【神奈川１４区】立・国調整１０選挙区の一つ、枝野「今の政治がおかしいと思っている人が多数派」長友克洋さん「本村現市長のあとを継ぎたい」

［写真］立憲民主党街頭演説会に集まった聴衆、神奈川県相模原市のＪＲ・京王「橋本」駅北口で、きょう２０２１年１０月９日、宮崎信行撮影。

　神奈川１４区は政令指定都市・相模原市の中央区など大部分。前回の第４８回衆院選では自民党の赤間二郎さんが当選しましたが、希望の本村賢太郎さんと共産党の候補の票を足すと、赤間さんをはるかに超えていました。

　本村さんは２年前の統一地方選で相模原市長に転出。その後を、立憲民主党の県議と、国民民主党の県議が争いました。このような「旧立憲と旧国民の競合区」は全国に１０ありましたが、一本化は早く、国民民主党総支部長だった、長友克洋さんが後任候補として、自民・あかまさんと一騎打ちになる第４９回衆院選の投票が今月末に迫りました。


［写真］長友克洋さん、以下同。

　きょう２０２１年１０月９日（土）は、橋本駅北口で街頭演説会が開かれました。長友克洋さんは政党名は小さく「衆議院神奈川１４区総支部長」と書かれたたすきで登場。長友さんは「本村市長の跡を継ぐ。私はおばあちゃんに育てられた。政治は強い者だけのものではない」と語りました。

　応援弁士の枝野幸男立憲民主党代表は「自民党総裁選は（党員１００万人強なので）１００人に１人しか投票できなかったが、いよいよ総選挙です」と切り出しました。枝野さんは２０１４年総選挙以降「この聴衆の皆さんの中で、アベノミクスで株で儲けた人は２、３名ではないか」という趣旨の演説が十八番でした。きょうは、聴衆も多かったことから「今度の選挙では場所によって言い方を変えないといけないかもしれない。この人数だと、この中で２０人から３０人ぐらいは株で儲かった人がいるかもしれない。４年前の総選挙で私たちが行ったのは介護従事者の賃上げだった」とし、自らの経済政策の方が有効だったとの認識を強調。「これから仮免許の岸田首相と準備万端整えた枝野内閣とを、決めてほしい」と政権選択を迫りました。


［写真］枝野代表、以下同。

　枝野さんは最後に「長友よしひろさん。私も隣で聞いていて、高い志で県会議員として実績を積んできた。今の政治がおかしいと思っている人の方が多数派だ」とし、「多数派の中でもまだ動いていない人がいる。ここにいるみなさんが働きかけてほしい。政治を変えるには、あなたの力が必要です」と語りました。

　枝野さんの周りには、警視庁警護・神奈川県警警備の人数が以前より増えていたように感じました。聴衆も多く、２００９年衆院選以来の盛り上がりだとみてよさそうです。２００９年衆院選では何を演説しても「そうだ」「そうだ」という反応が見られましたが、要所要所で拍手が湧く目利きの有権者が増えつつあるように感じました。

　ちなみに、１０の立・国競合区の２０人のうち３人が宮崎が古くから知っている人でしたが、３人とも出馬断念。長年やっている地方議員だと名前は上がりやすいが決定力にならないようです。あかま二郎さんは元県議で、牧島県議という自民党県連の中ボスから「良く回っている」と記者に紹介されており、順当に国会議員となりました。牧島県議の娘は組閣で大臣になりました。自民党神奈川県連は県内国替えなど全国的にすぐれた組織だと言えそうです。

　あかまさんは、ＳＮＳなどで、市議会議員と連携した活動や、衆議院国土交通委員長としての役所との連携などをアピールしています。

　１０月１日にコロナ緊急事態・まん延防止措置が全解除されました。様子見ウィークを経て、今週から街が動きだしました。投票日まであと３週間です。

　以上です。