民主党参院議員の姫井由美子さんが9月1日付でホームページに反省文を掲出していました。
もう本当に許してあげてください。有権者が野党の参院の一年生に対して、議員辞職を求めるなど、テレビジョンをはじめとするオールドメディアの掌で踊らされているということに気づき、自戒すべきです。
姫井さんを批判している人は、当該の週刊文春を読んだのでしょうか。私は読みました。そして引きました。特に乾杯のシーンは男だけに血の気が失せました。
とはいえ、私は当該記事&渡辺新党騒動だけで、姫井さんに議員辞職を求めるのは、主権者である国民が参議院の長所を失わせる結果になると思います。参議院はGHQの憲法原文になかった、戦後日本人の知恵が作り出した院だとご存じない方も多いようです。日本におけるデモクラシーの未成熟ぶりを感じます。
2002年の週刊文春に載った山崎拓・自民党幹事長(当時)が「小説のように書いたわけではないと思う」と認めた「親子丼」記事は、山崎さんが人間として失格であることを意味しています。山崎さんはその後、衆院で落選しました。
有権者が一部オールド・メディアで表面化した断片的情報に踊らされて、悔しくないのですか?そのようなことでは、政権交代後に、加藤紘一さんの北朝鮮利権が大々的に報道されたら、あなたは気絶しますよ!
というわけで姫井さんの反省文は以下の通り。(全文引用)
◇
この度は私の一連の行動によりまして、世間を大変お騒がせし、誠に申し訳あり
ませんでした。
軽率な行動であったと深く反省しております。
また、多くの方々から叱咤、激励をいただきまして、誠にありがとうございました。
8月29日の記者会見で申し上げましたように、参議院の改革を目的とする新しい会
派を作りたいので参加してほしいという誘いが、民主党の同僚議員からありました。
当初は会派だけを別にするという話でありましたし、また民主党幹部もこの件に
ついて納得していると説明を受けていました。
国会議員となって1年余りとなりますが、参議院選挙で有権者の皆さまから切なる
願いを受けながら、老後の不安を取り除く「年金改革」や将来の不安を取り除く[格
差社会の是正」等、何ひとつ解決していないことに、もどかしさを感じていました。
そして、第169回国会終了後、私は地元に戻り、岡山県下の市町村へ出向き、現状
を自分の目で見て、肌で感じ、叫びを聞きました。
1人でも多くの人の生の声を聞くため開いたミニ集会も60回を数えます。
「まだ1年じゃないか。焦ることはない」――そう言われることもあります。
でも、今の日本は重体です。
私の地元、岡山県では財政危機宣言が出されましたが、危機的財政の地方自治体は、もはや珍しくありません。
地方行政の停滞は、地方経済の血の巡りを止め、シャッターの続く商店街の傷口は
広がるばかりです。農林水産業の衰退は、日本の命取りともなりかねません。
「政治は生活」を掲げて参議院に初当選させて頂き、政局よりも、政策の実現こそ
参議院の醍醐味であると思っていました。
しかし、いわゆるねじれ国会においては、政局が優先され、慎重に政策を審議する
という参議院本来の役割が果たせない状況でした。
もとより私は、民主党を中心とした政権交代を望んでいますので、参議院の改革に
役立ち、民主党との関係も友好的に継続できるならば、新しい会派で活動するのも
一つの選択肢と考え、いったんはそこに参加する方向で検討しました。
しかしその後、民主党の衆議院・参議院の責任ある幹部と話をする中で、新党
「改革クラブ」の結成については民主党参議院として賛同はしておらず、新党は
民主党優位の参議院改革にはならないし、むしろ自民党による民主党切り崩しの
受け皿になるということが分かってきました。
さらに、自民党に近い新党への参加は、自民党に対抗する民主党候補として私を
支持してくださった有権者への裏切り行為になるという指摘もいただきました。
以上のような多くの要素について熟慮した結果、私は新党には参加せず、これま
で通り民主党参議院議員として頑張っていくことを決意いたしました。
政局に翻弄され、流されていく宿命を断ち切り、自らの意思で未来を切り拓いてい
く立命に変えていきたいと思っています。
私のこの間の言動によってご心配やご迷惑をおかけした方々には、重ねて心から
お詫び申し上げます。私の政治の原点である「政治は生活」に戻って農業再生や地方
分権、臨時国会での消費者保護の問題などに全力で取り組んでいく所存です。
これからもご指導、ご鞭撻賜りますようよろしくお願い致します。
平成20年9月1日
参議院議員
姫 井 由 美 子
◇
おかげさまでベスト10を維持しています。
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