私は長年、自民党が53年間の長期政権を持続した、最大の功労者はハマコー(浜田幸一元衆院議員)だったと思っています。とくに四十日抗争以降の、28年間、つまり長期政権の後半半分以上が、ハマコーというキャラクターにより、政権を維持できた。つまり、煮詰まった時には、理論や理屈、あるいは、人脈やお金では与党は動かないと考えています。
だから、私は河村たかし衆院議員が民主党政権のハマコーになると期待していたのですが、ご存じのように、政権交代前に名古屋市長に転出してしまい、最近ではキャラクターが変わってしまいました。
「民主党のハマコー」ということはこのブログでずっと書いていますので、古くからお読みの方は、例えば姫井由美子さんを「民主党の女ハマコー」と期待していたのですが、どうもそうはならず、篠原孝さんにもそれを期待しましたが、今や菅直人首相側近の農林水産副大臣と主流中の主流のポジションにいます。正直、民主党のハマコーは現段階ではまだいません。こういうところでも79歳の恒三さん頼みとは情けない。このまま7月24日正午のテレビ地上波アナログ放送停波で、「政治のつまらない化」に進むのもいいですね。
そんな中、千葉6区の生方幸夫さん、前衆議院消費者問題特別委員会委員長という肩書きはかわいそうか、むしろ、「生方元副幹事長」。実は政調復活の功労者ですが、2011年5月30日付メルマガで、まったく私と同意見のことを書いていたので、ご紹介したいと思います。癒されます。やっぱり我々東京っ子の真価は、こういう時にハッキリ物を言うことです。
その前段階として、生方さんのメルマガの題名は「今日の一言」なんですが、ことしになってから「今日の一言」は月1~5回の配信となっており、この辺にも生方さんの人柄を感じます。まあ、要はメリハリです。
なお、生方メルマガの中には、当ブログが使わない、ある地名の3文字の言葉を使っています。これは生方さんのオリジナルを尊重し、その3文字の地名をやむを得ず、このエントリーでは使います。当ブログでは、その3文字は、「国会周辺」「国会議事堂内」「東京都千代田区」といった言い方をしています。なぜならば、その3文字は「美しくない」からです。
この中で、自民党と公明党が早期提出する菅内閣不信任決議案について、「可決することはまずないと確信しています」としながら、「永田町は一寸先は闇ですから」として、不信任案が可決した場合、衆議院解散、総選挙になるとして、民主党衆議院議員の賛成および欠席者は「除籍されますから、党を出ていかなければなりません」としながら、「新党を作るにはお金がいります。政党助成金が出るのは新しい年度になってから(の2012年4月20日)です。そこまで資金的にもつはずがありません」としました。まあ、まったくもって、その通りですね。ただ、もう少し、欠席という造反にも気を使って欲しいところです。私は賛成も欠席もともに造反として除籍すべきだと考えています。
そして、生方さんは、「私的には不信任案に20~30人が賛成して出て行ってくれるのが一番です。そうすれば、党内が一致結束してこの難局に当たることができると思います。いつまでも火種を抱えたまま政権運営をすることはできません。ここで決着を着けられれば、それにこしたことはないと思います」
これは私が考えていたことと全く同じなので、うれしくなってしまいました。ただ、20~30人が「賛成」となると菅総理の求心力が落ちますので、20人~30人が「欠席」の方がいいのかなと思います。もちろん欠席も造反ですから、除籍! 少なくともやはり連立与党全体で300人以下すなわち小選挙区の数以下の議席数でないと、政権は持ちません。郵政解散も自民党は296議席だったのに、安倍晋三総裁が郵政造反組9人を復党して、自民党が305議席になったときから、崩れていきました。
ところで、前からご紹介したくてエントリーに上げる機会がなかったのですが、ナント今から1年前、生方さんは岡田克也さんから「鳩山由紀夫総理が辞める」ことを最初に伝えられた議員のようです。すわ、生方さんは岡田最側近?と思いきや・・・衆議院安全保障委員会の開会を待っていた、委員席の生方さんと答弁席の岡田外相。急遽、国会の委員会が開かれず、民主党の両院議員総会が開かれるというので、委員室を出ようとすると、岡田外相が生方さんに「総理は辞めるぞ」と言われ、「委員会や本会議をストップさせて、両院議員総会を開くのだから、当然、継続ということではなく辞任ということになる」と言われたそうです。
生方さんは「びっくりしました」、「岡田さんも総理から直接聞いた訳ではない」と虚心坦懐にメルマガで正直に書きながらも、「明日には新しい総理が誕生します。流れを見ていると、どうも菅副総理がそのまま総理になりそうな勢いです」と締めくくり、けっこう流れを読めるところもさりげなく示していました。
菅首相の次がいないと言われますが、これは「生方首相待望論」が沸き上がりそうです。とはいえ、冗談はさておき、そこはやはりおなじ千葉県選出のハマコーのように、生方さんには「生方首相」よりも「民主党のハマコー」になってほしい。与党にはそういう人が必要です。
なかなか落ち着かないので、ぜひ、自民党と公明党には、少しでも早く、今すぐにでも、内閣不信任案を提出して欲しいと考えます。民主党はしっかりと受けて立つし、民主党をお掃除するのにいいタイミングです。ぜひ、自民党さん、今夜にでも提出してください。もちろん民主党としても、慢心だけはゼッタイにしてはいけません。
[生方幸夫さんのメルマガから全文引用はじめ]
国民不在の永田町の動き
5月30日(月)
民主党内に不信任案に同調する動きがあるということで永田町がざわめいています。不信任提出は今週か来週になるそうですが、可決されることはまずないと確信しています。
その理由は、不信任案に民主党内で賛成する勢力があったとしても、先の展望が全くないからです。
不信任案が可決されるには党内から80人以上の造反がなければなりません。そんなに大量の造反議員が出るのなら、今日当たりの永田町は騒然としていなければなりませんが、今日の永田町を見ても至って静かです。それだけ本気度が薄いということに他なりません。
とはいっても永田町は一寸先は闇ですから、万が一、不信任案が可決されれば、衆議院解散、即選挙となります。不信任案に賛成した人は民主党を除名されますから、新党を立ち上げない限り、無所属で立候補しなければなりません。一体何人が選挙で勝ち残れるか、恐らく数人だけでしょう。
また、可決されなくても、やはり除名されますから、党を出ていかなければなりません。私は受け皿があればそういうこともありうると、言ってきました。例えば自民党や、公明党、みんなの党などが受け皿となり、出てきた人を受け入れてくれるのなら、展望があるかもしれません。しかし、どこをみても不信任に賛成した人を受け入れてくれそうな党はありません。
したがって、不信任案に賛成した人だけで新党を作らなければなりません。新党を作るにはお金がいります。政党助成金が出るのは新しい年度になってからです。だから民主党を出ても政党助成金は民主党に入り、新党に入るのは来年になります。そこまで資金的にもつはずがありません。
民主党内でいつまでもゴタゴタが続くのは、もううんざりです。私的には不信任案に20~30人が賛成して出て行ってくれるのが一番です。そうすれば、党内が一致結束してこの難局に当たることができると思います。いつまでも火種を抱えたまま政権運営をすることはできません。ここで決着を着けられれば、それにこしたことはないと思います。
ただ、分裂した民主党がきちんと機能するのかどうか、これはやってみなければ分りません。本当は、こんな内輪もめしている時間も余裕もないのですが、残念ながらこれが実態です。
[生方さんのメルマガから引用おわり]
[生方さんの昨年(2010年)6月3日付のメルマガから引用はじめ]
言葉の重さ
6月3日(木)
鳩山総理が退陣し、明日、民主党の代表選挙が行われることになりました。昨日、両院議員総会が突然開かれると聞いたときは、正直言って総理が退陣を表明するための総会だとは思いませんでした。
昨日は安全保障委員会があり委員室に9時に行きました。岡田外務大臣も答弁のため出席していました。安保委員会の開会が遅れるということで、岡田さんが退出際に、私に「総理は辞めるぞ」と突然声を掛け、びっくりしました。岡田さんも総理から直接聞いた訳ではなく「委員会や本会議をストップさせて、両院議員総会を開くのだから、当然、継続ということではなく辞任ということになる」とのことでした。
10時から両院議員総会が開かれ、皆様も二ユースでご覧になったと思いますが、辞任の表明となりました。政権交代の熱気から僅か8ヶ月で総理が退陣するとは、去年には想像もできませんでした。国民の皆様に与えた失望はさぞや大きかったとお詫び申し上げます。
鳩山総理は自分が辞めると同時に、政治とお金の問題で迷惑を掛けてきた小沢幹事長にも退陣を促しました。これで、長いこと民主党を苦しめ、政治不信を増大させた政治と金の問題にとりあえずの決着が付きました。
明日には新しい総理が誕生します。流れを見ていると、どうも菅副総理がそのまま総理になりそうな勢いです。一番の焦点は幹事長です。ここに小沢幹事長の影響下にある人が着いたら、党の刷新はできません。小沢さんの昨日の会見を聞いていますと、当面、一線にでて指揮をとるということはないようですが、取り巻きがそれを許さないというのが実態のようです。何とか清新な幹事長が生まれるといいのですが。
鳩山総理は総理辞任を受けて、次の総選挙に出馬しないことを表明しました。小泉さんと鳩山さんと二人の総理経験者が議員に戻ることなく引退することになりました。総理になるということは議員としての総仕上げです。一日も無駄にすることなく、それまでの政治生活の中で訴え続けてきたことを実現することが任務です。
総理を辞めても議員として、まだやれるなどという考えでいたのでは、実現はままなりません。その意味で総理を辞めた後は引退するということを、このまま定着させてもらいたいと思います。
なぜ、かくも早く退陣しなければならなかったのか。言葉につきると私は思います。一度口からでてしまった言葉は、もう一度飲み込むわけにはいきません。前言をきちっと否定しないで取り繕えば、取り繕うほど事態は悪くなります。それを繰り返してしまったのが鳩山さんだったと思います。言葉に出したら実行する、実行できないなら言葉として出してはいけない、それが総理大臣だと思います。
この問題が起こってから、テレビに何回も出ておりますが、時間の制約もあって思っていることが全ていえている訳ではありません。できるだけ誠実に答えようと心がけています。
[引用おわり]
公職選挙法(公選法)の第142条に定められた「文書図画の頒布」(ブンショトガノハンプと読みます)は選挙を闘ううえで、もっとも頭を悩ませるルールでしょう。
これは公示・告示後の選挙運動期間中はもとより、当選(落選)後のお礼文書、もちろん選挙(解散・公示、告示)以前の日常活動中もしかりです。
さて、このほど、当選した新人知事の告示後の選挙運動期間中の、支援者が有権者に送った電子メールについて、某県警察本部捜査2課が、支援者2人を、公選法違反(法定外文書頒布)の疑いで書類送検しました。今後の検察の判断、あるいは、裁判を見守りたいところです。
複数の報道によると、4月上旬の知事選告示後の選挙運動中に、新人のA候補者(現在の知事)の支援のために、候補者と同い年の経営者であるB社長と、C社長が、複数の知人にA候補支援を呼びかける電子メールを送ったそうです。報道では、PCメールかケータイメールかは不明です。
そして、このメールの内容は、全文をみたいところですが、そうすると、この県の地裁まで初公判の冒頭陳述の傍聴に行かないと分からないのが残念です。が、報道によると、メールの中には「「この人しかいません!若い36歳!当選したら史上最年少知事の誕生です!」と書いてある部分があったようです。また、このメールなのか、それとも別のメールなのかは定かではありませんが、「知事選に出ている他の新人候補者は、『犯罪者』です」という趣旨の内容が含まれたメールもあったようです。
このため、告発状が出ているようで、捜査2課が書類送検したそうです。なお、告発状が出た場合は、警察は検察にその書類を送らなければいけないハズです。
今後、気になるのは、「あす事務所開きがありますので、よかったら来ない?」、「急遽、あの有名な○○さんが応援弁士に来ることになりました。あすの午後7時に駅西口ロータリーです」、「もう期日前投票行ってくれた?」などといった事務連絡がどうなるか。おそらく違法とはならないと思いますが、選挙戦を組み立てていく中で、どの党派に限らず、戦術をよく話し合うことになるでしょう。
そして、今後、判例として気になるのは、「ぜひ今度の選挙に行きましょう。→こちらもクリックしてね!」と告示・公示直前まで更新してある、候補者、政党、その選挙では候補者ではないが他の選挙で選ばれた現職政治家らのホームページ、ブログ、ツイッターなどのアドレスを貼り付けて、メールをする行為がどうなるか、というところです。この辺は、総務省選挙部としても、ハッキリとした見解を出してほしいところだと思います。
今後の推移を見守りたいですが、やはり、「頼むよ」のヒトコトで、誰を頼んでいるのかが分かってくれる、そういう信頼関係と、ふだんから政治の話をタブーにしない。そういったものを、私たち有権者も持っていきたいと考えます。そして、議員、候補者、候補予定者も同様です。
さて、本来ならエントリーを改めた方がいいのですが、あくまでも、当ブログは小生の雑記帳でございますから、けさの某党の機関誌に印象的な記事があったので、ご紹介したいと思います。この党の党首(国会議員)が、関西の党所有施設で「関西新人議員研修会」を開いたという記事。この党では、統一地方選では、関西で府県議選で1敗するということがありましたが、他の候補者は、現職も含めて、前半戦・後半戦とも全勝しています。そして、党首は、あいさつで「きょうは関西圏でも台風2号の影響で、大雨、洪水警報などが発令されています。(研修会が終わった)午後からは地元に戻り、住民のために全力を挙げよう」と切り出し、「議員の基本はまず気象情報を確認することだ。それは住民の生命、財産がかかっているからだ」と述べました。ホントウにその通りです。そして、先輩市議の活動報告では、市民相談の経緯も含めてすべてをノートに記録しているので、複数回、相談に来た人に「前はこんなことがあり、こう解決できましたね」と声を掛けている、とのことで、そういた細やかな心配りがタイセツであり、問題解決能力を磨いていくことになる、としています。まさにその通りです。私には、それはとてもカンタンなことのように思えますが、なかなかそれがカンタンでない議員もいるようです。それができない人でも当選している場合はありますが、連続して当選するのは厳しいでしょうね。いろいろな人を見てきましたから、それは確信的に言えます。
[当ブログ内関連エントリー]
なお選挙で負けないためには、次の当ブログ内エントリーも参考になると思います。必ず、現在の、公選法や公選法施行令、総務省や各自治体の選挙管理委員会の通達、裁判判例、最近の警察の裁量の動向などを確認して、自己責任で行動してください。例えば、他選挙区の自治体の選挙管理委員会に一般論として電話で聞いたりするのが便利です。
【保存版】公示前活動の“コツのコツ”
【公示前活動コツのコツ】①解散後、②公示後、③投票日 「できること」「できないこと」「やるべきこと」
午後8時で終わりじゃない、午後11時59分まで選挙運動はできますよ!
電話作戦
◎きょう、いよいよ投票スタート 期日前投票所8時半開設
第45回衆院選公示、埼玉15区で高山智司さんがリラックスして出陣した理由は
鳩山・岡田・菅第一声にかけつける方へのお願い
第45回衆院選きょう(18日)公示、ブログ更新続けます。
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