【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

岡田克也さん(昭和51年通産省)「佐川さんには、ぜひ本当のことを言っていただきたい」「佐川さん個人あるいは財務省理財局にあらゆる責任をかぶせかねないように感じられます」

2018年03月21日 20時00分09秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]岡田克也さん、先週2018年3月13日、民進党本部で、筆者・宮崎信行撮影。

 官僚出身の国会議員は減っており、二ケタ当選している衆議院議員27人のうち官僚出身は、

 自民党の野田毅さん(昭和39年大蔵省)、伊吹文明さん(昭和35年大蔵省)、細田博之さん(昭和42年通産省)。
 そして、民進党の岡田克也さん(昭和51年通産省)の4名しかいないようです。

 さらに、安倍首相と同じく最後の中選挙区で初当選した9期生をいれた、48議員で見ると、現・国土交通大臣の公明党の石井啓一さん(昭和56年建設省)しか増えず、衆議院の上位1割のうち、官僚出身はそのまた1割、という少なさになっているようです。

 以前は、岡田さんに、宮澤喜一首相以来、25年ぶりの、官僚出身・東大法学部の首相になってほしいという声が霞が関にありましたが、行革路線が嫌気されてか、あまりそういう声は聞きません。

 岡田克也さんは、きょう、平成30年2018年3月21日(水・祝)、SNSでメッセージを発信しました。

 この中で、来週火曜日の27日の、佐川宣寿さん(昭和57年大蔵省)について、

 「佐川さんには、ぜひ本当のことを言っていただきたいと思います。国会でのやりとりを聞いていると、佐川さん個人あるいは財務省理財局にあらゆる責任をかぶせかねないように感じられます」

  と語りました。

 そのうえで、「値引きの根拠とされた地中のごみの算定の問題がいろいろと報じられています。これは、佐川さんというよりは、その前の迫田理財局長のときの話です。地中3.8mの調査を業者が本当にやったのかということも重要なポイントですが、同時に、杭打ち部分の9.9mのところは、国は自ら調査してないし、業者に調査依頼すらしていない。つまり、森友学園側の言い値で計算しているということです。ここも極めて問題です。森友学園側の言い値で、最大9.9mまでごみが埋まっているとなったということですが、結局、それを算定の根拠にして、全体でごみの混入率を47.1%としたうえで、値引きの金額が出てきています。そんないい加減なことがまかり通っていることは、誰もが疑問に思うことですが、必要あれば、迫田さんにも来てもらうことも必要ではないかと思います」

 と語り、佐川さんの説得力のある説明がなければ、同期の迫田文典さん(昭和57年大蔵省)の証人喚問を追加する必要もあると強調しました。

【参考エントリーの紹介はじめ】

岡田さん「細野、寺坂はよく頑張った」「我が期(51年入省)は次官が出ない期に」「さびしい」夏

2011年08月04日 20時52分33秒 | 岡田克也、旅の途中

【参考エントリーの紹介終わり】

 SNS全文は次の通り。

○佐川氏喚問─国民の不信感を払拭するため、本当のことを話してほしい

森友学園の疑惑について、昨日、予算委員会の集中審議が行われましたが、
来週、佐川前理財局長を証人喚問することが決まりました。そのこと自体
は評価できることです。

佐川さんには、ぜひ本当のことを言っていただきたいと思います。国会で
のやりとりを聞いていると、佐川さん個人あるいは財務省理財局にあらゆ
る責任をかぶせかねないように感じられます。

財務省あるいは霞が関全体に対する国民の不信感を払拭するために、何を
すべきかという観点で、佐川さんには、しっかりと本当のことを言っても
らいたいと思っています。

特に、なぜ、こんな嘘をついたのかということです。国会で明らかな嘘を
発言するということは、よほどのことがない限りあり得ないことで、その
ことについて、本当のことを語ってもらいたいと思います。

加えて、値引きの根拠とされた地中のごみの算定の問題がいろいろと報じ
られています。これは、佐川さんというよりは、その前の迫田理財局長の
ときの話です。地中3.8mの調査を業者が本当にやったのかということ
も重要なポイントですが、同時に、杭打ち部分の9.9mのところは、国
は自ら調査してないし、業者に調査依頼すらしていない。つまり、森友学
園側の言い値で計算しているということです。ここも極めて問題です。

森友学園側の言い値で、最大9.9mまでごみが埋まっているとなったと
いうことですが、結局、それを算定の根拠にして、全体でごみの混入率を
47.1%としたうえで、値引きの金額が出てきています。

そんないい加減なことがまかり通っていることは、誰もが疑問に思うこと
ですが、必要あれば、迫田さんにも来てもらうことも必要ではないかと思
います。

まだまだ疑惑の解明の第一歩までも行っていない状況ですから、国民の信
頼を取り戻すために、国会がしっかりと対応していかなければいけないと
考えています。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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森友混乱で日切れ法案危うし、参委員会で所信表明やり直し、衆委員会は関税定率法案など通過【追記・訂正有り】

2018年03月20日 18時52分27秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]国会議事堂の日の丸、3年前の2015年11月、筆者・宮崎信行撮影。

 おはようございます。

 あすは祝日・休日です。参議院の常任委員会が開かれる、定例日はきょうを含めて合計4営業日となりました。

 政府は年度内に成立させてほしい、日切れ法案を20本提出しています。しかし、予算委員会の混乱で、年度内成立が危うい公算となりました。別に何の思惑も無い一文を書きますが、その20本が何かリストにしてほしいと思う読者もいるでしょうが、無料で書いているブログで「まとめる」というのも難儀だなという感じですので、書きません。ただし、私はかなり法案を精査していますが、国民生活が混乱するようなものはないと考えます。自民党の西村康稔・内閣官房副長官は、ゆうべSNSで「牛肉の関税が38・5%から50%」になってしまうデメリットを筆頭に挙げています。だからどうしたといったところです。

 このエントリーは朝8時50分投稿。その後、基本的には、このアドレスで、情報を更新していこうと思います。速報関係は別アドレスで投稿するかもしれません。

 で、夕方になりましたが、参議院では、当ブログが「森友公文書改竄空転4日目」と設定している、3月8日(木)に大臣が所信を述べた委員会はすべて所信表明やり直しとなりました。その中でも与野党対決色が強い参議院法務委員会は、所信のやり直しを聞いただけで散会。6営業日あったのか3営業日に減ってしまったわけで、参・自民党国対としては「佐川ふざけんな!」というのが正直な感想だろうと推測します。

【参議院予算委員会 平成30年2018年3月20日(火)】

 「平成30年度予算案」は11日目。そのうち一般質疑は3日目。片道方式で60分。

 民進党のベテラン藤田幸久さんは、森友問題で、「間違った公文書による1年間の質疑答弁の間違いは」と聞きましたが、理財局長は答えませんでした。内閣官房長官、会計検査院長、国土交通大臣にも質問。

 今週のNHKニュース7のスクープ「前川前次官問い合わせ」について、働きかけた政治家を文科省は自民党の「赤池誠章参議院議員と、池田佳隆衆議院議員だ」とあっさり前日の各社報道を実名で認めました。

 前日のNHKニュース7のスクープ「日本年金機構のデータ入力の受注者が中国企業に丸投げ」では、日本年金機構理事長が呼ばれて、謝罪しました。公明党の質疑者のときに、世耕弘成経済産業大臣が登場し、ものづくり補助金や固定資産税免除について答弁しました。

 この後、午後12時32分ごろに質疑が終わり、休憩。午後4時30分過ぎに再開し、「3月27日火曜日午前に佐川宣寿さんを証人喚問すること」を全会一致で議決しました。散会。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「出国税特定財源化法案」(196閣法4号)。審議の後、共産党の反対、自民党、公明党が賛成するなどの各党派の判断が示され、「可決すべし」と決まりました。共産党の宮本徹さんは討論で「出国税法案(196閣法2号)は政府税調でも議論されず、突然決まった。この法案による支出にすべて反対とは言わないが、無駄遣いにつながる」としました。次回は広報で知らせることにして散会。

【衆議院環境委員会 同日】

 「公害健康被害補償法改正案」(196閣法16号)

 喘息被害者の救済に自動車重量税の一部を充てる法案。現行法の「昭和49年から平成29年までの時限措置」を削除し、「当分の間」に延長する法案です。政府参考人は「被該当者は10万人から3万人に減った」としますが、まだけっこういる感じがします。質疑の後、採決。全会一致で可決すべしと決まりました。次回は未定。散会。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】

 「大学定員上限法案」(196閣法5号)と「地域再生法改正案」(196閣法7号)を、前回に引き続き、審査。採決はせず、あさって22日(木)午前9時から審査を再開。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 まずは大臣所信に関する一般質疑。その後、「水産加工業施設改良資金融通臨時措置法改正案」(196閣法15号)が大臣から趣旨説明されました。「昭和52年から」続く、現・日本政策金融公庫の特例融資を4月以降も、向こう5年間延長する法案。

 これに先立つ、一般質疑では、希望の党の後藤祐一さん(神奈川)が「花粉症対策に森林環境税(仮称)を使うべきだ」と提案。森林環境税は、平成30年度政府税制改正大綱で実現が内定しています。

【衆議院安全保障委員会 同日】

 まずは、大臣所信に対する一般質疑。その後、「防衛省設置法及び自衛隊法改正案」(196閣法25号)の趣旨説明がありました。次回は22日(木)9時から。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 「関税定率法改正案」(196閣法13号)は全会一致で可決すべし、と決まりました。

 この後、「森友」で一般質疑。

【衆議院法務委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑だけで散会しました。

●参議院第一種常任委員会

●参議院経済産業委員会はありません。今国会になってから一度も開かれていません。きょうは11委員会のうち唯一、経済産業委員会だけ設定されず。

【参議院法務委員会 同日】

 空転4日目の3月8日(木)の上川陽子法相の所信表明、法務副大臣の予算説明、最高裁判所事務総局経理局長の予算説明がすべてやり直しとなりました。大臣の発言の形で、読み直しました。そして、これだけで散会。もちろん、野党がいない場でした演説を、やり直して、その質疑は次回なのは当然。

【参議院農林水産委員会 同日】

 まず、岩井茂樹委員長(自民党)が立ち上がり、「3月8日、異例のかたちで委員会を開会しました。ついては再度所信表明を聞きます」としました。斎藤農相らが再度所信表明。そのまま、与野党の一般質疑がありました。

【参議院環境委員会 同日】

 8日の大臣所信をやり直しました。大臣はこれだけで退室。委員派遣の報告の後、そのまま、散会しました。

【参議院財政金融委員会 同日】

 まず、麻生大臣が森友公文書の省内での調査について1分程度説明。その後、「いいですか?」と委員長に聞いて、8日にやった所信表明をやり直しました。この後、大臣所信に対する一般質疑。最後に「平成30年度所得税法改正案」(196閣法1号)を趣旨説明し「所得税改革などを一体的に行う」としました。委員派遣の報告の後、散会しました。「出国税法案」(196閣法2号)も既に参に送られてきていますが、衆と同様に、別々と審議されるはこび。

【参議院国土交通委員会 同日】

 この委員会は8日に設定されていた委員会を、野党の委員長が取りやめていました。このため、初めて石井啓一国土交通大臣の所信表明がありました。そのまま散会しました。

【参議院総務委員会 同日】

 こちらは6日に大臣所信がありました。その大臣所信に対する一般質疑。そして、法案は審議入りせずに、そのまま散会しました。本会議で趣旨説明された「平成30年度地方税法改正案」(196閣法8号)と「地方交付税法改正案」(196閣法9号)は審議入りしませんでした。

 【追記・訂正 22日午後4時半】参総務委では、一般質疑の後に、野田総務大臣が「平成30年度地方税法改正案」(196閣法8号)と「地方交付税法改正案」(196閣法9号)を趣旨説明。その後に与党のみが質疑しました。異例のやり方のため、私の確認が不十分でした。訂正します。【追記・訂正終わり】

【参議院外交防衛委員会 同日】

 6日の外相、防衛相の所信に対する一般質疑があり、そのまま散会しました。

【参議院内閣委員会 同日】

 6日の各大臣の所信に対する一般質疑があり、政務三役以外に、実に38名の政府参考人が呼ばれました。

 冒頭、内閣府の地方創生の審議官が発言。先の特別国会の、2017年12月5日と、同月7日の答弁について、学校法人加計学園獣医学部特区(今治市)の定員の見込みなどに関しての答弁が不誠実だったと訂正し、謝罪しました。

 続いて、各大臣の所信に対する一般質疑。森友のこともあり、内閣官房・内閣府以外に、財務省、厚労省もほとんど常時出席する状態に。それ以外にも、IR実施法案、チケット転売問題など今国会の多岐にわたるテーマの頭出しがありました。散会。

【参議院文教科学委員会 同日】

 林芳正大臣の所信表明がありました。委員派遣の報告の後、散会しました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 今国会で初めての開催。厚労相がまず、裁量労働調査改竄を謝罪してから、所信表明演説。そのまま散会しました。

+このエントリーの本文記事は以上です。

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佐川宣寿さんの証人喚問を全会一致で議決、来週3月27日(火)参議院予算委員会、衆院でも議決へ

2018年03月20日 16時47分33秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 佐川宣寿・前財務省理財局長(前国税庁長官)の証人喚問を、参議院予算委員会が全会一致で議決しました。

 来週、3月27日(火)の午前9時30分に議院証言法にもとづく出頭を求めることを決めました。

 同委員会は、午後12時30分過ぎに今日の質疑を終了した後、委員長が休憩を宣言。連立与党幹事長らの判断を待って、午後4時30分過ぎに再開し、議決しました。

 3月27日(火)午後には、衆議院でも証人喚問が行うことを、連立与党が決定しています。

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国会嫌いの世耕弘成大臣、望みが叶い、さっそく国会改革、あすも答弁無し!

2018年03月19日 23時12分18秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]参議院本会議場のひな壇、きょねん2017年、宮崎信行撮影。

 国会嫌いで知られる、世耕弘成・経済産業大臣の「国会改革」が早くも成就。あすも一人だけ国会無しとなりました。

 世耕大臣は、今国会召集週の金曜日に「今日で衆参本会議での施政方針演説に対する3日にわたる代表質問が終わります。昨日までは1問も質問されなかったので、じっと座っておりました。今日は午後に1問だけ答弁します」とつぶやきました。

 私は施政方針演説に対する衆参与野党の代表質問に対する総理や財務大臣らの答弁のやりとりを、全閣僚が聞くのは当然だと考えます。仮にひな壇が疲れるにしても、大臣室でネット中継は見るべきでしょう。だったらひな壇に座った方が効率が良い。また衆参予算委員会の総括質疑(基本的質疑)が大変なら、そもそも、安倍内閣は補正を出すな、本予算案だけにしろといったところです。

 その国会嫌いの世耕大臣の国会改革が早くも成就。召集から58日目となる、あすになっても、府省別に設置された委員会のうち、衆参とも経済産業委員会だけ開かれないままとなることが決まりました。

 経産省提出法案は5本ですが、そのうち2本が日切れ法案となっています。

 ちなみに、経済産業委員会が開かれないのは、「委員の予定が合わないから」ということを、関係者の一人からは聞きました。

 参議院野党時代は、委員会で、舌鋒鋭く、徹底的に民主党を追い詰めた世耕参議院議員。ただ、そのえげつなさは、院内の恨みをかったのかもしれません。

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1年前の記事、ちょうど今日が岡崎トミ子さんの一周忌、和田政宗さんのテレビ入り質疑をどう見るか?

2018年03月19日 18時21分25秒 | その他
 
【訃報】岡崎トミ子さん、元国務大臣、2009年5月の民主党代表選では「岡田克也首相」を推す

 報道(元国家公安委員長の岡崎トミ子さん死去…73歳)によると、 岡崎トミ子さんがお彼岸のきょう、平成29年2017年3月19日(日)、亡くなりました。 享年73。 岡崎さんは、平......
 

 


理財局森友公文書改竄、参予算委で集中審議、衆・地方創生特別委は地方創生・東京23区大学定員上限法案が審議入り

2018年03月19日 17時30分08秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]東京メトロ「国会議事堂前駅」、国会裏の衆議院側、おととし2016年5月、筆者・宮崎信行撮影。

 週末から週明けにかけて、各社の世論調査で、安倍内閣の支持率は前月比10ポイント強急落。

 各社がケータイ電話を入れてから初の3月の調査。固定電話よりも、携帯電話の方が回答率が高いようです。ただし、月10ポイント急落させる国民性もいかがなものか。町で話して、10人中1人が怒っているわけでもないでしょう。公文書改竄が日常的にあったとは言いませんが、1980年代半ばから、官僚が優秀だという官僚神話がはびこっていて、それが崩れたからショックなのではないでしょうか。

【参議院予算委員会 平成30年2018年3月19日(月)】

 「平成30年度予算案」は10日目で、そのうち集中審議は4日目。

 「公文書管理と行政の在り方について」。ことし最も注目が集まった状態での国会中継でした。ただし、特段新しい話はありませんでした。

 質疑終局後に理事が協議して、採決の前提となる委嘱審査(衆での分科会に相当)を、22日(木)、23日(金)に開くことを全会一致で議決。しかし、証人喚問の議決にはいたらず、散会しました。

 質疑。

 自民党の青山繁晴さんは、「昨年私の11回目の質問で、予算委では初めての質問のさい、財務省理財局だけが、全体のイメージと書いた1枚紙を慣れた手つきで出してきた」とし、質問の流れを指図してきたと指摘。安倍晋三首相(自民党総裁)は「公文書の書き換えで、行政全体への信頼を揺るがす事態になってしまっている」と謝罪。週末の世論調査の10ポイント強ダウンを意識しているとみられます。

 自民党・こころの和田政宗さんは「質問の機会を与えてくれた会派に感謝する」としました。5年前の参院選では2人区だった宮城県選挙区でみんなの党公認港として、自民党の次の2位に滑り込みました。その際、民主党公認の岡崎トミ子さん(故人)に対して、かなり辛辣なネット批判を浴びせて滑り込みました。宮城県内の有権者でもその事情はあまりご存じないかもしれません。もちろん、岡崎さんが衆院時代を含めて、従軍慰安婦問題に関して韓国を訪問するなど言語道断の行為で、すべての国会議員は野党でも日本の国益を最優先すべきです。とはいえ、ネットウヨをけしつけるかたちで、2人区の2番手争いを過剰なまでに炎上させる手法は、あまり褒められたことではありません。

 和田さんは「国会に出しても何ら問題のない文書を改竄したことにより、国会審議が空転したことに怒りを覚える」と微妙な情報操作。太田充・財務省理財局長に対しては、「野田内閣の事務秘書官だったから、増税派でアベノミクスをつぶそうと、わざと変な答弁をしているのではないか」と質問。太田さんは「公務員としてお仕えてしているだけで、(そのような言いぶりは)ご容赦ください」と答弁しました。但し、憲法15条は、「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と定めています。この15条はそれを具現化する付属法律がとくになく、空証文となっているとの指摘もあります。この「全体の奉仕者」という憲法15条の理念も、「財務省憲法」のもとで、捻じ曲げられていたのではないでしょうか。情報公開・公文書管理法をなきものとし、税制改正は増税、歳出改革は削減だけを意味してきた、この20年間の失政の根は深いと言わざるを得ません。

 民進党の難波奨二さん(JP)が11時過ぎに、佐川宣寿さんらの証人喚問を求めました。昼の理事会で協議されると思います。

 午後3時頃、共産党も、きょうの委員会での証人喚問議決を要求。委員長は「後刻、理事会で協議します」と語りました。

 無所属クラブは、「みんなの党」の薬師寺みちよさんと渡辺喜美さん2人の会派ですが、予算審議では毎回、来夏改選の薬師寺さんが登場しています。与党寄りの質疑が目立ちますが、きょうは、国立公文書館の加藤館長を参考人として呼びました。加藤館長は、アーキビストの整備を訴えました。安倍首相、麻生副総理がともに、公文書管理に詳しくないと語る場面がありました。

 上述の通り、質疑終局後に理事が協議。委嘱審査だけ決めて散会。あす20日(火)午前9時散会。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】

●東京23区大学定員上限法案が審議入り

 「アベノミクス」関連法案が多いので、審議を急いでいます。区域を区切るだけでなく、時間も区切ろうとしています。情報強者が「合法的」に得する経済の継続をめざすようです。
 
 地方創生2法案が審議入り。
 
 一つは法案提出前に話題になり東京都知事も出てきた、東京23区内の大学定員に政令で上限を設ける法案と、東京23区から転出した企業に特別減税を施す法案です。
 「地域における大学振興法案」(196閣法5号)と、
 「地域再生法改正案」(196閣法7号)

 梶山弘志大臣は、2法案を一括して趣旨説明。非常に前置きが長いのですが、要するに政令で東京23区を指定して、大学定員の上限キャップをかぶせる。東京23区から転出した企業に特別減税を施し、その自治体に固定資産税減収の交付税措置をとるというものです。

 案文では施行日は「4月1日か、公布日のいずれか遅い日」としており、日切れ法案が年度内に成立しない場合も見据えて執筆されています。

 直ちに質疑に入りました。与党は第2会派の公明党から。その後、与党の質疑のみで、今日は散会しました。次回は、明日。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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野党6党が衆参とも審議復帰で国会正常化、日銀の黒田東彦総裁ら衆参で同意さる、財務省関連法案の混乱で麻生大臣「衆参で体のとりあい」

2018年03月16日 20時47分31秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]維新・大阪選挙区の高木かおり(高木佳保里)参議院議員、2018年3月16日、本会議、インターネット審議中継からスクリーンショット。

 3月2日の朝日新聞報道から2週間。9営業日にわたった野党の審議拒否が終わり、国会は正常化しました。但し、佐川宣寿さんの証人喚問を与党が拒んだ場合、来週の審議拒否もあり得ます。また、理財局国有財産課でも今年1月に自殺者がいたこと。それと、文部科学省初等中等教育局が愛知県内公立中学校で前川喜平元事務次官が講演したことについて市教委に録音データの提供を求めたとする霞が関案件2つが昨日、明らかになりました。

 正常化した衆参の本会議では、国会同意人事があり、日銀の正副総裁の人事案が、あっさり両院同意されました。

 なお、きょうの画像は「高木かおり参議院議員」。大阪府選挙区で維新複数擁立を制しました。意外に思われるかもしれませんが、私は、維新大阪府連にはかなり同志が多いんです。政権交代ある政治改革村の、旧小沢一郎先生の系列の人が、改革政党維新を底から上へと支えている、という実態があります。

【参議院本会議 平成30年2018年3月16日(金)】

 国会同意人事があり、8つに分けて、押しボタン式投票システムで採決されました。

 2つめの「黒田東彦日銀総裁再任案」は投票総数234、賛成161、反対73で、参議院として同意しました。
 3つのめ「若田部昌澄日銀副総裁新任案」は233、165、68で同意。
 4つめの「雨宮正佳日銀副総裁新任案」は235、賛成171、反対64。

 1つめの「立花宏・人事院人事官再任案」は233、215、18。
 5つめの「辻琢也さんらを国地方係争処理委員会委員にするなどの各種人事案」は236、236、0の全会一致で同意。
 6つめの「戸塚誠さんらを国地方係争処理委員会委員にするなどの各種人事案」は234、227、7。
 7つめの「篠原文也さんを再就職等監視委員会委員で続投させるなどの人事案」は235、221、14。
 8つめの人事案は、236、賛成219、反対17。

 この後、「地方税法改正案」(196閣法8号)と「地方交付税法改正案」(196閣法9号)が野田聖子総務相から趣旨説明されました。

 但し、所得税法など改正案は野党欠席の中で本会議質疑がされ、財金委での審議入りが遅れています。このため、質疑に立った、共産党の山下芳生副委員長らは、所得税法の質疑もしました。このため、長時間、麻生太郎財務大臣が参議院本会議場に足止めされました。同時間帯の衆議院財務金融委員会は休憩となり、長時間中断。いわゆる「大臣の体をとる」野党の戦術です。麻生さんがG20に行けないとの批判がありますが、今回、仮想通貨の国際的取り決めにかかわってもだからどうしたという話だし、米政権の鉄鋼関税をG20で議論できるものでもありません。

 山下さんの質問に対して、麻生大臣は「書き換えが行われたのは、昨年2月下旬から4月にかけて、国会対応で、答弁が誤解を受けないよう書き換えが行われた」という文言を繰り返しました。ちょっと意味がよく分からない答弁です。また、伊達忠一議長は、山下さんの質疑での発言について、後で議事録を精査するとしました。散会後の議員SNSによると、「右翼団体 日本会議」という発言が問題視されたようです。

 維新の高木かおりさんは、森友について中立的な第三者による調査が必要だとしました。固定資産税の3年に一度の評価替えへの配慮を求めました。総務大臣のほか、地方創生担当大臣にも質問しました。

 散会しました。

【衆議院本会議 同日】

 参議院と同じく国会同意人事がありました。すべて政府提案通りに両院同意されたと思います。黒田東彦日銀総裁続投については、反対、反対の声が議場に響きました。但し、討論はありませんでした。

 この後、上り法案2つの処理。

 「在外公館の位置・名称・給与法改正案」(196閣法19号)。起立採決の結果、起立総員の全会一致で可決して、参議院に送られました。きょうから審議復帰したので、理事会で起立採決となっていたようです。私はNATO日本代表部は問題視していましたが、全会一致でした。

 「子ども子育て支援法改正案」(196閣法6号)も、起立採決の上、起立総員の全会一致で可決し、参送付。散会しました。

【参議院予算委員会 同日】

 平成30年度予算案は9日目。そのうち一般質疑2日目。野党が審議復帰して、さっそく佳境に入りました。立憲民主党の川田龍平さんは、薬害エイズ問題での国の情報隠しから進歩していないと強調しました。次回は19日(月)午前8時55分から。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 太田充・財務省理財局長が報告。小里泰弘委員長が「まことにいかんである。私が与野党をまとめて可及的速やかな資料提出要求をしたものに応じておらず、衆議院財務金融委員会への侮辱である」と厳しく発言。この後から、麻生財務相が発言しました。但し、理財局長に先に話させるという方法は1年1か月前の答弁からあまり変わらない印象。

 この後、参議院本会議、参議院予算委員会で、長時間、野党に「大臣の体をとられる」状態で休憩。

●開会から11時間半以上経って、関税定率法改正案が審議入り。

 一般質疑の答弁で、麻生大臣が、理財局の仕事は国有財産よりも国債の仕事が大幅に増えていると話していました。けっきょく、開会から11時間半以上経ってから、政府与党は日切れ法案の趣旨説明に成功しました。

 「関税定率法など改正案」(196閣法13号)が審議入りしました。麻生大臣は年次改定のほか、金の密輸の罰金を1000万円に引き上げる改正条項も入っているとしました。ちょうど、トランプさんの鉄輸入の関税25%に世界の関心が集まっています。質疑は次回以降。次の日程は決まらずに散会しました。
 
【衆議院国土交通委員会 同日】

 「道路法及び道路財特法改正案」(196閣法3号)が共反対、自公立希無維の賛成多数で可決すべし、と決まりました。

 審議復帰直後の午前9時過ぎに、立憲民主党大阪府連の森山浩行さんが、けさの毎日新聞1面報道の、業者が森友のゴミの埋まり方で文書を書き換えるよう言われたとの疑惑について質問しました。共産党の宮本岳志さんは、法案で、民間の大手物流倉庫につながる道路への無利子貸し付けが入っていることを批判しました。

 この後、「外国人観光旅客による国際観光振興法改正案」(196閣法4号)が審議入りし、趣旨説明されました。石井啓一大臣は「国際観光旅客税の財源を高次元な観光振興に充てる」と説明しました。「特定財源」を作る法案です。税制そのものの「出国税改め国際観光旅客税法案」(196閣法2号)は財金委で審議のうえ参送付。参では財金委での審議入りに手間取っている段階です。196閣法4号の国土交通委での審査は、次回20日(火)午前9時からすることにして、散会しました。

【衆議院環境委員会 同日】

 「公害健康被害補償法改正案」(196閣法16号)が審議入りし、趣旨説明がありました。中川雅治環境大臣は、「ぜんそくの補償給付を延長するため、大気汚染の影響による自動車の財源負担を続けるため、自動車重量税の一定率を引き続き充てる」と、これも特定財源の説明をしました。質疑は、来週20日(火)にして、散会。

【衆議院地方創生に関する特別委員会 同日】

 梶山弘志・地方創生担当大臣の所信に対する一般質疑がありました。維新の谷畑孝さんは「橋下徹・前府知事の人気は大阪都構想だ。維新は地方分権政党であり、総務委員会で分権の議論ができればいいが、今は地方創生特別委が設置されている。大阪も東京に負けずに頑張らないといけない」と語りました。谷畑さんは「東京くそくらえと思っていたが、東京に28年間暮らすと良いところもある」と語りました。

 次回は19日(月)午後1時から。特区関係かも。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 加藤勝信厚生労働大臣の所信表明がありました。「働き方改革関連法案」(未提出)の前提となる調査の間違いを謝罪しました。

【参議院議院運営委員会 同日】
【衆議院議院運営委員会 同日】

 理事会をふまえて、本会議の段取りを決めました。

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1年前の今日は、参議院の山本一太委員長(自民党)らが籠池さんと大阪で面会

2018年03月16日 19時20分11秒 | その他
 
山本一太さんらが籠池理事長と面会、参議院予算委員会の委員視察団が学校法人森池学園を視察
[画像]籠池理事長(中央)から話を聞く、山本一太参議院予算委員長(右)ら、2017年3月16日の読売テレビ・日本テレビ放送(ワンセグ)からスクリーンショット。 参議院予算委員会の山......
 

 


森友公文書の財務省による改竄事件で、参議院調査特別委員会の設置を提案 参議院民進党

2018年03月16日 10時23分41秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

 国会は、3月2日の朝日新聞の「学校法人森友学園国有地取り引き公文書の財務省による改竄」事件から2週間たち、野党は9日間続けて審議拒否を9日間で終了。きょう、平成30年2018年3月16日(金)朝から、衆参とも国会は正常化しました。

 参議院民進党は、「地方税法改正案」(196閣法8号)などに対する代表質問の冒頭、参議院に、調査特別委員会を設置するよう、提案しました。森本真司さんが代表質問演説のなかで主張しました。

 なお、これに先立ち、参議院本会議は、「黒田東彦日日銀総裁再任案」を投票総数234、賛成161、反対73で、「若田部昌澄・日銀副総裁新任案」を投票総数234、賛成161、反対73、「雨宮正佳・日銀副総裁新任案」を投票総数235、賛成171、反対64で、同意しています。この後、衆議院本会議での同意も必要。

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野党6党審議拒否は9日目で正常化の兆し、参・予算委は午前10時26分散会の早い「打ち出し」、衆・内閣委で子ども子育て拠出金法案通過、参・財金委は税制改正法案の趣旨説明はできず散会

2018年03月15日 17時25分01秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]自民党参議院議員会長室、国会議事堂の2階の皇居側の、中央部からちょっとだけ参議院側に入ったところ、きょねん2017年、廊下での撮影が、参議院から許可されて宮崎信行が撮影。

 野党6党の審議拒否は9日目になりました。けっこうがんばってます。佐川宣寿・前財務省理財局長の証人喚問が来週実現する見通しとなりました。おそらく憲政史上初めてだと思いますが、最大野党の幹事長が参議院議員ですので、参議院の否定となる予算の自然成立は避ける意向が働くと思われます。文書改竄も、私が見るところ、これ以上広がらない気がします。

【参議院予算委員会 平成30年2018年3月15日(木)】

 驚くべきことに、午前10時26分頃に質疑が一巡し、散会しました。参議院は本会議の打ち出しは、午前10時5分ということもありますが、予算委員会で10時26分頃とはかなり異例でしょう。

 「平成30年度予算案」。審議は8日目となりました。そのうち一般質疑は1日目です。予算審議が混乱している年は一般質疑は少なくなる傾向があります。午前9時4分ごろから、「民進党、共産党、希望の会(自由・社民)、立憲民主党の出席が得られない」としながら、質疑がスタート。第24回参院選の前に、IWJの特番で、かなり批判した、公明党神奈川県連の三浦信祐さん。私は「平和と福祉の公明党が、集団的自衛権の解釈改憲が問われる選挙に、防衛大学校教授の新人を出すようじゃおしまい、戦争と福祉の公明党、あるいは、戦争で福祉の公明党にした方がいい」とかなり激しく批判させていただきました。三浦さんの質問に対して小野寺五典防衛大臣は「防大出身ということで、日ごろから防衛省にごいさをいただいている」と受けました。三浦さんは「ならず者がいて、複数のドローンを飛ばすかもしれない」と防衛省・自衛隊がドローンの電波監理をするよう促しました。10時1分ごろから、維新の登場。無所属クラブの質問を経て、10時26分頃散会しました。

●子ども子育て拠出金法案、自公維の3党「全会一致」で衆・委通過。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「子ども子育て支援法を改正して子ども子育て拠出金の料率を上げる法案」(196閣法6号)。もともと民主党政権が、消費税10%を前提にして社会保障と税の一体改革関連法としてつくった法律です。
 
 きょうも、立希無共の衆議院4会派を含む野党6党は欠席。空回しされました。維新は出席。この法案の審査は2巡目だと思います。経団連企業の負担が重くなる法案のためか、空回しとはいえ、ていねいなはこびとなりました。

 午後1時18分ごろに、空回しが終わり、質疑終局。討論は無く。採決に。自公維3党が賛成して、起立総員の全会一致で可決すべし、と決まりました。散会。

●税制改正法案は、参・委で審議入りできず。

【参議院財政金融委員会 同日】

 長谷川岳委員長(自民党、北海道)が「財務省は省の存亡の危機にある」と宣言し、真実を包み隠さず話すべきだと語り、始まりました。麻生財務大臣は、先日の報道を受けて、国会での審議が大いに盛り上がったことを重く受け止めて、調査をした、と発言しました。自民党の西田昌司さんは、大臣発言について質問した後、財政・金融の一般的な質疑に入りました。

 この委員会では、民進党、共産党、立憲民主党、希望の党の質疑時間は空回し。

 一般質疑の終局後に、休憩にして、理事らの協議に。

 自民党は「税制改正法案」(196閣法1号)の早期の審議入りをめざしたと思われますが、午後5時過ぎに休憩のまま散会。税制改正法案は審議入りできませんでした。まだ、4回定例日があるので、与党はまだ余裕があると思います。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑がありました。日切れ法案は審議入りせず、散会しました。

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全人代化した国会、野党6党審議拒否8日目ながら委員会は強行、参・予算委はNHK中継無し、衆・外務委はNATOに日本代表部を設ける法案が野党質疑無しのまま可決

2018年03月14日 16時28分55秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]緑萌える参議院、3年前の2015年7月、筆者・宮崎信行撮影。

 野党6党の審議拒否は8日目となりました。与党は衆参とも委員会を強行。「NATOに日本代表部を設ける法案」は、野党が所信・法案の質疑をしないまま、衆議院委員会を通過。参議院予算委員会も、初めから野党6党に時間が割り振られておらず、空回し無しに進行しました。

 与党と維新、参議院では無所属クラブが質疑する「全人代化」する国会となりました。

 野党6党は、各党内の議員総会や役員会を断続的に開きました。私は個人的には、公文書改竄は、理財局の一部職員が情報公開法の理解が足りずに余計な失敗をしただけの話のように思います。でも、審議拒否はするだけすればいいと考えます。ただ、各党内、とくにテレビ入り予算審議中の参議院議員総会でまとまりがつかなくなることもありそうです。

【衆議院外務委員会 平成30年2018年3月14日(水)】

 「在外公館の位置・名称・給与法改正案」(196閣法19号)が、自民党、公明党、維新の党3党のみが出席して審議が行われ、3党の賛成による全会一致で可決すべしと決まりました。日本の集団的自衛権行使の根城となる、NATO北大西洋条約機構に、日本代表部を設ける条項が入っており、これが通過してしまったのは残念に思います。

 法案審査は自民党、公明党から始まりました。その後、立憲民主党、希望の党、無所属の会、共産党の4党は事前に質疑者の割り当てがないので、まるごと、審議時間を空回ししました。その後、野党・維新が質疑しました。維新も「公文書の問題は深刻だが、質疑しないと国民からサボっているとみられてしまう」という趣旨のことを言っていました。大臣所信に対する一般質疑がから野党の質疑がないまま、同委員会唯一の日切れ法案が可決すべしと決まりました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 前回の空転で、趣旨説明が遅れた、「道路法及び道路財特法改正案」(196閣法3号)について、石井啓一大臣が趣旨説明。ただちに、与党だけが質疑しました。自治省出身の自民党3期、兵庫4区の藤井比早之さんは「地方自治体の道路建設の財源の、国によるかさ上げ措置の延長は、要望というより熱望されている」と説明。自民党からは加藤鮎子さんも質疑しました。加藤さんはいつもいい場面で登場する印象がありますが、父親が大物だったとはいえ、ほかに女性である、ということ意外に、重用されている理由はほかにあるのでしょうか。自民党の質疑のみで、散会しました。自治体は4月1日に発注するわけではないので、別に遅れてもいいように思います。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「子ども子育て支援法改正案」(196閣法6号)の審査。

 野党4党の質問時間は、午前、午後と分けて空回し。我が無所属の会は、3時14分から39分まで空回しされました。この後、維新が質疑。最後に自由党が5分ほど空回し。採決はせずに、次回に持ち越しました。散会。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 大臣所信に対する一般質疑が始まりました。働き方改革関連法案(未提出)の前さばきとしての平成25年調査で混乱していましたが、財務省文書改竄で逆に、穏やかに質疑がはじまった印象。

 自民党3期で元法務政務官の井野俊郎さんが、男女間の役割などについて、骨のある質疑をしました。与党質疑のみで散会。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 流会しました。

【衆議院財務金融委員会 同日】

 流会しました。

【参議院予算委員会 同日】

 「平成30年度予算案」の審議は7日目。そのうち集中審議3日目で「TPP・経済財政・内外の諸情勢」。

 正直、与党が委員会を強行したのには驚きました。

 初めから割り当てが無いので、空回しが無く、自民党・公明党・維新・無所属クラブが質疑し、3時間強で散会しました。また、はじめ意識していなかったのですが、総理入り集中審議なのに、NHKの中継が無かったようです。理事会がNHK中継要請を出さなかったのかもしれません。ただ、NHK中継が無いことについて、あまりSNSも盛り上がってない印象。

 審議では、国会の構図が変わりました。国会与党対財務省の構図になりました。

 自民党で首相側近の西田昌司さんが登場。西田さんは税理士として数十人の社長を顧客にしているので、昨日までに確定申告の仕事を終えて、予算委員会に登場したとみられます。西田さんは理財局長に「いい加減にしろ!」と激怒。インターネット中継を見ていても、幼少時に父親に怒鳴られたトラウマがある女性はここで見るのを止めたかも。西田さんは「財務省は膨大な資料の中から都合の良いところを取り出して、彼らの洗脳をしてきた。過去20年間の政策は破たんしていた」 と語りました。麻生太郎財務大臣は「財政投融資の活用や、事業承継税制は、安倍政権が財務省をおさえた」と政治主導を強調しました。

 自民党の平野貞夫さんは「佐川宣寿さんは、私が民主党で復興大臣のときの直属の部下だ」と語りました。調べてみると、平野大臣のもとで、「総括官付審議官」といって、事務方ナンバー4をしていたようです。

 公明党は、「公文書管理研修を受けている人は、2・2%にとどまっている」としました。この辺の「研修」というのも、なんか幼稚な響きもあるけれども、私としても、この研修を、 情報公開法施行前、橋本行革前に入省したすべてのキャリアに受けてほしいと思います。第一、情報開示文書がもとで、懲戒処分をうけた官僚って、この20年間に何人いたんでしょうか。

 TPPについては、安倍晋三首相は「21世紀における画期的なルール作りだ」としました。維新の藤巻健史さんは「日銀がサンマを買えば、サンマの値段も上がる」と政策を批判。無所属クラブも質問しました。10年以上前の、渡辺秀央さんらの「改革クラブ」以降、少数会派のコバンザメ野党がずっと参議院にはいる状態になります。結果的に誰も残っていないけど、委員会で質問していた方がいいんでしょうね。その辺、以前、平野貞夫さんが無所属だった時に、民進党・新緑風会の議員が目を合わせないようにしているのを目の当たりにして、参議院民進党の陰湿さを感じたこともあります。東北出身で復興庁発足時の平野大臣や佐川統括官付審議官も、それなりに国士でありながらも、その活動資金や生活資金も必要です。あまりにも、民進党の幹部が冷たいのも、野党の力が衰えていく底流にあります。みんな見て見ぬふりをして、結果として勢力が衰えていく。そういう意味では、選挙対策を民進党・新緑風会も出る杭を叩く陰湿な日本の社会・経済を象徴する政治集団のように思います。選挙対策はしっかりやっているんですけどね。

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空転7日目に入るも、参議院予算委員会公聴会開かる、中原のり子・東京過労死を考える家族の会代表は官報特別号外を見て申し出て公述、そのチャンスの割合は50%の日本デモクラシー

2018年03月13日 17時16分23秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[画像]先週の、官報特別号外5号、宮崎信行がスクリーンショット。

【参議院予算委員会公聴会 平成30年2018年3月13日(火)】

 国会空転は7日目となりました。

 中央公聴会は、先週8日に全会一致で決まっており、その日のうちに官報特別号外に掲載されました。これにもとづいて、公述人が集まっていますので、当然、そのまま行われました。ちなみに、本当に官報特別号外を見てから公述に来ている人がいるのか疑問に思って取材しました。そうしたら、合計2名が申し出たそうです。そして、その中の1名、中原のり子さん。きょう、「東京過労死を考える家族の会代表」の肩書で公述しました。中原さんを含めて、合計6名が公述しました。ですから、官報特別号外を見て、参議院に手紙を書いて、国会で意見を述べて議員と質疑できる確率は50%だ、ということになります。前日に「官庁の中の官庁の財務省が改竄で信じられない」という元権力者たちの声があふれながら、私は若干の違和感を持ちつつありました。50%の割合で、官報特別号外を見て参議院に手紙を書いて公述できたことを知って、私も取材していて、なにか、特別な感情を覚えました。

 このような経緯もあり、野党が欠席のまま、公聴会は開催されました。

 「平成30年度予算案」の審議はまだ6日目です。6名の公述人が、「経済・働き方」「外交・日米安保」「情報公開・公文書管理」の3テーマに分かれて、話して、質疑を受けました。

【衆議院 同日】

 空転は7日目に入りました。

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森友公文書改竄で岡田克也さん「中途半端な対応は許されず新しい提案が政府与党から出されない限り国会を動かすべきではない」

2018年03月13日 16時58分25秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]岡田克也さん、2018年3月13日、民進党本部、筆者・宮崎信行撮影。

 前日、財務省が公文書を改竄して国会に示したことを認めた調査報告をしたことについて、岡田克也さんは「新しい提案が政府与党から出されない限り国会を動かすべできない」とし、佐川宣寿・元理財局長の証人喚問などを求めました。

 岡田さんは、衆議院では野党第3会派の「無所属の会」、参議院では最大野党の「民進党・無所属の会」の大多数の議員が属する組織「民進党」の常任顧問で、定例の記者会見を、きょう、平成30年2018年3月13日(火)開きました。

 なお、上の写真は、過去の資料写真ではないかと思うかもしれませんが、2時間ほどまでに撮影した、きょうの岡田代表のようすです。

 岡田さんは「民主主義に対する根幹がゆれており、立法府対行政府の話だ。自公の議員にも危機感を共有してほしい」「財務省も役所の中の役所と言われている役所なので、事務方も本当のことを言ってほしい」と語りました。

 記者会見に出席した私・宮崎信行は、報告書を読んで、ゆうべからけさにかけて感想が変わった点を、叱られるんじゃないかと思いながら、聞きました。


[写真]記者会見に出席した宮崎信行、2018年3月13日、同人撮影。

 私は「改竄は言語道断だが、付け加えは少なく、実際には削除されたものばかりで、ならば、初めから黒塗りの公文書を公表すればよかったのではないか。佐川さんは情報公開・公文書管理・個人情報保護法への理解が不足していたのではないか。防衛省はよく野党に情報が漏れるが、防衛省の大臣官房などが開示する文書は、一ページすべて黒塗りの場合もある。初めから黒塗りにすればよかったのに、理解不足で、改竄などという余計なものをしてしまったのではないか」。

 こういう趣旨のことを聞きました。岡田さんもそういう感触はあったようです。

 岡田さんは「中途半端な対応は許されない。今回は、検察の方がコピーを出してもいいといったことで、時間の問題となり公開したのではないか。検察の話がなければ、闇の中に終わった話かもしれない」と語りました。

 岡田さんは「クビをとるのが目的ではない」と語り、内閣総辞職と息巻く、他の野党6党幹部とは一線を画しました。

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深刻な一日に、財務省森友文書改竄で調査報告、黒塗りですらなく消えた項目は財務省幹部の情報公開法の知識欠落か、日本会議の説明が丸ごと消えていたという嘘のようで本当の忖度が明確に

2018年03月12日 20時10分46秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]日本会議と安倍夫妻、籠池さんの問題を模した、週刊金曜日のきょねん2017年5月30日号の表紙、宮崎信行撮影。

【衆議院 平成30年2018年3月12日(月)】

 財金委の理事懇で財務省が森友文書改竄の調査結果を報告。議運委理事会も。

【参議院 同日】

 予算委員会理事懇談会が第一理事会室で。

 ◇

 深刻な一日となりました。

 11年前の、イラク派遣延長法では、野党への文書が黒塗りばかりだと批判しました(【国会傍聴記】"黒塗り"資料のまま、新テロ特措法、衆院委通過)が、文書の項目そのものが消えたのですから、驚きです。特定秘密保護法の心理的影響もあるのでしょうか。

 さらに、調査結果報告書では、消えた政治家として、麻生副総理の弟分である、鴻池祥肇さん、大阪府の北川イッセイさん、新党の「負債」をかかえた平沼赳夫さん、鳩山邦夫さん。さらに、希望の党の中山成彬元文部科学大臣は「反日教組」を最も体現した大臣だったので、講演は良いとして、日本維新の会女性局の、杉田水脈・現自民党衆議院議員や、上西小百合さん、三木圭恵さんらの名前も。国交省の補助金が決定されたのは、平和安全法制(戦争法)の採決直前だったので、大阪・維新への取り込みも疑われます。

 そしてなによりも、驚いたのは、籠池氏は、日本会議・大阪の関連団体の主要メンバーだということが長文で掲載されていたことです。日本会議国会議員団には、安倍晋三首相らも入っているとの補足説明付き。これらがごっそり削られていたのです。上の写真のように、私も、「日本会議と安倍改憲」「森友学園事件の真相」と見出しがおどった「週刊金曜日5月30日号臨時増刊号」に寄稿していますが、有りそうで無さそうで有った話なのでびっくりしました。いずれにせよ、財務省職員が日本会議なる、実態はあれども得体はしれない、散漫とした組織について、忖度したのは確実。日本会議がなんぼのもんじゃい。これは今現在、一番印象深い記述です。

 公文書管理法に先立つ情報公開法が施行されたころ、佐川宣寿さんは、大蔵省課長補佐あたりだったと思います。2階でつながっているとはいえ、情報公開法案を執筆した総務庁の庁舎など寄ったこともなかったろうと思います。自分が一番頭がいいと信じて疑わない大蔵省課長補佐が、総務庁が書いた法律を勉強していなかっただろうことは、昨年の答弁で感じました。簡単な話で、黒塗りにすればいいものを、なぜ、削ったのか。それは単に情報公開法及び公文書管理法への理解が足りなかったんだと思います。また、理財局員のなかで、この1年間に、野党国会議員事務所にリークした人がどうやら一人もいなかったことも野党は思いをいたすべきかもしれません。

 大阪府内の自治体の幹部の経験を持つ、霞が関キャリア官僚によると、ゴミが埋まっているから値段を下げろとの交渉術は、大阪府内の自治体の担当部署なら、だれでも共有している情報だったそうです。これが国の出先の近畿財務局が共有していなかったのは構造上とがめられることではないでしょう。8000平方メートルを超えるのですから、そもそも被差別なら広すぎるし、利権やえせ利権でも無い土地だと聞いています。

 やはり必要の無い改竄だっとしか言いようがありません。

 今後ですが、予算は自動成立するにしても、20本の予算関連法案の年度越えは確実。改憲発議日程もずれ込むかも。それから来年10月の消費税率10%法の施行。そもそも、「社保税一体改革法」を財務官僚が「税制抜本改革法」と呼ぶこと自体が改竄だと私は思ってきたし、3党合意の給付付き税額控除も、きょうの調査結果同様に、消えた項目です。もう理財局も、主税局、主計局も信用できない。

 これは、委員会の現場レベルで解決できる問題ではなく、「党首会談」で決着するまで、当面、審議拒否は当然だと考えます。

 そして、「ハイデッガーの時間の不可逆性」などという難しい言葉は要らないとして、時間は後戻りできないのだという当たり前の認識から、ていねいで粘りづよい、超党派の合意を熟議しないといけないと考えます。

このエントリーの本文記事は以上です。

(C)2018年、宮崎信行。

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ご遺族「この死を無駄にしないで」「家庭には何ら問題は無く、仕事に原因が有るとしか思えない」近畿財務局職員

2018年03月12日 04時37分08秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]不動明王、筆者・宮崎信行(仏教真言宗智山派)の信仰にもとづく選択、2018年1月、筆者・宮崎信行が都内で撮影してイラスト風に加工。

 「この死を無駄にしないで」。

 ご遺族の無念さ。

 森友学園国有地売却を担当していた、財務省近畿財務局の自殺したとされる職員の親族が、朝日新聞の取材に応じました。きょう2018年3月12日付朝日新聞第2社会面(38面)。

 ご遺族は「家庭には何ら問題は無く、仕事に原因が有るとしか考えられない」とし、「この死を無駄にしないでほしい」と語ったそうです。

 ご遺族は、「眠れなくなり、仕事を休むようになった、と電話で話した」「いつも元気なのに、初めて弱音を聞いた」としました。

 森友問題はきょねん2月に発覚したのに、政府自民党・財務省による情報隠ぺいが後をひきました。自殺した職員はきょねん夏ごろから体調が悪くなったとのこと。救える命でした。

 ご遺族は、職員は真面目で自分に厳しい一方、他人を責めない人柄だった、としている、と朝日は報じました。

 情報公開をせずに隠ぺいすると自殺者が出る。そして、その自殺者が墓場に持っていったものは、他の関係者と比べると、さして重要で無い情報である。こういう趣旨のことを、私は当ブログで10年間、繰り返し、繰り返し書いてきました。

 籠池被告の負債は17億円。それに比して、仮に国家賠償請求が認められても、たかだか、8億円以下でしょう。まして、それは国が払う。籠池さんよりも、ずっと軽い重荷を背負って亡くなった方が気の毒です。ご遺族の「この死を無駄にしないで」は十分にお気持ちは分かりますが、自殺者が出ないと物事が動かないようでは、3度も政権交代が起きたのに、平成時代は何も変わっていないという感じです。

 私が信仰するというよりも、大ファン(笑)の不動明王はその右手に剣を持っています。解釈はいくつかありますが、不動明王の右手の剣は「国を護るため」に持っている、との説が主流となっています。亡くなった職員は、私のように年がら年中右手の剣を振り回すような方ではなかったと思いますが、財務省の仲間たちは、失うものは何も無いとの思いで、右手の剣を振り回しちゃってください。

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