【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【小沢劇場開幕】民主党代表が東京12区に国替えへ 政権交代に不退転の決意

2008年09月14日 23時59分20秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党代表の衆議院議員、小沢一郎さんが、第45回衆院選で、13期連続39年間つとめた岩手4区から転出する可能性が出てきました。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は14日のテレ朝「サンデープロジェクト」に冒頭ゲストとして出演。田原総一朗さんの質問に答えて、第1次公認候補リストから漏れた小沢さんについて「小沢代表は岩手からは出ない。(転出先は)関東中心に自身で決めるのではないか」として国替えする見通しを示しました。

 御大将が背水の陣で臨むことで、第45回総選挙での政権交代に政治生命をかける小沢さんの決意を300選挙区のすべての有権者にアピールするのがねらいのようです。

 具体的な選挙区については、公明党代表太田昭宏さんが現職をつとめる東京12区について鳩山さんは「一つの有力な選択肢だ」と述べました。

 東京12区は東京都北区と足立区の一部分で構成。

 隣接する東京2区では民主党の元職、中山義活さんが1次公認を受けました。中山さんは都議出身で浅草商店街で圧倒的な人気を誇ります。東京2区は「銀座」「上野」「浅草」で有名な都心3区、中央区、台東区、文京区で構成しています。

 小沢さんと鳩山さんはこの東京2区にゆかりがあります。音羽御殿(鳩山会館)は文京区にあります。小沢さんの出生地は奥州市水沢区となっている資料もありますが、台東区下谷の生まれだと思います。萩本欽一さん、伊東四朗さんも下谷の生まれです。幸田露伴の祖父が旧・東京市下谷区長だったり、多くの人材を輩出し続ける地域です。小沢さんは父の小沢佐重喜(さえき)さんが東京市議を辞め、郷里から衆議院に出た関係で水沢に帰り、幼年時代を過ごしました。今も、家も田んぼも水沢にあります。

 小沢さんは文京区立中学校、東京都立小石川高校(文京区)を卒業。鳩山さんも小石川高校の卒業生です。小沢さんは同校の同窓会にもよく出席しているようです。小石川高校は東京北東部の「城北地区」随一の進学校でした。現在は開成高校など私学が台頭しましたが、今でも東京12区を含む「城北地区」のオピニオン・リーダーには小石川卒業生が多いです。

 小沢さんの性格ですから、自分の人生にゆかりのある人の連絡先などはていねいに保存していると思います。本人が回れなくても、秘書軍団があいさつに回ることは可能だと思います。

 太田さんは愛知県出身ですし、地元の公明党都議は大阪府出身ですので、この辺の計算もあると思います。

 それにしてもすごいと思うのは、小沢さん本人が不在の中で、全国的に話題が巻き起こっていることです。必ずしも本人がスタジオに出向いたり、カメラの前で演説したりすることがTVでの露出アップ戦術には限らないようです。自民党総裁選の面々は今にも泣きそうな顔つきになってきています、TVで見た限りの感想ですが・・・

小沢一郎が太田昭宏の選挙区に国替え出馬へ?日刊ゲンダイにギョウテン情報掲載!(2007年10月11日)

「解散は秋以降」と語る太田代表が地元で“コスプレ”(2008年1月8日)

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小沢氏が国替えへ=東京12区有力、公明代表の地盤-政権奪取へ決意アピール(時事通信) - goo ニュース

 民主党の小沢一郎代表は14日、次期衆院選で地元の岩手4区からは出馬せず、他の選挙区に転出する意向を固めた。こうした考えを鳩山由紀夫幹事長に伝えており、転出先として太田昭宏公明党代表の地盤である東京12区などを検討している。有権者の自民党総裁選への関心が高まる中、小沢氏としては自身の「国替え」により、政権奪取に懸ける決意を内外にアピールする狙いがあるとみられる。

 鳩山氏は14日、テレビ朝日の番組に出演し、「小沢代表は岩手からは出ない。(転出先は)関東中心に自身で決めるのではないか」と明言。この後、記者団に対し、「本人から『自分も背水の陣を敷く。別の選挙区から出る』と伝えられている」と明らかにした。

 さらに鳩山氏は、小沢氏の東京12区からの出馬について「これからの公明党との距離感にもよるが、一つの有力な選択肢だ」と記者団に語った。

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民主党第45回衆院選マニフェストを下旬に発表 18兆円の財源も明示

2008年09月14日 13時48分17秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 民主党の鳩山幹事長は14日のテレ朝「サンデープロジェクト」に出演し、田原総一朗さんの質問に答え、第45回衆院選マニフェストを今月下旬に発表することを明言しました。

 「自民党総裁選の最中に出すと、(自民党に政策を)とられちゃう。福田さんの『自立と共生』もとられちゃった。あの人は何もできなかったが」と述べました。民主党内外から注文が出ている「政策項目15兆円+暫定税率廃止3兆円」の合計18兆円の財源の手当てについても、明確にすることを明らかにしました。

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tag 第170臨時国会 kokkai 民主党 DPJ 総選挙 Election 第45回総選挙 補正予算案 マニフェスト 財源の裏付け


【医師会が民主党支援】福島伸享さんに聞く 茨城1区

2008年09月14日 13時06分40秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 前のエントリー「◎茨城県医師会が民主党支援へ 赤城元農相の不支持決定、丹羽元厚相らも検討 朝日新聞」を受けて、

 民主党茨城1区公認候補(予定者)の福島伸享(ふくしま・のぶゆき)さんに緊急インタビューしました。

 茨城県医師会の政治団体「茨城県医師連盟」が福島さんだけ先行して推薦を決めた旨、朝日新聞の記事にありました。私の「党というよりも福島さん個人として医師会に接触していたのか?」との問いには福島さんは「その通りです」。

 福島さんは県下随一の名門高校に通っていましたので、以前から後援会には複数の医師が名を連ねていたそうです。これまでは各々が、個人ベースで応援していましたが、医師会への働きかけで、初めて組織決定取り付けに成功したそうです。

 “後期高齢者”医療制度に対する反感から「民主党バス」に乗り換えようというムードの高まりが決定を後押ししたほか、対抗馬の赤城元農相の不祥事も微妙な影を落としたもようです。

 まずは自分から相手の懐に飛び込んでいった気構えが、民主党への追い風に乗り功を奏し、さらに党全体へ風を呼び込む--といった格好になっているように感じられます。

 朝日の記事にもありますが、17日にも医師会が記者会見し、民主党県連への支援の方針を正式発表する予定です。ちなみに福島さんの近い親戚には医師はいないそうです。

 福島さんは「同級生をはじめ20代・30代の勤務医たちは『医療崩壊』でヒーヒー言っていますよ。何とか救い出したいです」と勤務医の“救出”にも乗り出す構えです。

◎茨城県医師会が民主党推薦へ 赤城元農相は不支持、丹羽元厚相らも不支持へ 朝日新聞

2008年09月14日 05時00分00秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代
 茨城県医師会が第45回衆院選で、赤城徳彦元農相(茨城1区)、丹羽雄哉元厚相(茨城6区)ら自民党議員を支援しない方針を決めたと14日付朝日新聞が報じています。

 なかでも1区では赤城さんの対抗馬である、民主党茨城1区公認候補(予定者)の福島伸享(ふくしま・のぶゆき)さんを推薦・支援することを既に決定したそうです。自民党厚労族のドンである丹羽さんの茨城6区では、民主党茨城6区総支部長(元山口県副知事)の大泉博子さんの推薦・支援を近く決定する見通しです。

 茨城県は1区~7区のうち、1次公認者は3人にとどまっており、対応が遅れていましたが、日本医師会の県支部でもある県医師会の推薦で大きな援軍を得ました。

 茨城県医師会の意思決定は全国の医師会に広がる可能性があります。

【医師会が民主党支援】福島伸享さんに聞く

【自民党に最後通牒】日本医師会が福田総理を名指しで批判 新聞広告で「史上初めて」(2008年7月15日付)

「総理、まだ国民の声が届きませんか。」日本医師会、再び全面広告で福田首相に“警告”(2008年7月26日付)

【風見鶏】日経名物コラムが福島伸享茨城1区総支部長の日常活動紹介(2008年8月25日)

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茨城県医師会、民主候補支持も 後期高齢者医療に反対(朝日新聞)

 後期高齢者医療制度に強く反対している茨城県医師会の政治団体「県医師連盟」は次期総選挙で、自民党一辺倒の推薦をやめ、選挙区によっては民主党を推薦する方針を固めた。17日にも対応を公表する。今のところ、県内7選挙区のうち4選挙区以上で民主を推薦する可能性もある。

 関係者によると、解散の声が高まるにつれ、茨城県医師連盟内では「今のままの自民党なら、われわれが応援する意味はない」という声が強まり、推薦候補を決める基準を今までの「所属政党」から「立候補予定者の医療政策」に変えた。県内の全立候補予定者にアンケートを行い、立候補予定者に面談を申し入れたうえで、各立候補予定者の政策を確認してきた。

 今のところ、自民の赤城徳彦元農林水産相が立候補を予定している茨城1区では、民主新顔の福島伸享氏の推薦を決定。同6区の丹羽雄哉元厚生相については過去の実績を重視しつつ、丹羽氏が同制度を推進してきた経緯などを踏まえ、民主公認で立候補を予定する大泉博子氏を推薦する方向で調整を進めるという。

 今回の県医師連盟の方針に対し、上部団体の日本医師連盟幹部や、県内選出の自民党議員から再考を求める声も寄せられているというが、茨城県医師連盟の原中勝征委員長は「政策重視」を変更することはないとしている。 (中略) 

 自民党員でもある原中委員長は「推薦は人物本位で判断する。自民党が変わらなければ、見放すのは医師連盟だけではないだろう」と語った。(川上裕央、清水康志)