【追記 2014年9月13日 午前3時】
[画像]ふてぶてしい武黒一郎・東京電力株式会社取締役フェロー、2012年3月28日(水)、両院・「国会東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」、YouTube国会事故調チャンネルの動画からスクリーンショット。
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武黒一郎氏への関心が昨日頃から高まっているようで、このエントリーへのアクセスが急増していることもあり、武黒一郎氏の画像を追加しました。
【追記終わり】
第1次与党期民主党の菅直人内閣の内閣官房副長官(参院枠)として、東日本大災厄(東日本大震災)の東京電力福島第一原子力事故の対応にあたった、福山哲郎さんは、2014年9月1日(月)放送の、よみうりテレビ・日本テレビの「情報ライブ ミヤネヤ」に出演しました。
30日付読売新聞が報じた、東京電力執行役員・福島第一原子力発電所長だった、吉田昌郎氏=がんのため、昨年死去=に対する政府事故調査委員会による調書、いわゆる吉田調書の中で、東電が福島第一原発を放棄して撤退しようとしたのを、菅首相が東電本社に乗り込み怒鳴りつけて止めさせたとする説について。
30日付読売新聞は故吉田氏が「あのおっさんがそんなのを発言する権利があるのか。あのおっさんだって事故調の調査対象でしょう。そんなおっさんが、辞めて、自分だけの考えをテレビで言うのはアンフェアも限りない。事故調の委員会としてクレームをつけないといけないのではないか」と吉田調書で語ったと報じました。この、吉田所長が聴取で、菅首相を「あのおっさん」呼ばわりしたことについて、福山さんは「東電の中でも、本社と現場(福島発電所)でギャップがあった」と証言しました。
福山さんは、14日夜に東電本社から官邸に「撤退」の申出があったのは事実で、報道で、14日夜と15日朝の話が混同されていると指摘しました。
そのうえで、「我々当時の政治家が自己保身で言っているのではなく、ファクトベースで早く注水してくださいと言った」として、海水注入による廃炉を要請しており、「歴史の証言として公開すべきだ」として、自身を含めた700人前後全員の調書を公開すべきだとの考えを示しました。
そして、福山さんは名指しを避けながらも、「官邸にいた東電のある方が注水を止めろと言った」と語りました。
読売によると、吉田さんは「(12日の)19時4分に海水を注入した直後、首相官邸にいる武黒一郎フェローから電話があり、『官邸はまだ海水注入を了解していないので四の五の言わずにとめろ』と指示があった」と証言しています。
これらの情報を総合すると、武黒一郎・東京電力フェロー(副社長)が、官邸内から電話をした際に、(組織としての)官邸の判断だと嘘をついて、吉田所長に指示をした可能性があります。
福山さんは「菅さんが(12日朝のヘリコプターでの)視察から(官邸に)帰った時の第一声は『吉田所長は信頼できる。これで(官邸と東電の現場が)つながった』と語ったとし、14日夜の東電本社の撤退の依頼について細野豪志・首相補佐官が現場の吉田所長に直接電話した後、「吉田は『残れる』と言っている」との認識が官邸内で共有されたと語りました。
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法務省の東京地検特捜部は、告発状を受けたうえに検察審査会の議決により、東京電力の勝俣恒久会長、武藤栄副社長、武黒一郎フェローを捜査しています。私(宮崎信行)は、当然のことながら、勝俣容疑者、武藤容疑者、武黒容疑者として逮捕しなければ、東京地検特捜部は廃止されてしかるべきだと考えます。
今月末にも召集される第187回臨時国会も、第2次安倍第1次改造内閣と、野党各党が決定的に対立する構図がないため、東電問題に関して、現在の政府が情報を出し合うなど、「国民の代表である与野党国会議員による国政調査国会」という構図もありうる展開となりそうです。
tag (宮崎信行)
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