宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

自民党本部、政党助成金から複数のノーベル賞博士に「筆耕翻訳料」を支出

2015年11月02日 14時29分15秒 | 政権交代ある二大政党政治の完成をめざして

[写真]自民党本部、2013年、筆者(宮崎信行)撮影。

 自民党本部が、政党助成金から、複数のノーベル賞博士に、「筆耕翻訳料」を支出したとする謎の記載が、平成26年2014年政党交付金明細報告書にあることが分かりました。

 国会閉会中で暇を持て余した筆者が、見つけました。

 自民党本部(代表者・安倍晋三さん、会計責任者・谷垣禎一さん)の平成26年2014年の政党交付金明細報告書(9月末公表)の285ページに、

 ノーベル賞受賞者のY博士とN博士に、各々5万5685円を、政党助成金から支出しており、この勘定費目を「筆耕翻訳料」としています。

 広辞苑によると、「筆耕」は「写字・清書などによって報酬を得ること」、翻訳は「ある言語で表現された内容を他の言語に直すこと」とあります。

 Y博士とN博士は達筆かもしれませんし、英語は堪能ですが、この費目の他の記載からしても、これは「講演料」の可能性があります。

 このほか、390ページには、永田町でその名を知らない人はいない、「国会内●イトウ写真」に毎月50万円前後の「筆耕翻訳料」を払っており、店主が多芸多彩なのかもしれませんが、これは「写真代」である可能性もあります。

 自民党本部が講演料や写真料も「筆耕翻訳料」として記載したかもしれまさん。

 政党助成法は報告書の虚偽記入を、禁固5年以内とする罰則を設けています。

 ぼんやりしてたのかな~~?

 筆者・宮崎信行は、国会閉会中は、自民党が下野し、民主党が官邸を奪い返すその日まで、自民党の政治資金報告書を根掘り葉掘りあらさがしする方針。

 自民党本部の話「文書でないと回答できない」

 ◇

 当ブログは2月、閣僚(先月退任)の参議院議員としての指定資金管理団体に、存在しない政治団体からの献金がある、と指摘しました。団体の会計責任者(公設秘書)は誤りを認め、「今日中にできるかどうか分からないが、訂正する」と語りましたが、国会閉会後に筆者が総務省内で原本を確認したところ、報道の翌日に訂正していたことが分かりました。なお、団体全体の収入・支出に変更はありませんでした。速やかに訂正したことから、当ブログは矛を納めました。正直でよろしい。これにて一件落着~~!

このエントリー記事の本文は以上です。

(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 
(http://miyazakinobuyuki.net/)

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