宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也さんが定例記者会見「野党再編は時間が必要だ」、野党第3会派「無所属の会」代表(兼)民進党常任顧問25名以上の記者が集う、

2017年11月28日 22時44分24秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]定例記者会見する、岡田克也さん、2017年11月28日、民進党本部、筆者・宮崎信行撮影。

 岡田克也さんは、平成29年2017年11月28日(水)、東京都千代田区永田町1丁目11番1号にある、民進党本部の5階ホールで、第1回の定例記者会見を開きました。

 これは、衆議院会派「無所属の会」代表、及び、民進党辞任顧問としての定例記者会見。今後は、火曜日の午後3時を定例定刻とします。

 岡田さんは、最大野党「立憲民主党」の枝野幸男代表に選挙後はあまり会っていないとして「自らの存在を際立たせたいという気持ちがあることも理解できる。私はそういう意味では時間も必要だというふうに思っている」と語りました。民進党全体では、年内の地方組織分裂を阻止すべきだとの考え方もありますが、岡田さんは、国会内の幹部クラスの時間をかけて調整が必要だとの認識を示しました。岡田さんは、立民、希望の党以外の野党との連携も示唆。自らが最大野党党首(ネクスト総理)としててがけた、昨夏の参院選1人区善戦を主張し、その手腕をアピールしました。

 既に他のエントリーにも書きましたが、当日の衆議院予算委員会で「テレビデビュー」した無所属の会の質疑を念頭に、「もりかけ疑惑」の学校法人森友学園への国有地払い下げについて重要な答弁をしたことについて、「財務省は組織で動く役所なので、個人というよりはそれは組織として、もうこれ以上、シラを切るわけにはいかないというふうに判断したんだと思います」と語りました。私が、太田充・現財務省理財局長が、5年前の野田佳彦首相の事務秘書官だったことが影響したのではないかという一つの見立てを提示したことに対する答えでした。

 きょうは、野党第3会派なのに、記者だけでも25名以上が集いました。

 民進党党本部単独主催のこの記者会見では、要件を満たした、フリーランス・独立メディアの記者も参加できます。このお世話をしてくれる党職員は、立憲民主党に転職した前任者(社会党衆議院議員秘書出身)に代わり、7年ぶりに及川敏章職員に代わりました。自由主義野党の民社党職員出身の及川職員は、現在の岩手県3区域の出身のため、旧自由党代表、最大野党民主党代表や与党民主党幹事長をつとめた小沢一郎さんの下で重用されました。

 2011年の小沢幹事長時代は、側近国会議員たちが「1社1問ルール」なるものを勝手につくって、押し付けました。読売社会部記者が陸山会事件を質問した後、読売政治部記者に対して「1社1問ルールを守れ」という訳の分からない理由で、その日司会の樋高剛副幹事長(当時衆議院議員)がマイクを取り上げさせるという異様な運営がされました。こういうときにも、及川職員はフォローする側だったんだろうと思います。その後、小沢幹事長はあえなく失脚。3カ月間の枝野幹事長時代をへて、反・小沢の急先鋒、岡田克也さんが幹事長に就任する事態に。ここで、岡田幹事長はその経験をいかすため、及川職員の選対への異動を決裁しました。その2年後に、当時の輿石東幹事長らの考えで、離党した小沢議員の刺客として、現在の岩手3区に業務命令立候補させられるなど苦難の道を歩きました。今回、7年ぶりに、他部署との併任辞令ながら、役員室報道担当に復帰。それにしても、どこが労働者の党だという感じで、党本部分裂などこれを最後にしていただきたい。

 私が、衆議院14人会派の「新党友愛」の担当をしていた当時、「新党友愛の中野寛成代表は、○○日の定例記者会見で~~」という文面の記事が、朝日で1回、毎日で1回しか載っていないと指摘すると、衆議院13人会派の岡田さんは「衆院選を闘わなかったことで、民進党そのものの存在感が低下している。それが世論調査の政党支持率にも表れているという思う。参議院だけではなくて衆議院も含めて民進党がしっかりと動くことでその存在感を高めていきたい」と語りました。

 民進党の未来は見えてきません。

 しかし、私は長年「野党第3会派を担当していた」と言ってきましたが、これは勘違い。野党第1会派「民主友愛太陽国民連合」に集う会派のうちの第3会派の勘違いでした。現場の記者にありがちな勘違いで反省します。改めて計算したら、第1次民主党(オリミン)、自由党、新党平和、民政党、共産党、社民党に続く、野党第8党でした。

 野党第8党という未来が絶望的な政党を担当していましたが、その後、三権の長らも出ています。当時の衆議院第25控室も、さほど将来を悲観する雰囲気はありませんでした。ただ、中野さんですら、定例の記者会見で、「橋本2兆円減税は手ぬるい、10兆円減税すべきだ!」とぶち上げたのに、番記者たちは呆気にとられたままどこも記事化していなかったようです。その後、幹事長からも「えっ、代表そんなこと言ったの、勝手にそんなこと言われちゃ困るんだよなあ」と嘆いており、14人会派にも「派閥」があることを知りました。で、19年経ってようやくわかったんですが、当時4期生の川端達夫幹事長代理がその両派閥をつないでおり、だから、川端さんは大臣2回、衆議院副議長をやれたんです。

 何度も言いますが、民進党の未来は明るいものではありません。

 とはいえ、私も、完全に不貞腐れるのではなく、まあ、そこそこ不貞腐れながらも、再来年の参院選を見据えてのんびりやっていこうと考えています。

 まあ、そのうち、なんとかなるだろう、といったところですし、ならなきゃならないので、どうにもならないでしょう、それがどうした、といったところです。 

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2017年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki 


【国会】衆・予算委、私が手詰まりだと思っていた森友問題が意外にも大進展、自衛隊給与法案の衆議院安全保障委員会

2017年11月28日 21時24分16秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

【衆議院予算委員会 平成29年2017年11月28日(火)】

 予算の実施状況に関する件の質疑は2日目、最終日となりました。

 5年ぶりに国政復帰した、立憲民主党の川内博史さん(鹿児島1区初当選)。

 相変わらず、前半は官僚への質問を繰り返しましたが、きのうに続き、太田充・財務省理財局長が重要な答弁を連発。国有地の払い下げ(売却)で、学校法人森友学園の、(1)定期借地権(2)(政府側から見た)瑕疵免責担保特約(3)価格の非公表ーーはすべて、千件前後のうち、森友案件1件だけだと明かしました。

 これについて、野党会派「無所属の会」の岡田克也代表は同日夕の第1回目の定例記者会見で、「菅義偉官房長官はかつて、一方的な報道だとしていた」と先の国会での対応を批判。筆者・宮崎信行が、太田局長は野田佳彦首相の事務秘書官だったから答弁が変わったと思うかという一つの仮定を提示したところ、岡田さんは会見台のマイクで、「個人というよりはそれは組織として、もうこれ以上、シラを切るわけにはいかないと判断したんだと思う」と語りました。

 予算委に戻って、立憲民主党の逢坂誠二筆頭理事は、質疑の冒頭「この後、希望の党の原口一博さんが質問する」と語り、場内の訂正に応じて「無所属の会」と言い直しました。原口さんの無所属出馬の経緯からは、この言い間違えは大変失礼です。ただ、北海道8区で無所属から出馬することを調整していた逢坂さん(追加公認)と、佐賀1区で原口さんが調整していたときに、逢坂さんがスマホで全国の状況を確認する時間はなかったでしょう。今回の野党分裂の経緯は、向こう30年以上尾を引くことになりそうです。

 原口さんは「無所属の会の原口一博です。党は民進党ということです」と語りました。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 小野寺五典防衛大臣や河野太郎外務大臣らの所信表明がありました。次回の一般質疑の後に、「防衛省・自衛隊職員給与法案」(195各王9号)が審議入りするのではないかとみられます。

 まず、寺田稔委員長が就任あいさつ。防衛政務官や、自民党国防部会長経験者で、族議員コース復活。まだ防衛省は税制改正要望がないから、良いのですが、希望の党の理事になった渡辺周さんも防衛副大臣経験者。イギリスの二大政党などは、政府外議員が一つの省を専門にしている期間はどのくらいなのか、今後のイギリス議会研究の際は、少し興味を持って見ていきたいと思いました。小野寺大臣は「総理から、次期中期防のとりまとめを指示されており、政府部内での取り組みを確認していきたい」としました。私が何かやらかしそうに見ている、山本ともひろ副大臣、福田達夫政務官、大野敬太郎政務官の3人も所信を述べました。

【参議院情報監視審査会 同日】

 非公開で行われました。

このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2017年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki 


日銀の黒田東彦総裁が衆議院予算委員会出席へ、6か月半ぶりの国会答弁へ

2017年11月28日 09時05分02秒 | 第195回特別国会(2017年10月~11月)第4次安倍内閣と野党3極

 衆議院予算委員会は、日本銀行(日銀)の黒田東彦総裁を参考人として呼ぶことを、理事会で決めました。

 平成29年2017年11月28日(火)の予算の実施状況に関する件の審議に登場することになります。

 日銀のホームページによると、黒田さんの国会答弁は、半年以上ぶり。

このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2017年、宮崎信行。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV)

参議院インターネット審議中継

国会会議録検索システム(国立国会図書館ウェブサイト)

衆議院議案(衆議院ウェブサイト

今国会情報(参議院ウェブサイト)

各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク)

予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト)

インターネット版官報

[お知らせおわり]

Miyazaki Nobuyuki 


立憲民主党の公認権は役員会に、「役員会が決定←幹事長が発議」官報で告示

2017年11月28日 08時35分59秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)

 総務大臣は、平成29年2017年11月28日(火)、

 立憲民主党の衆議院・参議院選挙の公認候補は、役員会が決定する、との届け出があったと官報で告示しました。届出日は、衆院選前の先月上旬。

 これによると、立憲民主党は代表が選任した「役員会」において、幹事長の発議にもとづき、公認候補を決定する、としています。

 このエントリー記事の本文は以上です。