宮崎信行の夕刊フジ

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

桜田義孝・五輪推進担当相辞任 

2019年04月10日 21時06分37秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]首相官邸の看板、3年前の2016年、宮崎信行撮影。 

桜田義孝・五輪推進担当大臣が、さきほど2019年4月10日(水)午後8時台に、安倍晋三首相(自民党総裁)に辞表を出し、辞任しました。

 NHKによると、「復興以上に大事なのが高橋議員だ」と岩手1区に事務所をかまえる、高橋ひなこ議員(3期)の会合で、応援し、発言が不適切だとして、午後8時台に総理に呼ばれたようです。大臣が午後8時台に官邸を訪れるのは異例。

 東京での会合のようです。高橋ひなこ議員を持ち上げる文脈で、岩手の観光客を増やすおもてなしが大事で、復興よりも、高橋さんが

  桜田さんは、叩き上げで、いい人ではないんですが、さすがに限界でしょう。同じ千葉県連の渡辺博通・復興大臣が大過なくやっているのと明暗を分けました。

 3日前の、第19回統一地方選前半戦の直前に、塚田一郎国土交通副大臣、直後に桜田義孝・大臣が辞任しました。春の統一補選の大阪12区、沖縄3区(14日投開票)をめぐる情勢調査となんらかの影響あるかもしれません。

 以上。

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【きょうの国会】強制不妊手術「それぞれの立場とくに国会政府が反省する」法案が全会一致で委員会通過、特許法改正案審議入り

2019年04月10日 20時17分40秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]国会議事堂中央部の1階から2階、3階につながる、「中央階段」、おととし2017年5月、宮崎信行撮影。

 渋沢栄一が一万円札になったきのうの晩、三菱重工業が組み立てた初号機である空自三沢F35Aが墜落。ロッキードマーチンが開発したF35Aの墜落は世界初だそうです。毎日新聞などはNHKの専務理事が官邸の意向で子会社社長から復帰したと断定的に報じました。私はますます、元気が出てきました。

【衆議院厚生労働委員会 平成31年2019年4月10日(水)】

 まずは、「健康保険法改正案」(198閣法25号)質疑し終局。採決は次回。

 そして、「旧優生保護法に基づく優生手術等を受けた者に対する一時金の支給等に関する法律案」(198衆法 号)がついに起草され、全会一致で本会議に提出することが認められました。

 委員長は「本法(案)にはとくに前文を設け、生殖を不能とする手術は我々はそれぞれの立場において反省する」としました。きょねん7月に亡くなった、フリージャーナリストで元北海道新聞編集委員、博士の上出義樹さんが絶筆となったブログに「自省込め強制不妊手術の報道責任問う」「重大人権問題を知らなかった記者としての自らの不覚」「○○○○年といえば私も現役の新聞記者。絶対に目を向けなくてはいけない問題に、全く関与できなかったのは痛恨の極みである」と書き残しています。亡くなる1か月半前付けのブログです。上出さんもさほど余命が長くないなか、命の重みを再認識したことでしょう。なお、法案では「それぞれの立場において反省する」の後に「それぞれの立場とは、とくに国会や政府」と明記されました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「特許法など改正案」(198閣法32号)が世耕弘成・大臣から趣旨説明されました。「裁判所が指名する中立の専門家が工場に立ち入って特許を調べることができる」などとしました。憲法15条には国家公務員は全体の奉仕者である、とあるので、経産省採用の国家公務員一般職も「中立」だと思うんですが。もちろん経産省の過半数は立派な職員で、家業(昨年末)がらみで先代社長(亡父)が数十年前になぜか関係ないメーカーから新品で2つ購入し(仕入れ)ていた安全保障貿易リストについて問い合わせたら、外郭団体丸投げを明かすときに、電話口で官僚が悔しそうにしていました。で、外郭団体もネガティブリストに載っていないと分からないそうで、メーカーに問い合わせました。そうしたら、規制対象なんだと。ちなみにメーカー部門は数十年後の今、子会社化されていましたが、すぐにコールバックが来ました。数十年経ってもよほどの技術水準のようです。

【衆議院文部科学委員会 同日】

 「修学支援法案」(198閣法21号)と「大学法人法など改正案」(198閣法22号)が採決され、賛成多数で可決し、委員会を通過しました。

 きょうの初めに国民民主党が修正案を出し、採決直前に共産党が修正案を出す、自由な展開。共産修正は共社の賛成、国民修正は国民民主党の賛同しかなかったようです。政府原案は立憲が反対し、自公・国民などの賛成で可決すべきだとなりました。

【衆議院外務委員会 同日】

 武器弾薬の相互提供を定めた条約、「日本カナダACSA」(198条約1号)と「日本フランスACSA」(198条約2号)が立憲・国民・共産の反対、自公の賛成多数で承認すべきだとなりました。

 条約発効を見越した自衛隊法改正条項が入った198閣法14号は、きのう安全保障委員会を通過しており、次回の本会議で一体的に参議院に送られることになります。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「アイヌ新法案」(198閣法24号)。採決の結果、維新反対、自民・公明・立憲などの賛成で可決すべきだと決まりました。維新の行革・財革路線支持します。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「ドローン規制法など改正案」(198閣法34号)が山本順三・国家公安委員長から趣旨説明されました。久しぶりに「2020年東京五輪に向けて」という立法事実を聞きました。ちなみに、非改選の山本さんですが、参議院愛媛では野党にチャンスがあるのではないか、と野党実力者は語っています。

【衆議院法務委員会 同日】

「ハーグ条約国内実施法改正案」(198閣法28号)

【衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正特別委員会 同日】

 「国会議員選挙執行経費基準法及び公選法改正案」(198閣法13号)全会一致で可決すべきだ、と決まりました。野田佳彦さんの質疑で、参議院の事務次長と、参議院法制局の部長が呼ばれ、衆議院委員会で答弁しました。

【衆議院憲法審査会 同日】

 定例の木曜日の審査会開催に向けて、会長が幹事懇談会を開きました。

【参議院東日本大震災復興特別委員会 同日】

 一般質疑。共産党の紙智子さん(北海道など)は、委員会の開催を増やしてほしいと語りました。

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