宮崎信行の夕刊フジ

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【今日の国会】セクハラ・パワハラ防止法案が衆議院通過で各党重視か賛成討論、平成最後の衆議院本会議

2019年04月25日 22時28分38秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[画像]平成最後の本会議に登壇し演説する、金子恵美さん、2019年4月25日、衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 衆議院憲法審査会が開かれました。会期延長のうえ衆参同日選観測もありますが、計算してみると、発議案が参議院に回った後の途中で半数任期が切れますので、改憲延長は無いように思います。パワハラ・セクハラ防止法案は、政府案が衆議院を通過しました。

【衆議院本会議 平成31年2019年4月25日(木)】

 あすは金曜日ですが本会議は無いということで、きょうが平成最後の本会議。

 まず、沖縄3区の屋良朝博さんが紹介されました。

 この後、パワハラ・セクハラ防止法案として、立憲提出の「対案」(198衆法2号ないし4号)と、政府提出の「女性活躍推進法改正案」(198閣法38号)が同時に議題になりました。野党は、珍しく各党が賛成討論をしました。立憲は山本わか子(山本和嘉子)さん、国民は小宮山泰子さんら。小宮山さんは国対畑として、過去の国会対策を批判する場面もありました。採決の結果、政府原案が共反対、自公立国など賛成多数で可決し、参議院に送られました。衆法2号ないし4号は廃案。

 続いて、「国有林野の管理経営に関する法律案」(198閣法31号)が審議入り。共産党議員が「戦後林政の失敗」と断言したことに好感。

 平成の終わり。新生党結党35人衆で、今も衆議院に残るのは、自民党の二階幹事長、船田議員、そして、野党では、小沢一郎さんと岡田克也さん。この4人、当然と言えば当然ですが、少し不思議な気もします。そして、ジュニアでは、岡島一正さんと、金子恵美さん。立憲会派に、岡田、岡島、金子の3人ということになります。ところで、この場をお借りして、金子さんにお伝えしたいんですが、1990年初当選は、岡田さんは当然として、星野さん、高橋さん、井奥さんらの秘書のみなさんにもお世話になりましたが、金子徳之助先生の記憶は私には無いんです。「私の父の衆議院議員時代を知っているのは、宮崎さんくらいですよ」と言われて、多少の当惑の表情でお気づきとは思いますが、新生党が半分だけ果たして半分だけ果たせなかった夢を、令和時代も、岡田さん、金子さんらとともに、ほとんど狂気じみた馬鹿のように、政権交代ある政治を私も引き続き、めざしていきます。

【衆議院憲法審査会 同日】

 今国会初開催。私の計算ですと、上述の通り、改憲発議を会期延長して夏にかけてやった場合、参議院の途中で半数が任期切れしてしまいますので、今国会の改憲発議の可能性は少ないと思います。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】

 「第9次地方分権一括法案」(198閣法37号)。立憲が本当に修正案を出しました、ご苦労なことです。その後の討論では、なぜか立憲1期生が「束ね法案だ」と批判。「第1次」は民主党政権で始まり、これに関しては「束ねること」に意義がある法案だと思うのですが。政府原案が可決すべきだと決まりました。

【衆議院原子力問題に関する特別委員会 同日】

 一般質疑。

【参議院第1種常任委員会 同日】

 ●参議院財政金融委員会、農林水産委員会、環境委員会は無し。

【参議院内閣委員会 同日】

 「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)について、2時間審査。そのあと、連合審査会を決議。

【参議院内閣・文教科学・厚生労働連合審査会】

 「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)。幼保認定こども園ですから、内閣府・文科省・厚労省。画期的と言えますが、そろそろ一元化することにならないでしょうか。幼稚園経営者はどういう考えなのでしょうか。

【参議院総務委員会 同日】

 「電波法改正案」(198閣法18号)と「電気通信事業法改正案」(198閣法35号)。

【参議院法務委員会 同日】

 「ハーグ条約国内実施法改正案」(198閣法28号)。

【参議院外交防衛委員会 同日】

 「日本カナダACSA」(198条約1号)と「日本フランスACSA」(198条約2号)が、自公維の賛成多数で承認すべきだと決まりました。集団的自衛権の「限定」容認のための平和安全法制が完成に近づきつつあります。正直、もうどうにもならないや、という現状認識です。

【参議院文教科学委員会 同日】

 連合審査会もありましたが、「大学修学支援法案」(198閣法21号)の審議がありました。子育て国会としての世論はほとんど感じません。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「健康保険法改正案」(198閣法25号)。こちらもマイナンバー批判はまったく聞きません。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「特許法など一括改正法案」(198閣法32号)。

【参議院国土交通委員会 同日】

  「建築物省エネ法改正案」(198閣法27号)。

 

このエントリーの本文記事は以上です。

[お知らせはじめ]

宮崎信行の今後の政治日程(有料版)を発行しています。国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読ください。 

このブログは以下のウェブサイトを活用しエントリー(記事)を作成しています。

衆議院インターネット審議中継(衆議院TV) 参議院インターネット審議中継 国会会議録検索システム(国立国会図書館) 衆議院議案(衆議院事務局) 今国会情報(参議院事務局) 各省庁の国会提出法案(閣法、各府省庁リンク) 政党インターネット資料収集保存事業 「WARP」(国立国会図書館) 予算書・決算書データベース(財務省ウェブサイト) インターネット版官報

[お知らせおわり]

tags 

(C)2019年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki 2019

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国民民主党がこの後4時間後から両院議員懇談会 4月30日までの期限、党分裂の公算

2019年04月25日 14時33分44秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 国民民主党は、この記事を投稿した時刻から数えて4時間後になる、平成31年2019年4月25日(木)夕刻から、両院議員懇談会を臨時開催することを発表しました。

 議題は「4月30日まで」に結論を得なければ破談になる、国民民主党(玉木雄一郎代表)と自由党(小沢一郎代表)の合併問題。

 今週日曜日に投開票された、第19回統一地方選後半戦では、立憲民主党旋風が吹き荒れ、ときに女性候補は全員当選。女性の元職では、かなり悪いタマもいましたが、全員当選しました。同盟系労組の終わりが見えました。国民民主党は、元職は総支部長にしているのに、新人で2回目の挑戦を目指す人に、活動費を払っていません。枝野ドクトリンにもとづき、立憲は単独で、他党からの公認希望者を受け入れる体制に揺らぎは無さそう。

 ちなみに、4月30日(火)は「10連休」ですので、ワークライフバランスにもっと気遣ってほしかったところです。

 このエントリー記事の本文は以上です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする