[写真]「政権交代を実現しよう」と所属現職議員と衆議院総支部長の215名に話しかける岡田克也さん、きのう2024年2月4日(日)、東京プリンスホテルで、宮崎信行撮影。
岡田克也さんが当初予算案の基本的質疑で質問するのは、私の計算が正しければ、下野後の12回の通常国会のうち10回目だと思います。やや不思議な話で総理経験者ら先輩議員もいるのにヘビーローテーションです。この現象の本当の理由は、実は私も分かりません。きょうの質疑では異変がありました。岡田さんは全閣僚出席でも質問通告で「要求大臣 総理」とだけ書きます。彼なりの美学だと思いますが、きょうは法務省刑事局長を呼び、4回質問しました。世の中でいう実は本当に怖い人です。
30年前、意識高い系政治少年だった私は小沢一郎「日本改造計画」ばかり読んでいました。実は初めてですが、1993年7月発行の佐々木毅・CP研究会編著の「日本政治の再生に賭ける超党派国会議員16名の政治改革宣言」を読みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/5e/c63e55f5e25326317ea7088521c1edd3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/d2/604ab61fea3188229f5d9169243aa044.jpg)
比較政治制度研究会「CP研」の16名は、岡田克也さん、塩谷立さん、岩屋毅さん、簗瀬進元議員、石原伸晃前議員、故・住博司さん、公明党の石田祝稔前議員ら多士済々です。かいつまんで言うと、30年間、同じでやれてきて、新進党時代の人間不信を除けば岡田という人は幸せな人であり、人間というものは仕事が充実していれば、それを続けるということがなにより幸せなんだという当たり前の原則でした。
昔話はこれくらいにして、きょうの第一委員室に戻ります。
岡田さんは「立憲民主党の政治改革実行本部長として政治改革に絞って質問します」とトップバッター起用の理由を明かしました。そのうえで、今朝の理事会に自民党が提出した裏金リストについて「なぜ3年間か。前々回の参院選が入るから、5年以上にすべきだ」と首相にうながしました。首相は党幹部6人による聞き取りは週内に終わり、全議員アンケートも来週早々にまとまるとしました。
岡田さんは、前日のNHK日曜討論の浜田靖一国対委員長の発言を念頭に「政治倫理審査会の出席について、国対委員長は議員の責任として説明すべきだと言っており、当たり前だ」とし、派閥幹部らの政倫審出席を求めました。
そして、「きょうは法務省刑事局長を呼んでいます」とし、松下裕子局長(平成3年司法修習生)として、安倍晋三さんが裏金に怒ったということは違法性の認識があったのではないかとの趣旨の質問をしました。ところで松下局長は早稲田大学法学部で、「桜」以降の国会では内閣府、人事院、総務省など、早大卒局長の政治的答弁が続く気がします。
それはさておき、局長は「お尋ねは、個別事件における証拠の内容や評価に関わる事柄についてでございまして、具体的なお答えは差し控えたいと存じますけれども、あくまでも一般論として申し上げれば、検察当局におきましては当該事案の真相を明らかにするために必要な事項について捜査を尽くした上で、その結果収集された証拠に基づきまして、また法律に照らしまして、刑事事件として取り上げるべきもの、取り上げて対処しているものと、承知をしております。そして今のお尋ねの件に関してでございますけれども具体的なことをそのものをお答えすることは差し控えたいと存じますが、検察当局はご指摘の事案に関しては、証拠上、各会派の収支報告書の作成は、代表者兼会計責任者を含む会派事務局がもっぱら行っており、派閥の幹部において収支報告書の作成自体への関与をもとより、記載内容をどのように記載していたかまで把握していたと認められず、虚偽記入の共謀があったと認めるのは困難であると判断したこと、また現時点で処理すべきものは処理したことなどを表明したと承知しております」と述べました。
安倍さんの「共謀」はないとしました。刑事局長が「派閥」という言葉を使ったことは、ちょっと驚きました。
最後に、岡田さんは「立憲民主党幹事長として」政策活動費はきょねん廃止したとしました。自民党も政策活動費の使い道を解明するよう岸田さんに求めました。
前夜、岡田さんの後輩の松井孝治さんが京都市長に初当選しました。なお、前夜は岡田事務所がある川越町で久しぶりの町長選があり現職が再選しました。
内閣人事局、検察庁法、桜を見る会、森・加計で充満した霞が関の自民党に対する手のひら返しが始まったように感じました。良し悪し別として、日本人とはそんなものです。
以上です。
岡田克也さんが当初予算案の基本的質疑で質問するのは、私の計算が正しければ、下野後の12回の通常国会のうち10回目だと思います。やや不思議な話で総理経験者ら先輩議員もいるのにヘビーローテーションです。この現象の本当の理由は、実は私も分かりません。きょうの質疑では異変がありました。岡田さんは全閣僚出席でも質問通告で「要求大臣 総理」とだけ書きます。彼なりの美学だと思いますが、きょうは法務省刑事局長を呼び、4回質問しました。世の中でいう実は本当に怖い人です。
30年前、意識高い系政治少年だった私は小沢一郎「日本改造計画」ばかり読んでいました。実は初めてですが、1993年7月発行の佐々木毅・CP研究会編著の「日本政治の再生に賭ける超党派国会議員16名の政治改革宣言」を読みました。
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比較政治制度研究会「CP研」の16名は、岡田克也さん、塩谷立さん、岩屋毅さん、簗瀬進元議員、石原伸晃前議員、故・住博司さん、公明党の石田祝稔前議員ら多士済々です。かいつまんで言うと、30年間、同じでやれてきて、新進党時代の人間不信を除けば岡田という人は幸せな人であり、人間というものは仕事が充実していれば、それを続けるということがなにより幸せなんだという当たり前の原則でした。
昔話はこれくらいにして、きょうの第一委員室に戻ります。
岡田さんは「立憲民主党の政治改革実行本部長として政治改革に絞って質問します」とトップバッター起用の理由を明かしました。そのうえで、今朝の理事会に自民党が提出した裏金リストについて「なぜ3年間か。前々回の参院選が入るから、5年以上にすべきだ」と首相にうながしました。首相は党幹部6人による聞き取りは週内に終わり、全議員アンケートも来週早々にまとまるとしました。
岡田さんは、前日のNHK日曜討論の浜田靖一国対委員長の発言を念頭に「政治倫理審査会の出席について、国対委員長は議員の責任として説明すべきだと言っており、当たり前だ」とし、派閥幹部らの政倫審出席を求めました。
そして、「きょうは法務省刑事局長を呼んでいます」とし、松下裕子局長(平成3年司法修習生)として、安倍晋三さんが裏金に怒ったということは違法性の認識があったのではないかとの趣旨の質問をしました。ところで松下局長は早稲田大学法学部で、「桜」以降の国会では内閣府、人事院、総務省など、早大卒局長の政治的答弁が続く気がします。
それはさておき、局長は「お尋ねは、個別事件における証拠の内容や評価に関わる事柄についてでございまして、具体的なお答えは差し控えたいと存じますけれども、あくまでも一般論として申し上げれば、検察当局におきましては当該事案の真相を明らかにするために必要な事項について捜査を尽くした上で、その結果収集された証拠に基づきまして、また法律に照らしまして、刑事事件として取り上げるべきもの、取り上げて対処しているものと、承知をしております。そして今のお尋ねの件に関してでございますけれども具体的なことをそのものをお答えすることは差し控えたいと存じますが、検察当局はご指摘の事案に関しては、証拠上、各会派の収支報告書の作成は、代表者兼会計責任者を含む会派事務局がもっぱら行っており、派閥の幹部において収支報告書の作成自体への関与をもとより、記載内容をどのように記載していたかまで把握していたと認められず、虚偽記入の共謀があったと認めるのは困難であると判断したこと、また現時点で処理すべきものは処理したことなどを表明したと承知しております」と述べました。
安倍さんの「共謀」はないとしました。刑事局長が「派閥」という言葉を使ったことは、ちょっと驚きました。
最後に、岡田さんは「立憲民主党幹事長として」政策活動費はきょねん廃止したとしました。自民党も政策活動費の使い道を解明するよう岸田さんに求めました。
前夜、岡田さんの後輩の松井孝治さんが京都市長に初当選しました。なお、前夜は岡田事務所がある川越町で久しぶりの町長選があり現職が再選しました。
内閣人事局、検察庁法、桜を見る会、森・加計で充満した霞が関の自民党に対する手のひら返しが始まったように感じました。良し悪し別として、日本人とはそんなものです。
以上です。