【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【銀座が好きじゃけん】官房機密費で「1人飲食」か、銀座クラブで岸田首相の政務秘書官豪遊、週刊新潮報道

2024年02月23日 23時19分39秒 | 自民党
[写真]岸田首相(左)を支える、一人置いて右側の山本高義・首相秘書官、3年前、宮崎信行撮影。

 きのう以降発売された「週刊新潮 2024年2月29日号」で、山本高義・首相秘書官(現在、政務は2人いる)が銀座クラブに頻繁に通っていると写真付きで報じました。

 銀座8丁目は、(有楽町駅ではなく)新橋駅が最寄り。ここ半世紀ほどの歴史では、新橋地区の日本料理店が廃業して新幹線・山手線を渡った海(江戸前)側の雑居ビルのワンフロアを借りて午後8時開店のクラブを経営していることがあります。経営者を兼ねた「ママ」と厨房やカラオケ機器のメンテナンスをする蝶ネクタイ姿の高齢男性、大学生も含めた若い女性の3人構成がお決まりで、ソファーで高齢のなじみの男性客とその知人男性ら2人組を、ソファで横座りして接客する風俗営業法の「1号営業」となります。おおむね2組ほどが来客するだけで採算がとれるビジネスモデル。

[写真]「銀座三越」周辺の賑わいと違い、直線の細い路地が続く銀座8丁目につながる地域(ここは8丁目ではない)。

 山本秘書官は、週3日ペースで、同じお店に通っているとします。

 ここで問題なのは、1人で訪れていることが多いということ。銀座クラブでは、日本橋本石町の日本銀行本店を取り囲むように銀行の東京支店がひしめいており、領収書で銀座クラブで情報交換をしており、銀行の合併交渉は銀座クラブで行われているとされています。

 月1億円の官房機密費(報償費)のうち、一定額が秘書官室に割り当てられており、そこからクラブ代を出しているのでしょうが、「2回に1回は1人飲み」では何の情報も得られません。

 2020年国勢調査にもとづく次の第50回衆院選から、広島7区、山口4区、和歌山3区が廃止されます。人口減です。岸田さんは広島1区ですが、7区はいとこの宮澤洋一さんが衆議院議員時代に出馬していました。安倍晋三首相(故人)、二階俊博幹事長、岸田首相ら自民党の「地方創生」の立役者たちの選挙区が減り、それで逆にテッパン(無風選挙区のこと)になっているのですから、やるせない偽りの地方創生としかいいようがありません。

 私、宮崎信行は来週50歳になりますが、40代は港区などの飲食店で学生時代からを中心としたさまざまな友人と2人で豪遊してきました。港区のフレンチ、寿司、チャイニーズ、新宿の料亭。中央区銀座にも地歩を築きました。来週からの50代では私の財産に興味を持つ新しい男女の友達はいらないので出費は減らします。銀座8丁目は知人女性が、親ときょうだいが全員医者という環境の中で、3人のこどもの下が大学を卒業したということで、コロナ禍の賃料下落で、銀座8丁目にお店をかまえました。近隣のビジネスホテルに寝泊まりして24時間銀座クラブママとしてやってきましたが、先月2年間で更新せず閉店しました。これとは別に、ある衆議院議員が国政復帰で新しくついてくれたベテラン政策秘書から「いとこが開店したので、一度行ってやってください」と言われたので比較的経験がある私に同行してほしいとのことで、割り勘で行きました。以前は領収書を切れた大企業OBの高齢男性とみられるなじみ客が友人を連れてきたようです。但し、この客が「きょう誕生日なんだ」というので、拍手しましたが、年に何回も誕生日が来る人だそうで、やはりそういう高齢男性にとっても敷居が高い場所のようです。ここもコロナ禍で閉店してしまったようです。

 最近気づいたのですが、この国では、「よく勉強して、公正な選挙又は入社試験に合格した人が、税金からより高い給料(明治維新後は現金)を貰うべきだ」という価値観が主流になっているようです。判断は読者に任せますが、幕府直轄領のコメ農家で、昭和後半からみんなが東京・ニューヨークの大学に行くようになり、男女ともことごとく一流大学に合格している血筋の私には、違うように思え、話が合わないです。

 以上です。