ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

小川幹事長「予算案に立憲が賛成するかもしれない」と「自公国」「自公維」スキーム無効化もくろむ「減税論の広がりを自覚」とも

2025年01月26日 10時17分07秒 | 第217通常会 2025年1月召集
[写真]段を昇る小川淳也・立憲民主党幹事長、3年前の2022年、三重県で、宮崎信行撮影。

 立憲民主党の小川淳也幹事長はきょう(令和7年2025年1月26日)のNHK日曜討論で今週審議入りする投与予算案について「本格的な政権交代でなければ社会を本格的に変えることはできないという立場ですから本予算への賛成というのは通常はない」としつつ「賛成させていただく可能性もゼロではない。その点を申し上げておきたいと思います」と話しました。

 衆で「自公国」「自公維」のどちらかのスキームで過半数となれば予算は必ず成立するため、賛成の可能性をほのめかすことで他の野党が自公に切り崩されることを防ぐねらいの発言です。小川幹事長は残り半年を切った参院選の野党調整を担当しています。小川さんは「これは今、減税の主張もけっこう世の中の有権者、国民のみなさまはそうとう強く望んでおられる。このことは私どももよく自覚しなきゃいけない」とも語りました。

 立憲は、公立小中の給食の無償化(財源0・5兆円)、高額療養費医療制度の実質受給減の撤回、その見返りとしての基金減額などを要求していくと考えられます。基金に関しては見つけた議員が「ラインナップ」として予算委に連続登板できるかたちで党内を鼓舞する方針。

 維新は、青柳仁士政調会長(2期)と金子道仁さん(参・比例1期、東大法、平成4年外務省、キリスト教系社会福祉法人理事長)が高校授業料完全無償化をせまるかまえ。国民は、歳入法案の修正をめざすことになります。

 ところで、各党は先週金曜日の衆議院予算委員会理事会で「省庁別審査」を初めて導入することで合意しました。おおむね5回程度の「一般質疑」(1議員の枠内で出席を要求された大臣と財務大臣)の枠の3回程度を振り向けることになりそうです。

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