【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

小沢一郎(悪魔一郎)の新進党解党によって分断された時間を修復 公明党(Komeito)

2014年09月25日 21時59分47秒 | 第187臨時国会2014年地方創生国会

 小沢一郎(悪魔一郎)の新進党解党の暴挙によって、引き裂かれた時間を公明党が修復したことが分かりました。

 2014年9月22日付エントリー)「新進党」「小沢一郎」の過去を歴史から完全に抹消した公明党 50周年おめでとう第10回定期党大会

に書いたように、公明党は幹事長報告で「細川連立内閣」と言いながら、「新進党」「小沢一郎」の名前を歴史から抹消。さらに、この2014年9月21日の第10回大会から、英語名を「Komeito」に戻していたことが分かりました。

 空間軸で南北に分断された朝鮮半島は、半世紀以上経っても変わりませんが、空間軸で分断された公明党は半世紀で修復し、「過去と現在」ではなく、「現在と未来」に責任を持つ政治を目指します。

 新進党解党に反対していて両院議員総会でいつも草川昭三・衆議院議員(のちに参議院に転じて、現在は公明党特別顧問)の隣に座っていた、大口善徳・衆議院議員が新しい国会対策委員長につきました。

 残念なことに、「羽田内閣」の名前も幹事長報告から外されてしまいました。 

 新進党解党時の赤字国債(小沢国債)の発行残高は250兆円であり、新進党が残っていれば、2000年に政権交代ある政治が実現し、現在の国債発行残高は500兆円ぐらいだったでしょう。少なくとも、住宅金融専門会社への税金投入は少なくなり、モラルハザードを避けられたでしょう。国債発行残高500兆円か、1000兆円か、というのは、利息払いを考えれば、1対2ではなく、1対10ぐらいのきつさがあります。

 一方、少数与党で発足したことから初めから厳しかった羽田内閣にとって、与党・日本新党の1期生4人が単独会派「民主の風」を発足させたことは、「悪魔の風」とも言っていいきつい出来事でした。民主党の海江田万里代表は、悪魔の風4人組のうち、今も民主党衆議院議員である3人のうち、枝野幸男さんを党幹事長、前原誠司さんを引き続きネクスト財務・金融相にしました。その枝野幸男幹事長は、荒井聰・役員室長を役職ごと解任したというのですから、「一度裏切る者は二度裏切る」とは言い得て妙です。枝野さんと前原さんは、第187秋の臨時国会の冒頭の衆・予算委で質問するようですが、彼らは、羽田孜先生に一度でも謝罪したことがあるのでしょうか。

 海江田万里代表(ネクスト総理)の人事は下手であり、速やかな善処を強くのぞみたい。 

  私は、枝野幸男さん、前原誠司さん、荒井聰さんの羽田内閣への裏切りを許さない。 なによりも、あの「民主の風」のパネルはいったいいつから作ってあったのか。その不信感が20年経って今でも、消えることはありません。若い皆さんは、ああいうことをしたら一生言われ続けると心得るべし。

英語表記「KOMEITO」に=公明(時事通信) - goo ニュース

老舗政党なので「NEW」は外します―。公明党は、党名の英語表記を1964年の結党時に使用していた「KOMEITO」に戻した。これまで「NEW KOMEITO」としていたが、11月に結党50周年を迎えることから、今月21日に行われた党大会から改めた。

tag (宮崎信行)

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