員長の原案では１次公認リストに入っていましたが、本人の希望で外れました。
第45回衆院選での政権交代に向けて、ついに
小沢一郎が「鬼」になりました。
私は記者会見場で息が詰まって倒れるかと思いました。正直、メチャクチャきつい闘いです。でも残りわずか２ヶ月間。人生決まっちゃうかもしれない、たったの２ヶ月間、鬼代表とともに火の玉になって闘ってください。勝てますって！大丈夫大丈夫。
【解説】
今回の１次公認は現職と公認内定者を①世論調査②党本部選対職員９人の聞き取り調査③各地の連合からの情報の３つを総合して、「勝てる」候補者を選びました。ちなみにこの３ルートの情報は見事なまでに一致していたようです。
この方針を徹底したため、「選挙区の民主党支持率が高いのに活動量が不足している」と判断した岩國元副代表、末松さんの公認を先送りするという日本の政党政治では極めて異例なものとなりました。
末松さんについては以前のエントリーで「衆院議員Ｅ」として取り上げています。
小沢代表が第４５回総選挙での政権交代に向けて「鬼になった」と言えるでしょう。元職では、鹿野道彦元農相（山形１）、中野寛成前衆院副議長（大阪８）が１次公認を勝ち取った一方で、海江田万里さん（東京１）らは２次公認をめざします。他にも東京ブロックの新人全員が２次公認をめざすことになるなど、東京・大阪は「政党支持率が高いが、候補者の知名度が低い」（赤松さん）と判断しました。赤松さんは北海道、岩手、愛知、四国、九州などを「良くやっている」と評価しました。
とはいえ、さしかえ決定者はひとりもいません。
読売新聞が「さしかえか？」と報じた福岡７区の中屋大介さんはとても良い成績が出たようですが、「（対抗馬の古賀誠さんの不人気という）敵失もあるのかな」（同）ということで念のため２次公認をめざして頑張ってもらう格好になったようです。
赤松さんは２次公認をめざすことになった内定者を「今まで通り公認内定者であることには変わりない」として物心両面でサポートすることを明言。
「（小沢）代表に（応援に）来てほしい、鳩山さんに来てほしいといった要望をどんどん言ってほしい」としました。
小沢代表は総支部長の財政にかなり関心を寄せているようで、１次公認者には公認料を先払いする方針です。これについては総支部関係者の関心も高いようですが、全額先払いか一部先払いかで若干混乱がありますが、党本部に資金がないわけではないようです。
比例名簿は小選挙区の公認候補（１次＆２次）の重複立候補だけになる見通しです。ただし、北海道ブロックでは３人ほど擁立する方針で鉢呂吉雄・道連代表が人選に入っているようです。これは選対が「同ブロックの１２選挙区中１０選挙区以上・比例で４議席程度」を獲得するとの分析から、比例名簿が２人～５人不足してしまう可能性があるからです。他のブロックは単独候補は擁立しない方針です。
民主１次公認１８７人を正式決定…衆院選、大幅に絞り込み(読売新聞) - goo ニュース
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