【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

これはどういうことか、文部科学省キャリア官僚が収賄で有罪、しかし傍聴希望者わずか19人でスカスカ

2019年12月05日 08時32分36秒 | その他
[写真]文科省キャリア官僚への判決を取材する前の私、東京地裁前、きのう。

 きのう、東京地検特捜部に逮捕され、収賄で起訴された、文部科学省のキャリア官僚に「懲役1年6か月、150万円余没収、執行猶予3年」の有罪判決が出ました。

gooニュース https://news.goo.ne.jp/article/nhknews/nation/nhknews-10012201501_20191204

 私は一般傍聴席で取材するために、抽選に並びました。東京地検特捜部が扱う事件の判決に使うことが多い「104号法廷」。ところがどういうわけか、19名しか傍聴希望がおらず、全員当選となりました。

 
[画像]NHKニュースアプリから。

 上のNHKニュースアプリさんのスクショでも分かる通り、私が赤くかこませていただいた自分の後姿を周りの席がスカスカでした。

 初めて見る、被告は見た目にとても元気で、淡々としていました。兵庫県出身、早稲田大学政治経済学部卒業、1984年昭和59年、科学技術庁に事務系で採用。文部科学省では文化庁文化部長などをしていました。

 この時期には同じく早稲田大学の理工学部を卒業し、科学技術庁に採用された職員が、文部科学省局長(官房長経験あり)として在職中ながら逮捕されています。

 前者は接待とタクシー券、後者は子息の大学裏口入学という、ともに現金の取引が無い収賄として、特捜部が起訴しました。

 きのうの被告があっせんした利得は、宇宙飛行士に講師として来てもらううえで口利きということでした。

 あまり、かつて特捜部が扱ってきた、政界、官界の事件とはだいぶ違う印象です。

 キャリア官僚は清廉潔白というイメージが、今はないのか。法務省の検察庁の東京地検特捜部の関心が大きく落ちたという要素もあるでしょう。師走で忙しい平日の朝ということもあるでしょう。組織的でなく、今回の被告の単独行動だということもあるでしょう。

 特捜部主導のキャリア官僚の有罪判決で一般傍聴者19名だったという景色は、いったいなんなんだろうという感想にとどめておきたいと思います。

【動画あり】「政治塾」に野党再編消極派の枝野幸男・立憲民主党代表が登場、中村喜四郎さん岡田克也さん野田佳彦さんにはさまれる

2019年12月05日 08時17分34秒 | 第49回衆院選(2021年10月 岸田続投 枝野辞任)
[写真]中村喜四郎さん、枝野幸男さん、岡田克也さん、野田佳彦さん、衆議院第一議員会館、きのう2019年12月4日、宮崎信行撮影。

 枝野幸男・立憲民主党代表が「政治塾」で講師をつとめました。岡田克也さんが主催しており、きのう令和元年2019年12月5日(水)、第7回会合が開かれました。野党再編に消極的なかまえを示している、枝野さん。先輩にあたる、中村さん、岡田さん、野田さん(初当選は同期)にはさまれながら、和気あいあいとした雰囲気で、会合の開始を待ちました。さはさりながら、当たり前のことですが、各々が独立した幹部ですので、少し静かになる表情もありました。

「政治塾」1/2 枝野幸男 岡田克也 野田佳彦 中村喜四郎 20191204 宮崎信行撮影

 会合が始まってすぐ、主催者の岡田克也さんが、19年間つかえた本庄知史・政策担当秘書が、立憲民主党千葉8区総支部長に就任し、次期衆院選に出馬することを、立憲民主党1期生も含めた出席者に紹介。拍手をえました。また、5カ月前の参院選に無所属で出馬した、芳野正英・元三重県議が、後任の政策担当秘書になることを発表。陪席している6期生の篠原孝さんの元政策担当秘書であることも明かされました。

「政治塾」2/2 枝野幸男 岡田克也 野田佳彦 中村喜四郎 本庄知史  20191204 宮崎信行撮影

 今後の野党再編の動向は雲行き不透明な状態が続きますが、岡田さんは政治塾を継続する方針。