渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

蓮舫代表代行が見ると「枝野代表は、福山幹事長に党をしっかり大きくする役割を任せており、3・11官邸で何か特段なつながりを持っているようだ」

2021年05月12日 18時15分28秒 | 新・立憲民主党2020年9月15日結党
[写真]蓮舫代表代行、きょう2021年5月12日、宮崎信行撮影。

 立憲民主党の蓮舫代表代行は定例記者会見(週1回を4幹部が持ち回り)し、入管難民法改正案について「いったん廃案にして与野党で見直したい」、成立したデジタル庁法については賛成したが「今後も進めていくときには行政監視をしたい」、東京オリンピックは「やれるんだったら感動を共有したいが、おとといの質疑で情報開示を求めたが十分な答えがなかった」との見解を示しました。

 また、私が1週間前に書いた記事の通り、枝野代表が福山幹事長に切り盛りを任せており、大きい政党では異例の良い体制になっているとの指摘に関連した問いに答えました。

 私が「枝野さんは側近の議員・秘書・記者がいないといわれてきた」との指摘に蓮舫さんは「個人的に枝野事務所の秘書さんは仲良しだが、適材適所で任せている」とフォロー。そのうえで「 最終的な決断、判断はご自身がおやりになる方だと思っている」とし、「代表と幹事長の人間関係は3・11の政権にいたとき、私もおなじ閣内にいたんですが、特段のつながりを、強いつながりを持っているなあと感じます」としました。

 枝野さんは官房長官で、蓮舫さんは節電相などで同じ大臣でしたが、天皇陛下の認証がいらないとはいえ、官房副長官のうちの何人かが、官邸内で首相・官房長官らと国政を大きく動かしていることが通例です。

 そのうえで、「代表の幹事長に対する信頼と、幹事長が代表の信頼を得て、党をしっかり大きくしていく、そして私たちもできることを協力している、この体制を私もその一人としてしっかり支えていきたい」と語り、党勢の拡大については、福山幹事長が主導することで、幹部間の認識がおおむね共有されていることを、公式な記者会見で認めました。

 枝野代表のもと代表代行は3人いて、平野博文選対委員長、蓮舫さん、江田憲司さんの順番になっています。但し、院は違いますが、同じ政党にいた時期が長いのは蓮舫代表代行ですので、9月解散10月投票が確実視される、次期衆院選は枝野代表が全国をひたすら遊説しまくる選挙になりそうです。

 上述の通り、この記者会見は、平野、蓮舫、江田の各代表代行と渡辺周幹事長代行の4人が順番に週1回登場。ネット中継はありませんが、翌日の紙面には毎回おおむね1行以上は取り上げられており、情報発信の場として定番化していきそうです。

 以上です。

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