[写真]民進党事実上解党の数日前に、サングラスをしてはしゃぐ筆者・宮崎信行、今は民進党解党への抗議の思いのサングラスに見える。
第48期衆議院がスタートしました。
前日のNHK日曜討論は、自民党、公明党、民進党、立憲民主党、希望・・・という順でした。衆参の総議席数で判断するのが民意でしょう。
民進党が事実上解党されてしまいました。慚愧に堪えません。抗議の意味で、サングラス姿の私の写真を載せてみました。前原誠司さんは、お父さんが住宅ローンの見通しが悪くて自殺したそうなので、見通しの悪さが遺伝したのでしょう。正直あまり気乗りはしませんが、10年前後で、野党3党連立で政権交代できるかもしれないと思いながら、インターネットで、2時間半の本会議をすべて視聴しました。
【衆議院本会議 平成29年2017年11月20日(月)】
質疑時間については、前週の衆議院議院運営委員会で採決となり、立希無共反対、自公維の賛成多数で決定しました。
前原さんと同じ民主の風の枝野幸男さんは、最大野党党首落選から最大野党党首というジェットコースターのような政治人生となりましたが、民主主義を愛する私のような国民には迷惑千万な話です。
立民の枝野さんは代表質問で、立党の経緯について「このままでは受け皿が無い、選択肢が無いと言われ背中を押された」と説明し、「日本の政治を右でも左でもない、前へ」「現代は古いイデオロギーの時代では無い」と語りました。
経済政策は民主党のものを踏襲している部分が多く、ブラック労働、ヘイトスピーチ、分厚い中間層の復活などに言及しました。可処分所得に直接国費を投入することで消費を底上げする、という考え方でした。相変わらず成長戦略への言及は無く、この辺は支持者からは言われないんでしょうかね。また、原発ゼロ基本法案を、次期通常国会に出したい、との意向を示しました。我が国は電源構成では、石炭火力発電が3割を超えており、さらに100件の新設が環境省で審査待ちです。ヒートアイランドをもたらし、パリ協定の達成を困難にする石炭火力発電を、石油火力、天然ガス火力に置き換えていくことが我が国に求められており、電源構成の5%に過ぎない原子力を、1%ではなく0%にするというのは、さほど意味が無い政策であり、時代遅れです。左翼リベラルは時代遅れに感じます。
自民党の岸田文雄政調会長は「第48回衆院選で自民党は(465議席の61%にあたる)284議席をいただいた。勝利は敵失であり、野党の混乱にある。解散から2週間の間に、同じ政党に居た者が、排除する、排除されない、と言いつつ、再合流の話もあった。政策らしきものはあったが、公然と守らないと語る候補者があらわれた。総理と私は1993年初当選であり、中選挙区時代だった。小選挙区比例代表並立制は、政策を通じた政権選択をうながすものだった」と、旧民進党を批判しました。岸田さんは人づくり革命は、少子高齢化対策と人生百年時代を見据えたものであり、今生まれた子供が100歳になるまで持続する財政運営を求めました。また、宏池会初代会長の池田勇人さんの寛容と忍耐という言葉を紹介しました。この辺の、自民党内の派閥や財政論をめぐった、さや当ては、正直興味が無いといったところです。首相が代わる機会は、衆院選オンリーにしたい。
希望の玉木雄一郎代表。きのうの時事放談に出演しましたが、きょねんの時事放談初出演で、「岡田克也代表の任期前倒し論」に言及。このときは、前倒しは阻止されましたが、けっきょく、代表が交代することになり野党分裂の引き金を引きました。前倒し論で、最大野党ではなく、野党第2党の代表に前倒しで就任した「前倒し王者」玉木さんですが、政治生命終焉まで前倒しにならないよう願うばかりです。
玉木さんは「錆びたレールを磨くよりも、未開の荒野に新しいレールを引きたい」とし、宏池会第2代会長の大平正芳さんの「楕円の哲学による穏健な保守」を強調しました。玉木さんは「総理はそろそろ、アベノミクスの負の側面にも目を向けるべきだ」と語り、アベノミクスが成功していることを認めました。これは、旧民進党からの転換であり、野党分裂の怪我の功名です。「本当に困っている人は認可外保育所を使っている」とし、保育所の無償化での認可外への波及を求めました。主食用米の飼料用米への転作では「飼料用米の補助金により、業務用米が足りなくなるなど、市場がゆがんでいる」とし、JAを行政目的に使わないよう求めました。
きょうはここまでで終わりました。
【参議院 同日】
審議はありませんでした。
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