2011年3月11日(3・11)の午後2時46分、「平成23年東北地方太平洋沖地震」が起きました。私の両親によると、東京に出てからの半世紀でもっとも大きな揺れであり、私も生まれて最大かつ最長かつ最多の横揺れと余震を感じました。
さいわい、書棚から大量に本が崩れましたが、怪我もなく、不自由もなく、親類すべての安全が連絡がとれました。
しかし、仙台空港や、宮城県の畑を津波が襲う空撮映像や、岩手県大船渡市の集落が津波に襲われた後の映像には言葉を失うばかりです。以前、出張で大船渡市に行ったことがありますが、あのとき、ホテルの按摩をしていた、目が不自由でいらっしゃるおそらく80歳代のおばあさん、「市町村合併は偉い人だけで決めちゃって、私なんか何にも知らない」とおっしゃっていたおばあちゃんは、今はどうされているのか、思いを馳せました。
なお、東京城北地区の方は、夕方にスーパーマーケットに行きましたが、人が若干少ないこと以外は、いつもと変わらない風景でした。食料品も十分にありました。ただ、「岩手牛乳」を買い物カゴに入れるときに、この先もずっと流通され続けるのかどうかについての懸念を持ちました。
幹線道路を、埼玉方面へ歩いて帰宅するみなさんの光景は、これは初めてでした。しかし、クルマもある程度通っていますし、また、バスは満員でしたが、通っていて、花火大会のときに比べれば、まだ余裕があるという風情でした。
ただ、防災無線で「東京電力の電気供給が減る見通しなので節電を」という趣旨の呼びかけがあり、原子炉に関するニュースもあり、先行きの不透明感を感じます。
また、報道機関の性質上、「数百人」ということになっていますが、あくまでも私が見る限りでは、犠牲になった方々の数は、千人を大きく超えることになるのではないか、とあくまでも推測ですが、考えています。
関東大震災の後は、後藤新平という政治家が巨力なリーダーシップで、復興計画、都市計画、グランドデザインを作り上げました。まずは救命、救助、復旧です。その後に、わが国をみんなの力で復興していきましょう。数年かかると思います。 今年度予算の予備費は1兆円で、もう残り1ヶ月を切りましたので、復旧にも、復興にもとても足りませんから、平成22年度第2次補正予算が組まれ、成立する見通しです。参院に行っている、平成23年度本予算も政治休戦の後、成立する見通しです。また、予算関連法案のうち、衆院で審議時間を十分に確保している地方交付税法改正案、例年の5分の1程度とはいえ、各党の質疑が一巡している「赤字国債発行臨時特例法案」も可決、成立すると思われます。
オーストラリア在住のベトナム人の方から「東京にいる家族が心配だ」、アメリカ西海岸の方から「友人の母が、東京の米軍基地で働いているので心配だ」というご連絡をいただきました。いまや、私たちは日本一国だけではありません。
その前に、まずは情報収集、救助、救援、復旧作業です。
菅直人首相の下にひとつになって、復興のグランドデザインをしっかりつくって、数年かけて日本をしっかりとつくりなおしていきましょう。
死者は数百人か、不明者も多数 - goo ニュース
11日午後2時46分、三陸沖を震源とする国内観測史上最大の巨大地震が発生、北日本から関東にかけ強い揺れと最大10メートルと見られる津波が襲い、大火災も発生、人口約110万人の岩手、宮城両県太平洋岸の三陸各地や、福島県で壊滅状態の地区が続出、少なくとも死者数百人、行方不明者多数の甚大な被害が出ている。
気象庁によると、この地震で宮城県栗原市で震度7、仙台市など宮城県各地、福島、茨城、栃木各県で震度6強を記録した。震源の深さは約10キロ・メートル、マグニチュードは8・8。その後も震度6弱から5強の地震が続いており、三陸沖から茨城県沖の四つ以上の震源域が連動、岩盤を広範囲に破壊したと見られる。警察庁によると、この東日本巨大地震で、午後10時現在、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、千葉、東京、神奈川で死者71人を確認、負傷者、行方不明者は多数。
仙台市では海岸線から約2キロの地点まで津波が達し、ビル、家屋や車が多数流された。宮城県警によると、同市若林区で溺死と見られる遺体200~300人が発見された。宮城県気仙沼市では津波とともに大火災が発生、石巻市沖では約100人が乗った船が流された。
岩手県釜石市、大船渡市なども津波により家屋数百戸や多数の車が流され、同県山田町で死者多数との情報があり、大船渡市末崎町の細浦地区は全体が津波に流され壊滅状態という。福島県相馬市の海岸線でも土砂崩れが相次ぎ、同県で少なくとも数十人が生き埋めになっている。宮城、茨城、千葉県市原市などでは石油コンビナートで火災が発生、タンクなどの爆発も起きた。