宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

近藤洋介さんが55歳の若さにして政治生命絶たれる、花斉会、岡田克也代表に落とし穴をしかける

2020年11月29日 05時49分05秒 | 岡田克也、旅の途中
[写真]近藤洋介役員室長(左)と視線を合わせない岡田克也民主党代表(当時、右)、2015年7月31日、民主党本部(当時)で、宮崎信行撮影。

 近藤洋介さんが政治生命を絶たれました。

 前回衆院選で落選後に、市長転出を図りながらも、失敗した近藤洋介さん(衆議院通算5期、55歳)にかわる、山形2区統一候補として、立憲・国民・社民・連合などがつくる「5者会議」が、加藤健一さん(40歳)の擁立を決めた、と報じられました。自民党の現職・鈴木憲和さん(38歳)を一騎打ちないし事実上の一騎打ちとなる見通し。

 近藤さんは野田佳彦さん、蓮舫さん、手塚仁雄さん、武正公一さんらが所属するその他政治団体「花斉会」所属。2014年12月の海江田万里代表落選に伴う、民主党代表選では、花斉会の蓮舫さんの出馬断念の見返りに、岡田克也さんをおし選対に詰めました。その後、野田佳彦さんの推薦もあり、役員室長に。しかし、まったく定例とは違う、2015年12月に、辻元清美・政調会長代理と役員室長のポストを交換しました。役員室長と政調会長代理の交換という通例は存在しません。辻元さんは社民党政審会長として岡田さんと同じ時期に政調会長をしていましたが、土井たか子さんの引退や、民主党入党により、後ろ盾を探していました。


[写真]定例外の人事で、辻元清美・政調会長代理(右)に役員室長を交代することを突如発表した、近藤洋介さん(左)、2015年12月17日、民主党本部(当時)で、宮崎信行撮影。

 その後、2016年7月の参院選惜敗と、都知事選敗色濃厚の中、岡田さんは民進党代表選出馬を断念し蓮舫さんを推薦。蓮舫代表と野田幹事長の体制になりましたが、1年後に都議選敗北という異例の代表辞任へとつながり、二大政党の混迷の色を深めました。

 そのもともとの落とし穴をしかけた、近藤さんが、それからわずか4年、55歳の若さにして、政治生命を絶たれました。

 以上です。


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