渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【岡田克也】山口那津男公明党代表が同級生4人会(岡田・山口・村上・小野)「気の置けない仲間、これからも機会を持つ」

2021年07月12日 16時56分07秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]山口那津男さん=きょう2021年7月12日・都内で宮崎信行撮影=と岡田克也さん=2年前の2019年11月・同=

 おめでとうございます。

 山口那津男さんはきょう令和3年2021年7月12日(月)の共同通信きさらぎ会講演で、冒頭「きょう7月12日は私の誕生日であり69歳になりました」と自ら言及し、会場から拍手を浴びました。

 東大法学部同級生の岡田克也・立憲民主党常任顧問はあさって7月14日が誕生日で、その日が68歳になります。ちょっと計算が合いませんが、ドイツと違って、日本は自由ですので、そういう秩序が半世紀続くこともあります。

 岡田克也さん、山口那津男さん、自民党の村上誠一郎さん、元みんなの党参議院議員で元首相秘書官の小野次郎さんの「4人会」。東京大学法学部1976年卒業の同級生で、村上さんが幹事をやっています。村上さんと岡田さんは義兄弟の関係ですが、学年は同じです。

 私の質問に対して、山口さんは「まあ個人的な関係に属することですが、今挙げた方々は大学の同級生ですから、気の置けない仲間ということで、忌憚のない意見交換をする場を時々持ってきました」とし、固有名詞は避けながらも、4人会を大事にして頻繁に村上幹事のもとでやっていると認めました。

 そのうえで「それはもう、今のところコロナでなかなか機会は得られませんけれども、時々やっていますし、これからも得られる機会はあるでしょう。いずれにしても、自由に意見を交わす場があることは悪いことではないと思います」と語りました。

 これまでも、4人会では、野党党首ながら「12月9日投開票」と断言してしまい窮地に立った山口さんを助けたり、2014年の解釈改憲・2015年の平和安全法制では、いわゆる護憲派と表現される4人会で山口さんが党代表としての見解と別の意見を述べていたとの証言が、メンバーからなされています。

 日本を代表する政治家である4人とはいえ、河井夫妻のような資金力があるわけではありませんから、新党結成はないながらも、今後も継続していくと、山口さんは明言しました。

 上述の内容と重複しますが、岡田克也さんは、あさって2021年7月14日(水)が誕生日となります。面倒見の悪さが響いて、国民民主党三重県連として、金森正代表・高橋千秋顧問・藤田大助副代表と、元民主党国会議員3人が国民県連に行ってしまう異例の事態となりましたが、三重3区岡田候補への組合の支持は得られるとみられます。


[写真]山口那津男先生(右)のご講演を拝聴する筆者・宮崎信行(左)、きょう2021年7月12日、東京「紀尾井町」のホテルニューオータニで。

 ちなみに、筆者・宮崎信行は2011年以降、公明党広報局長(国会議員)に対して、私の代わりに国対委員長や党代表にインタビューしてもらう権利を持っています。要するに、2011年以降、党代表記者会見や党大会取材は出入り禁止で、フリーランスのA記者、F社の社長と違い取材できません。きょうの共同通信きさらぎ会は、会員企業・宮崎機械の従業員の立場で参加しましたが、3回の質疑応答のうち2回私が質問しました。これはオーナー社長なので会費のもとをとって投資を回収しようという意識が働くからで、もう少し、中小企業、零細企業が元気な日本になれば、話しやすくなると思いましけどね。「日立造船の杜仲茶」の再来をめざす経産省の1・1兆円の事業再構築支援金は愚の骨頂だと考えます。

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【衆院選】選挙のプロ・山口那津男公明党代表「安住淳さんが言うリアルパワーが連合東京にまさった」となざしで評価

2021年07月12日 16時19分19秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]山口那津男・公明党代表、きょう2021年7月12日、都内で宮崎信行撮影。

 公明党の山口那津男代表は、先週の都議選で、立憲民主党と共産党の一本化候補が一定の成果を得たことについて「安住さんが共産党との協力がリアルパワーだと評価している。一方で、連合東京は共産党との間は政策の違いがおろそかにして共闘するのは有権者に対する誠意ある行動とは言えないということをおっしゃっている」となざしで講演。そのうえで「リアルパワーが勝った」とし、安住淳・立憲民主党国会対策委員長の見立てが、連合東京の見立てよりも正しいとの考えを示しました。

 筆者が会員になっている「共同通信きさらぎ会」できょう令和3年2021年7月12日(月)昼過ぎに講演しました。

 山口さんは「今回の都議選では、立憲民主党と共産党の実質的な共闘のようなものが取りざたされた」とし、「立憲民主党は議席を伸ばしたのは共産党の協力があったのだろうと思います」とし「その証拠に」として上述の安住委員長の発言を引用しました。山口さんは1996年の選挙では連合東京から推薦をもらっており、連合東京はフェイス・トゥー・フェイスの付き合いだった時期も長く、内情をうかがいしる位置にあると思われます。

 山口さんは「いずれにしても、衆院選は小選挙区が基本の政権選択選挙になる」と菅義偉首相を全面に立てる姿勢を、昨今の自民党議員よりも強いトーンで表明。立憲民主党に対して「政権選択選挙なので、基本政策ははっきりさせなければならないので注視する」と、立・共に釘をさしましたが、楔をさしたとまではいえず、好敵手ととらえているニュアンスでした。

 来るべく第49回衆院選の目標について「小選挙区9議席、比例代表800万票だ」と語り「前回は700万票を割ったじゃないかと言われるが、目標にする」と述べました。自民党の獲得議席については触れませんでした。

 西村康稔大臣の固有名詞にはふれませんでしたが、きょうから始まった第4次緊急事態宣言について「支援金は先払いにする政府の方針が示されたので、本当にできるようにやってもらう」とやや突き放した言い方をしました


 補正予算案よりも先に、追加経済対策の政策パッケージをつくる方向性を示唆し、(1)子育て応援トータルプランをつくり、出産育児一時金のギャップ(東京で20万円と試算)を埋めるために引き上げる(2)感染縮小を前提として新しいGoToキャンペーン(3)防災減災ーーを提示しました。質疑応答での補正予算について「来年度当初予算よりも前に補正予算をやらないとは思っていない」としました。

 山口さんは「1993年以降、日本は連立政権の時代になった」とし、2002年からの自公連立が第1次・第2次あわせて15年続いている秘訣は「部会をつくり、意見が分かれるときは合同のプロジェクトチームを作る。重要な問題では与党政策責任者会議を開く。そして2幹2国もやっている」と政策プロセスの確立を明示。そのうえで「官邸主導の動きもある」とし、自民党内や有識者から、批判的なニュアンスで使われる「官邸主導」について、公明党トップとしては好ましいニュアンスで説明しました。

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