[画像]自民党の大島理森幹事長=衆議院インターネット審議中継からキャプチャーして、一部トリミングさせてもらった画像です。
【衆議院本会議 2010-1-19 財務大臣の財政演説に対する各党代表質問】
なかなか慌ただしく、また少しゆっくりしたいので、国会の方に気が回りません。ご容赦下さい。
ところで、この通常国会でアレ?と思ったことがあります。
自民党が審議復帰していることです。2009年末の第173臨時国会では、衆議院財務金融委員会で、民主党側が職権で委員会を設定した(立てた)ことに反発して、自民党、公明党、みんなの党の野党3党は審議拒否しました。その後、公明党と「みん党」は審議復帰しましたが、自民党は一部の委員会を除き、審議拒否したまま、第173国会&2009年国会は終わりました。
ところが、年が明け、第174通常国会が始まると、冒頭から自民党は出席しています。しかも、審議復帰の条件闘争として、「衆院予算委での集中審議」「党首討論(QT)」の開催を求めていたはずですが、QTの日程も決まっていないのに、自民党幹事長が代表質問に登壇しました。
おそらく、このエントリーで私が指摘するまで、国会議員もマスコミも国民も、ほとんどこのことを疑問に思っていなかったでしょう。
「忘却」は自民党が50年間、政権を持続させた最大の武器です。熱しやすく冷めやすい世論をうまく使って、しれっと審議復帰している。ここに自民党の手強さを感じます。
第174通常国会は延長してもしなくても、必ず直後に第22回参院選を迎えます。
民主党が闘う相手は自民党です。
「民主党vs検察」などという構図を作ってしまい、参院選で自民党に負けては元も子もありません。
民主党議員はまだまだ二大政党というものを理解していないなあ、と失望しつつあります。危機管理(最悪の事態を想定してそこから逆算する)も出来ていない、情報収集(検察が「鹿島」を捜査した意味合いが分かっていない)も出来ていない。
このままでは、参院選は自民党が勝つでしょう。
仮に検察と闘いたいならば、「国会vs検察」という構図で、超党派議員で闘えばいいでしょう。
「民主党が検察に負ける」か「民主党が検察に勝って自民党に負ける」のか。
私は、今のままでは、そのいずれかだと思います。