きょうは7月「29日の木曜日」ですが、枝野幸男・立憲民主党代表の7月定例記者会見=写真=が、衆議院第二議員会館内の「立憲民主党会議室」で開かれました。
本多平直さんの自らの議員辞職で、比例北海道ブロックで次点の、山崎まや(山崎摩耶)・国民民主党比例北海道第一総支部長に「公選法の規定により山崎まやさんが繰り上げ当選をする権利を持っております」とし、「どの党に属するかも含めて本人の判断で、こちらから何か申し上げることはない」としました。
比例の残りの名簿がそもそも山崎さん1人しかいないため、残り3か月未満の任期は山崎さんに「あげる」というイメージになります。
また、枝野さんは確認を求めた質問に答えて「本人が言ったようなので言うが、7月12日(月)の夜に、本多さんと2人で会った。私から離党を促したが、そのときに応じてもらえなかった」と語りました。
先に総選挙についてまとめると、枝野さんは次期衆院選について「私は単独で過半数を立てるのが最大野党の目標だと思ってきた」とし「小選挙区だけで233を立てるのが可能かもしれない」とし、定数(465)の過半数(233)を、小選挙区(295)の公認者だけで擁立できるめどがたちつつあり、平野博文選対委員長に任せていると強調しました。前回の立憲の候補者は「78」ですから、一つの団体として、3倍増で最大限に近づきつつあるようです。
本多さんの件に戻ります。枝野さんは冒頭発言で事前に用意してきた「4つの抜本的改革案」を自ら提示しました。(1)党全体での現行刑法の性犯罪、女性差別撤廃条約の学習(2)議論や意思決定の場への女性の積極的な姿勢として次の次の衆院選までに候補者・議員・職員の3割を女性にし政権をとれば政府の2030年「3割」を堅持する(3)枝野代表自身がジェンダー推進本部長になり政策調査会のジェンダー関係部会は本部と共催にする(4)非公開の内容が外部に漏れたことについて疑義がもたれたが、党の内部とはいえ党の公式な会合では外部に漏れることを想定して情報公開法にもとづくガイドラインを作成するーーの4点を示しました。質疑で、西村ちなみ議員と津村啓介議員が意見書を配ったと指摘され、枝野さんは「党内外で配布されたということは承知しているが、読んだかどうかは私の立場で答えるべきではない」としました。そのうえで、今回の件は「すべての責任は私にある」と語りました。
記者会見では、新型コロナウイルス感染症再拡大についても話題になりました。枝野さんは「COVID-19が、東京で3000人報告され、全国で9500人報告された。さらなる拡大が現実のものになりつつあり、政治がどう判断すべきだったかという問題」が生じるとしながら「一方、東京オリンピックではアスリートが活躍しており、テレビの前で活躍を応援して楽しんでいる」とし「敬意を表したい」。そのうえで「政府が国内において、オリンピックの人流の抑制を、総理も、都知事も事態を甘く見ていた。総理は時間無制限な記者会見を開くべきで、一日も早く臨時国会の場で直接かつ十分に説明すべきだ」としました。立憲としては「持続化給付金をバージョンアップして再給付する」ことを政府に求めたり、公約に打ち出したりするかまえをみせました。選挙公約の全体像は、今後の感染状況を踏まえてから出すとしました。
オリンピックについて、記者から問われた枝野代表は「危惧していたが大変残念な中でのオリンピックとなった。一方、アスリートには頭が下がる思いだ。日程が半分近くが進んでおり、今から中止すると、かえって想像のできない大きな混乱が起きるかもしれない」と途中中止論を否定し、「まず、アスリートには全力を出してもらいたい」とうながしました。
私からは、8月15日の「終戦の日」と「戦没者追悼式」について、法的根拠がなく遺族年金の拡充維持の政治的思惑がここ数年噂されるようになった件を問いました。枝野さんは「法的にはいろんな見方があるのはたしかだが、70年にわたって8月15日をもって日中、日米戦争が終結したとの認識が国内では共有されています。他の法的解釈もとれますが、鈴木善幸内閣が、終戦の詔書が出たことから社会的な前提として、8月15日を我が国が戦争を止めて再出発した日とすることに疑いはない。先輩世代のみなさんの、二度と戦争をしないという約束が守られている限り、ずっと開催し続けられることが必要だと思っている」と話しました。
◇
きょうの会見では言及はありませんでしたが、立憲民主党職員での感染が続いています。党本部内での自主的PCR検査で、今月中旬に3人、下旬はこれまで1人、合計4人が陽性となりました。東京の陽性率から勘案してもやや多い印象。参議院の国対からも出ています。やはり全国から集まる衆議院・参議院ですので、今後の解散総選挙に向けて、平和な時代の銃後の守りも大事です。
写真はきょう午後12時半のJR東京駅八重洲北口(奥)方面。人が多いように見えますが、人流30%減くらいにはなっているのではないでしょうか。但し、ここは「世界中の大工場の本部」の意味合いのオフィスがあるのでステイホームしやすい。東京の街では「首都圏30店舗を持ち成長する中堅ラーメンチェーン」が、時短を守れない、なんらかの状況があるように感じます。小規模店よりも中堅チェーン店が耐えきれないように見えます。
さらに、追加の情報として、三重県知事選挙が、8月11日(水)現知事辞任、8月26日(木)告示、9月12日(日)開票、9月25日(土)の「三重とこわか国体」開会式に新知事出席、というスケジュール感が浮上しました。立憲民主党を中心とする勢力は既に候補予定者にめどがたっているもよう。私としては、こういう時勢ですから、相乗りの選択肢が排除されるべきではないように感じますが、三重県の有権者のお考えはいかに。
このエントリーの本文記事は以上です。
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本多平直さんの自らの議員辞職で、比例北海道ブロックで次点の、山崎まや(山崎摩耶)・国民民主党比例北海道第一総支部長に「公選法の規定により山崎まやさんが繰り上げ当選をする権利を持っております」とし、「どの党に属するかも含めて本人の判断で、こちらから何か申し上げることはない」としました。
比例の残りの名簿がそもそも山崎さん1人しかいないため、残り3か月未満の任期は山崎さんに「あげる」というイメージになります。
また、枝野さんは確認を求めた質問に答えて「本人が言ったようなので言うが、7月12日(月)の夜に、本多さんと2人で会った。私から離党を促したが、そのときに応じてもらえなかった」と語りました。
先に総選挙についてまとめると、枝野さんは次期衆院選について「私は単独で過半数を立てるのが最大野党の目標だと思ってきた」とし「小選挙区だけで233を立てるのが可能かもしれない」とし、定数(465)の過半数(233)を、小選挙区(295)の公認者だけで擁立できるめどがたちつつあり、平野博文選対委員長に任せていると強調しました。前回の立憲の候補者は「78」ですから、一つの団体として、3倍増で最大限に近づきつつあるようです。
本多さんの件に戻ります。枝野さんは冒頭発言で事前に用意してきた「4つの抜本的改革案」を自ら提示しました。(1)党全体での現行刑法の性犯罪、女性差別撤廃条約の学習(2)議論や意思決定の場への女性の積極的な姿勢として次の次の衆院選までに候補者・議員・職員の3割を女性にし政権をとれば政府の2030年「3割」を堅持する(3)枝野代表自身がジェンダー推進本部長になり政策調査会のジェンダー関係部会は本部と共催にする(4)非公開の内容が外部に漏れたことについて疑義がもたれたが、党の内部とはいえ党の公式な会合では外部に漏れることを想定して情報公開法にもとづくガイドラインを作成するーーの4点を示しました。質疑で、西村ちなみ議員と津村啓介議員が意見書を配ったと指摘され、枝野さんは「党内外で配布されたということは承知しているが、読んだかどうかは私の立場で答えるべきではない」としました。そのうえで、今回の件は「すべての責任は私にある」と語りました。
記者会見では、新型コロナウイルス感染症再拡大についても話題になりました。枝野さんは「COVID-19が、東京で3000人報告され、全国で9500人報告された。さらなる拡大が現実のものになりつつあり、政治がどう判断すべきだったかという問題」が生じるとしながら「一方、東京オリンピックではアスリートが活躍しており、テレビの前で活躍を応援して楽しんでいる」とし「敬意を表したい」。そのうえで「政府が国内において、オリンピックの人流の抑制を、総理も、都知事も事態を甘く見ていた。総理は時間無制限な記者会見を開くべきで、一日も早く臨時国会の場で直接かつ十分に説明すべきだ」としました。立憲としては「持続化給付金をバージョンアップして再給付する」ことを政府に求めたり、公約に打ち出したりするかまえをみせました。選挙公約の全体像は、今後の感染状況を踏まえてから出すとしました。
オリンピックについて、記者から問われた枝野代表は「危惧していたが大変残念な中でのオリンピックとなった。一方、アスリートには頭が下がる思いだ。日程が半分近くが進んでおり、今から中止すると、かえって想像のできない大きな混乱が起きるかもしれない」と途中中止論を否定し、「まず、アスリートには全力を出してもらいたい」とうながしました。
私からは、8月15日の「終戦の日」と「戦没者追悼式」について、法的根拠がなく遺族年金の拡充維持の政治的思惑がここ数年噂されるようになった件を問いました。枝野さんは「法的にはいろんな見方があるのはたしかだが、70年にわたって8月15日をもって日中、日米戦争が終結したとの認識が国内では共有されています。他の法的解釈もとれますが、鈴木善幸内閣が、終戦の詔書が出たことから社会的な前提として、8月15日を我が国が戦争を止めて再出発した日とすることに疑いはない。先輩世代のみなさんの、二度と戦争をしないという約束が守られている限り、ずっと開催し続けられることが必要だと思っている」と話しました。
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きょうの会見では言及はありませんでしたが、立憲民主党職員での感染が続いています。党本部内での自主的PCR検査で、今月中旬に3人、下旬はこれまで1人、合計4人が陽性となりました。東京の陽性率から勘案してもやや多い印象。参議院の国対からも出ています。やはり全国から集まる衆議院・参議院ですので、今後の解散総選挙に向けて、平和な時代の銃後の守りも大事です。
写真はきょう午後12時半のJR東京駅八重洲北口(奥)方面。人が多いように見えますが、人流30%減くらいにはなっているのではないでしょうか。但し、ここは「世界中の大工場の本部」の意味合いのオフィスがあるのでステイホームしやすい。東京の街では「首都圏30店舗を持ち成長する中堅ラーメンチェーン」が、時短を守れない、なんらかの状況があるように感じます。小規模店よりも中堅チェーン店が耐えきれないように見えます。
さらに、追加の情報として、三重県知事選挙が、8月11日(水)現知事辞任、8月26日(木)告示、9月12日(日)開票、9月25日(土)の「三重とこわか国体」開会式に新知事出席、というスケジュール感が浮上しました。立憲民主党を中心とする勢力は既に候補予定者にめどがたっているもよう。私としては、こういう時勢ですから、相乗りの選択肢が排除されるべきではないように感じますが、三重県の有権者のお考えはいかに。
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