【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也さん(昭和51年通産省)「佐川さんには、ぜひ本当のことを言っていただきたい」「佐川さん個人あるいは財務省理財局にあらゆる責任をかぶせかねないように感じられます」

2018年03月21日 20時00分09秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也さん、先週2018年3月13日、民進党本部で、筆者・宮崎信行撮影。

 官僚出身の国会議員は減っており、二ケタ当選している衆議院議員27人のうち官僚出身は、

 自民党の野田毅さん(昭和39年大蔵省)、伊吹文明さん(昭和35年大蔵省)、細田博之さん(昭和42年通産省)。
 そして、民進党の岡田克也さん(昭和51年通産省)の4名しかいないようです。

 さらに、安倍首相と同じく最後の中選挙区で初当選した9期生をいれた、48議員で見ると、現・国土交通大臣の公明党の石井啓一さん(昭和56年建設省)しか増えず、衆議院の上位1割のうち、官僚出身はそのまた1割、という少なさになっているようです。

 以前は、岡田さんに、宮澤喜一首相以来、25年ぶりの、官僚出身・東大法学部の首相になってほしいという声が霞が関にありましたが、行革路線が嫌気されてか、あまりそういう声は聞きません。

 岡田克也さんは、きょう、平成30年2018年3月21日(水・祝)、SNSでメッセージを発信しました。

 この中で、来週火曜日の27日の、佐川宣寿さん(昭和57年大蔵省)について、

 「佐川さんには、ぜひ本当のことを言っていただきたいと思います。国会でのやりとりを聞いていると、佐川さん個人あるいは財務省理財局にあらゆる責任をかぶせかねないように感じられます」

  と語りました。

 そのうえで、「値引きの根拠とされた地中のごみの算定の問題がいろいろと報じられています。これは、佐川さんというよりは、その前の迫田理財局長のときの話です。地中3.8mの調査を業者が本当にやったのかということも重要なポイントですが、同時に、杭打ち部分の9.9mのところは、国は自ら調査してないし、業者に調査依頼すらしていない。つまり、森友学園側の言い値で計算しているということです。ここも極めて問題です。森友学園側の言い値で、最大9.9mまでごみが埋まっているとなったということですが、結局、それを算定の根拠にして、全体でごみの混入率を47.1%としたうえで、値引きの金額が出てきています。そんないい加減なことがまかり通っていることは、誰もが疑問に思うことですが、必要あれば、迫田さんにも来てもらうことも必要ではないかと思います」

 と語り、佐川さんの説得力のある説明がなければ、同期の迫田文典さん(昭和57年大蔵省)の証人喚問を追加する必要もあると強調しました。

【参考エントリーの紹介はじめ】

岡田さん「細野、寺坂はよく頑張った」「我が期(51年入省)は次官が出ない期に」「さびしい」夏

2011年08月04日 20時52分33秒 | 岡田克也、旅の途中

【参考エントリーの紹介終わり】

 SNS全文は次の通り。

○佐川氏喚問─国民の不信感を払拭するため、本当のことを話してほしい

森友学園の疑惑について、昨日、予算委員会の集中審議が行われましたが、
来週、佐川前理財局長を証人喚問することが決まりました。そのこと自体
は評価できることです。

佐川さんには、ぜひ本当のことを言っていただきたいと思います。国会で
のやりとりを聞いていると、佐川さん個人あるいは財務省理財局にあらゆ
る責任をかぶせかねないように感じられます。

財務省あるいは霞が関全体に対する国民の不信感を払拭するために、何を
すべきかという観点で、佐川さんには、しっかりと本当のことを言っても
らいたいと思っています。

特に、なぜ、こんな嘘をついたのかということです。国会で明らかな嘘を
発言するということは、よほどのことがない限りあり得ないことで、その
ことについて、本当のことを語ってもらいたいと思います。

加えて、値引きの根拠とされた地中のごみの算定の問題がいろいろと報じ
られています。これは、佐川さんというよりは、その前の迫田理財局長の
ときの話です。地中3.8mの調査を業者が本当にやったのかということ
も重要なポイントですが、同時に、杭打ち部分の9.9mのところは、国
は自ら調査してないし、業者に調査依頼すらしていない。つまり、森友学
園側の言い値で計算しているということです。ここも極めて問題です。

森友学園側の言い値で、最大9.9mまでごみが埋まっているとなったと
いうことですが、結局、それを算定の根拠にして、全体でごみの混入率を
47.1%としたうえで、値引きの金額が出てきています。

そんないい加減なことがまかり通っていることは、誰もが疑問に思うこと
ですが、必要あれば、迫田さんにも来てもらうことも必要ではないかと思
います。

まだまだ疑惑の解明の第一歩までも行っていない状況ですから、国民の信
頼を取り戻すために、国会がしっかりと対応していかなければいけないと
考えています。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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