菅内閣の正式な発足は、皇居での認証式があるのが6月8日(火)ということになります。
以前、新潟県庁で金曜日に知事が花束をもらって退庁式。次の月曜日に新知事が登庁式をするという、その合間の週末に中越地震が起きたことがありますから、鳩山内閣の仕事はまだ続きます。
菅直人さんの代表としての記者会見は「政調復活と閣僚兼務の検討」など、良い提案んがありましたが、全体的には、具体論が少ない感じがしました。
通常国会は延長され、第22回参院選は、7月11日ではなく、7月25日とかその辺になりそうで、なかなか落ち着いた国政が担保されないような印象があります。
また菅代表の任期は、9月末日まで。民主党の規約では、その前に代表選をしないといけないので、9月中に代表選があるということになります。
民主党は既に100人以上の公認候補を立てていますから、その半分が当選すると、参院での民主党単独過半数が可能ということになってきます。
野党時代なら、代表選にいろいろな人が出てくるのは党の活性化になるでしょうが、現時点では代表選とはすなわち首相選挙です。首相になる実績が現時点ではまだない候補を擁立してくる議員たちには、政権与党としての自覚がないのでしょう。というか、政治にかける志が根本的にずれているのかもしれない。で、その人たちの崩れ方というのは、すごいですね。
参院選で民主党をそこそこ勝たせ、菅首相が9月無投票再選という流れを作っていくことが、政権運営の安定につなげる国民の知恵と言えるかもしれません。もちろん、私たち国民が判断するのは1ヶ月以上先となります。が、そろそろ腰を落ち着けた官邸・行政を見たい気がします。
参院選が終わったら、もう税制改正論議も、来年度予算編成もあっという間です。