渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

19年ぶり我が青春の衆25控室で、岡田克也さんが「民進党・無所属の会」の看板掛けで自然と拍手が起こる&衆議院本会議

2017年11月17日 19時00分45秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]民進党「無所属の会」の看板をかけて、拍手する、岡田克也、平野博文両衆議院議員ら、衆議院第25控室前で、宮崎信行撮影。

 衆参の本会議で、第4次安倍晋三首相(自民党総裁)の所信表明演説がありました。それは後述します。

 我が青春の衆議院第25控室に行ってきました。というのは、私は19年前、24歳の時、「新党友愛」の番記者をしていました。衆議院で14名、参議院で9名の政党でした。その控室が、国会議事堂本館3階の25控室だったんです。

 政治記者経験者で、野党第3会派の担当が、主業務だった経験を持つ人は稀です。

 「新党友愛」を担当するのがメーンの仕事だという記者は、読売のU記者と私の2人だけでした。これは、私が当時24歳の若輩記者だったからで、人数が少ない日経新聞ではかなり珍しい配置でした。

 朝は、出勤すると、「野党記者クラブ」に鞄を置きます。これは、今と同じ第5控室にありますが、当時は第6控室にも野党専用記者会見場がありました。まず、25控室に行き、岡崎敏弘事務局長(現在は参議院第2会派の事務局長)らを取り囲んで雑談。そして、午前10時から「全員国対」が始まると、いったん廊下に出て、終わると、控室の中に戻るという午前。午後は、議員会館を回って、代表・幹事長にも1時間前後話を聞ける環境でした。代表・幹事長に日中、議員会館で1時間以上話しているので、夜回り朝回りをするとかえって、失礼になるので、行かないこともありました。ただ、日経の若手は、他の仕事を押し付けられるので、12時前には、帰れませんでした。

 上述の、当時の新党友愛の午前10時からの「全員国対」。衆参国対委員長だけでなく、代表、幹事長らも参加して、それは「両院議員総会」ではないのかと思うのですが、とにかく全員国対をやっていました。番記者はいったん廊下に出て、会議中に、壁耳をしました。壁耳をした通風孔は今も変わらず。当時は、事務局が意図的にコピーを置いて、壁耳を妨害しましたが、それも、含めて議員も職員も記者も良い意味での予定調和があった時代でした。


[写真]衆議院25控室前から、見る、階段、院の職員に「廊下で待っていてください」と言われた時間に撮影。

 25控室の廊下で待っているときに、この階段が怖かったのを覚えています。25控室から、階下にある衆議院本会議場には、この階段を降りないとたどりつきません。

 ◇

 それから19年の時がたちました。

 衆議院第25控室のあるじは、尊敬する岡田克也さんが代表をつとめる「無所属の会」。

 野党分裂でできた、13人の会派です。

【岡田克也】民進党・無所属の会の和やかな看板かけで拍手、和気藹々とした代議士会

 「新党友愛」のメンバー23名のうち、7名は、その後、財務大臣、総務大臣、法相、経産相、文部科学大臣(2人)、国家公安委員長、参議院議長、衆議院副議長(2人)、最大野党幹事長、与党税調会長、と、けっこう出世しました。

 看板掛けでは、平野博文・民進党本部国会対策委員長が拍手をしだして、全員で拍手。岡田克也さんがこうやって、明るく拍手するのをはじめてみました。代議士会冒頭の公開部分も、新党友愛に比べれば、ピリピリしていましたが、まあ和気藹々とした雰囲気。下野後のここ5年間もけっこうのんびりしていた印象もありますが、これからの「無所属の会」も、より一層のんびりやっていけば、待てば海路の日和あり、ではないでしょうか。

 怖い階段を見下ろしながら、政権交代とか、夢幻のごとくなり、だなあと考えました。

【衆議院本会議 平成29年2017年11月17日(金)】

 裁判官弾劾裁判所裁判官などの選挙がありました。この中で、首相との不仲で、外されていたはずの、船田元さんが弾劾裁判官に戻ったようでした。

 この後、安倍晋三首相(自民党総裁)の所信表明演説がありました。生産性革命と人づくり革命について、来月上旬にまとめる2兆円の政策パッケージに入れる、という趣旨の内容が盛り込まれました。働き方改革への言及はありませんでした。

【参議院本会議 同日】

 首相の所信表明演説がありました。

 補正予算案は出ませんから、財務大臣の財政演説は衆参ともありません。

【衆議院科学技術・イノベーション推進特別委員会 同日】

 希望の党の議員が委員長席に着き、古川元久委員長(希望の党幹事長)が辞任したと説明。後任に、同党の笠浩史さんが就きました。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

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Miyazaki Nobuyuki

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