宮崎信行の国会傍聴記。先月2018年10月の訪問者は全日「一千IP以上」を達成しました。1日から31日までのうち、6日土曜日が「1003」とギリギリでしたが、初めて、すべての日(土日含む)で一千IP以上となりました。ありがとうございます。
[画像]山下法相、2018年11月1日の衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
新入閣が大量12人の第4次安倍第1次改造内閣。山下法相が長広舌で委員長から3回叱られる場面がありました。上の画像ですと、質疑者ではなく、委員長・理事の方をずっと見ながら答弁し続けており、アタマが混乱していたようです。ルーキーいじめ、非世襲いじめは無い方がいいのですが、片山さつき地方創生相や、岩屋毅防衛相、原田義昭環境相らは地雷に感じました。一方、委員会での与野党折衝の仕事が多かった、石田真敏総務相や、吉川貴盛農相らは、野党との対応が安定しているような気配を感じました。
【衆議院予算委員会 平成30年2018年11月1日(木)】
岡山豪雨の農業土木に0・5兆円など、合計1兆円弱を追加する、「平成30年度第1次補正予算案」の審議は2日目。そのうち、基本的質疑1日目。
自民党の橋本岳さんは「真備町に夜行くと、明かりがついているのは1割だ」と語り、住民が戻れるよう要望しました。
公明党の石田祝稔さんは「補正予算に800億円、学校教室へのエアコン設置費が入っている」とし、「私の地元では、エアコンの導入で、学力が全国比で0・92から1・09に上がった。もっと強力なエアコンを導入すればよかったと思うが、そこまでのお金はかけられない」としました。800億円あると、日本中の全教室にエアコンをつけられるようですが、設置が来夏までに全部できるとは限りません。
野党からは、立憲民主党の4人が登場。
長妻昭さんは「公文書改竄で、財務省はトップが責任をとってやめないまま、同調圧力が強い組織に成り下がっている」と指摘しました。外国人技能実習生法案(未提出)をめぐっては、山下貴司法相が移民の定義をとうとうと述べたうえで、「外国人技能実習生は移民ではないし、出入国在留管理庁(未設置)が管理する」と答弁。失踪者については、ことし上半期6か月間で「4279名」としました。長広舌になったことから、野田聖子予算委員長が3回、山下法相を注意する格好となりました。今国会の最も目玉法案を、最も経験が浅く、石破派という党内基盤が弱い大臣が担当することになりました。
長妻さんはまた、3党合意の実務者として「なんといっても総合合算制度だ」とし、総合合算制度が全く検討されない中での消費増税構想を批判しました。
野党筆頭理事をつとめる逢坂誠二さんは、「カレンダーの売り上げが記載されていない」と片山さつき地方創生相をせめましたが、「ホームページに載っているのは、2012年のカレンダーで、売り上げが無い」とかわしました。
川内博史さんは、岩屋毅防衛相に対して「同じ学園(ラサール)の先輩で、私が中1のときに高3だった。応援団長をしていて、めちゃくちゃかっこよかった」と持ち上げました。そのうえで、辺野古新基地建設をめぐって、大臣同士が行政不服審判を使う安倍晋三内閣の手法に異を唱え、石田総務相に見解を問いました。石田総務相は一貫して、安定した答弁。この後、鳩山由紀夫首相の選挙前の「最低でも県外」発言を、沖縄県副知事が「基地は沖縄が引き受けるものだと思い込んでいた沖縄県民の頭の中に革命がおこった」と評価していると紹介。外務省北米局日米安全保障課長が、鳩山さんにブリーフィングした文書に不誠実な面があるとなじりました。河野太郎外相は、文書を徹底的に探させたけれども見つからなかったと、ぬけぬけとうそぶきました。
本多平直さんは、「一般の有権者には居ないが、永田町界隈で誤解している人がいるので言うが、立憲民主党は自衛隊を合憲だと考えている」と語りました。東京医科大学など複数の医大が、女性の受験生を足きりしていた問題で、柴山昌彦文部科学相に対して、受験が近いので急ぐよう要請。柴山大臣は答弁中に野次が飛ぶと、ペーパーをみながら「ですが、ですが・・・」と接続詞のところで語調を強め、答弁への説得性へのこだわりをみせました。
明日は、岡田克也さんも登場。明日中に委員会では採決される見通し。本会議通過は来週。【追記午後7時】本会議が設定されたので明日通過しそうです。【追記終わり】
【衆議院議院運営委員会 同日】
理事会が開かれました。あすの本会議を開かないことも確定しました。補正予算案の衆議院通過は来週となります。【追記】情報が違いました。明日の午後5時に本会議が設定されました。【追記終わり】
【参議院 同日】
ありませんでした。
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