【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

自民党から「正義の造反者」は出るか、盛山正仁文部科学大臣不信任決議案提出へ

2024年02月19日 13時49分15秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]12年前の衆議院本会議で与党議員ながら造反した、左から小沢一郎衆議院議員と、京野公子、岡本英子、山岡賢次の各衆議院議員(当時)、2012年7月、宮崎信行撮影。

 自民党の支持率が大幅にダウンしました。日本人は叩きやすいとみると集団で叩きますから、続落するでしょう。

【立憲民主党執行役員会 きょう令和6年2024年2月19日(月)】
 枝野幸男代表と泉健太代表の初期は「執行役員会」はアタマ撮りがされていましたが、岡田克也さんが幹事長や代表をしていた民進党時代と参院選後の立憲民主党は非公開で行っています。このあたりの変更は「人治政治」で、月曜午後5時ぎの役員会で、4分前に参議院執行部3人が列になり入室し、3分前に政調会長、2分前に幹事長、1分前に総理総裁が入室する自民党のガバナンスとは大違いです。

 それはさておき、盛山正仁文部科学大臣不信任決議案が提出されるはこびとなりました。あすの本会議は午後1時から。「令和6年1月1日能登地震の雑損控除前倒しなどの法案」(213閣法20号)と「同地方税法改正案」(213閣法21号)が採決されます。なお、土曜付の新聞は「閣議決定された」で終わっていますが、現実の社会では、衆の委員会での議了・審査結果「可決すべし」までいきました。これは明日中に本会議で議了すれば、参に送られた後の本会議の時間は変わらず、成立に遅れは生じません。

 正義を持つ自民党衆議院議員は、造反するでしょう。

【衆議院予算委員会 同日】
 「令和6年度予算案」は11日目(地方公聴会を1日とカウント)で、きょうで51時間(趣旨説明と地方公聴会除く)となりました。
 当初は一般質疑5日目の7時間コースでした。自民、公明、維新・教育が質問。昼休みの休憩。その後、午後の立憲が始まらずに、ネット中継は戻らぬまま、およそ午後1時10分ぐらいには早々に小野寺五典委員長が散会を宣言しました。残りの時間は、立憲・社民、共産でした。国民と有志は初めから時間が割り当てられていなかったので、予算理事・野党国対は先週から仕込んでいたようです。審議拒否は基本的質疑1日目の理事会が「ヒアリング」に反発し1時間遅れて以来2度目です。

 審議では、自民党の橘慶一郎さんは「おかげさまで富山県全域は日常に戻ったが、石川県能登は大変だ」との認識を明示しました。自民の中谷真一さんは「防衛増税で、三菱重工の防衛売上高は1兆円を超えてくると思うが、その利益1500億円ぐらいは、防衛産業の再投資だけに使うよう規制すべきではないか」としました。またACSAでも、ドイツだけでなく、東南アジアとの交渉も急ぐのが、先の大戦の教訓ではないかと強調しました。別件で答弁した斎藤経産相も「たいへん重厚な議論をされている」と感嘆しました。

 維新の池下卓さんは、政治資金収支報告書は単式簿記なので、税理士の目を増やしても、システムが複式簿記なので対応できないとの正論を話しました。

【参議院行政監視委員会】
 「月曜・午後1時」が定例なのは、決算委員五会で、間を縫って行政監視委員会が開かれます。
 以前に西田実仁・公明党参議院議員会長が問題提起した「議員立法などの基本法の地方自治体の計画の策定の努力義務」に関して参考人が語りました。「サンセット規定(時限立法)」などを活用すべきだと述べました。これは異例の審議ですから、自治体の企画部・総合計画部は必聴だと思います。

 衆・予算委の「政治資金収支報告書」も参・行監委の「計画」とも、パソコン・ネットワーク・システムとそれに従う現場人間の観点から語り起こす人が以前より激増してきた印象がします。

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