【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

政倫審政局で、立憲、非公開なら今週の予算案採決に応じないかまえ

2024年02月26日 21時32分59秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]財務省の出先機関「東京国税局」きょう2024年2月26日、宮崎信行撮影。

 政倫審政局となりました。立憲は公開しない限り、予算の採決に応じないかまえ。参議院自民党としては「消化試合」を避けて、来週送付を受け、世耕弘成さんの政倫審出席を野党との交換条件にして年度内成立させたいとの思惑もあるかもしれません。

【衆議院政治倫理審査会幹事会 きょう令和6年2024年2月26日(月)】
 あさって、しあさっての政倫審を公開で開くかどうかでもめました。最後は採決することができます。

●参議院政治倫理審査会は、あす史上初めて開催することになりました。
 衆議院政治倫理綱領は「われわれの言動のすべてが常に国民の注視の下にあることを銘記しなければならない」とあります。これも審査されることになります。


 前回衆院選直前の2021年9月29日、岸田文雄「次期首相内定者」の取材で極端過ぎる妨害をした宏池会(解散)事務局と容認してしまった警視庁警備部。このように、裏金で政治をゆがめてきた自民党の姿勢が問われます。

 過去の事例では、額にかかわらず私が史上最も政治とに汚いと前の世紀から思っていた加藤紘一氏が非公開で、ソファ横座りのキャバクラ式懇談で開催。それから後になってから「加藤の乱」に期待する人が、霞が関キャリア官僚にまで沸いて、なんであんなに金に汚い政治家に期待するのかと思ったら、あっという間に失速、鎮圧されました。大学生時代から「政権交代ある政治が必要だ」という私と、政権与党内の加藤の乱に期待するキャリア官僚ではいくら話しても無駄だと、今振り返ります。

 衆議院予算委員会での「ムネオハウス」自民党・鈴木宗男さん(現・維新参院議員)の証人喚問中継の流れのまま、田中真紀子さんが政倫審公開生中継となった際には、私の記憶ではNHK国会中継が視聴率19%弱、民放ワイドショー生中継と加えると視聴率25%ほどの最も視聴率が高い国会中継となったと記憶しています。その後に、鈴木さんも、田中さんも議員辞職。が、ピンチをチャンスにかえた「テレビショー」で次の選挙は好成績で国政復帰したと思います。この「テレビショー」の経緯を見ると、私は完全公開には反対です。裏金を何に使ったか。例えば、議員の次男が無職になったので議員会館で合法給料を得ながら、学歴ロンダリングのために早稲田大学大学院の夜間部に通う学費を裏金から出したかもしれません。所得税のみならず、ギリギリ贈与税も脱税になりかねない額ですから、東京国税局は調べなければなりません。裏金は意外と有権者買収ではなく、私設秘書の人件費になっていただけのような気もしますが、使いみちはヒアリング報告書でも国会審議でも明らかになっていません。

【衆議院予算委員会 同日】
 世論調査では裏金より政策を審議してほしいという声が7割ですが、今週から来週にかけて、裏金の追及で最後まで行きそうです。
 「令和6年度予算案」は15日目で、集中審議3本目「能登半島地震、子育て支援、政治資金等国政全般」。これで69時間となりました。あすあさっては分科会、しあさっては中央公聴会となります。
 星屋国税庁次長が初日から連日の答弁となっています。

【参議院行政監視委員会 同日】
 前回同様に「国と地方の行政の役割分担」でヒアリングと質疑がありました。今国会では「地方自治法改正案」(213閣法 号=未提出・来月上旬閣議決定)が提出され「国の指示権」が盛り込まれますが、これは参議院総務委員会の審議になります。

 地方議員の集会・SNS発信の動きが出てきました。10年前から海上保安庁など国土交通省各部局の強制執行やきょねんの「普通地方公共団体に、議会を置く」からの史上初の地方議会規定の改正などがあったのに、なぜいまさら、地方議員は本当に勉強不足で時代遅れだと言わざるを得ませんが、たまには自治法99条の意見書以外にも、まとまった政策提言をしてほしいところですが、自民県議はサイドビジネスすらせずに高給を食むだけで、昔は利口でも朱に交わってスポンジ脳の馬鹿ですから、無理でしょう。


[写真]財務省の出先機関「東京国税局」きょう2024年2月26日、宮崎信行撮影。

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