【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【きょう5/13国会】追加経済対策言及・官房長官、「戦争で北方領土奪還」丸山穂高・維新議員がビザなし交流団で言及

2019年05月13日 20時41分01秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 令和10連休が明けた先週に続く、そのまた次の週。

 世の中動き出しました。大きなニュースが2ないし3ありました。

菅官房長官、追加経済対策に含み=野党、消費増税反対強める

 まず、内閣府景気動向指数が政権交代後初めて悪化。丸めると、先行指数が98、一致指数が99・5、遅行指数が102。生産が落ち込み、さほど盛り上がらなかった内需も下がり出しました。この波の形は、この先も下がるでしょう。

 発表数時間後の官房長官定例記者会見で、追加経済対策を否定せず。首相最側近の「7月1日の数字を見て」との謎の言葉もあり、小幅延長による追加的な経済対策審議も視野に入ったか。

 もう一つは、ビザなし交流で、丸山穂高・維新衆議院議員が、ソビエト・ロシアの違法武力侵攻時に、14歳ないし15歳だったと思しき団長さんに向かった、戦争で取り返すべきではないと問答。丸山さんは、友人らと蒲田で酒を飲んで見知らぬ人の耳を噛むという謎の行動をとったことがありますが、酒を飲んだから本音か。酒は別として、発言は許されないモノであり、国権の最高機関として衆議院が除名を選択肢に、対処すべきではないでしょうか。もちろん、まずは所属政党の自浄作用に期待しました。

 そんな中、中村喜四郎さん、岡田克也さん、安住淳さんらが属する衆議院決算委員会が開かれました。

【衆議院決算行政監視委員会 令和元年2019年5月13日(月)】

 「平成28年度と29年度の決算」の総括質疑がありました。最後に「平成29年度のその1、その2双方の予備費使用総調書」が趣旨説明されました。

 質疑では、立憲の青柳陽一郎さんが「おととしは4年分の審査。きょねんは審査が無く、ことしは2年分」と指摘しました。共産の宮本徹さんは、首相主催の「桜を見る会」の歳出拡大について、質問し、情報を得ました。

【参議院決算委員会 同日】

 「平成29年度決算」の省庁別審査4日目。国会、会計検査院、厚生労働省、消費者庁。

 風間直樹さん、小川勝也さん、行田邦子さんらが質問。風間さんは25年以上の知己ですし、あと1か月ないし2か月後以降は、お会いすることも、まあ無いのかもしれないなあ、とさみしくも感じますが、政界は自分ファーストの会。ただ、お三方が、参議院に居て、与党期にどういうふるまいをして、どういう立場で岡田克也幹事長などを支えたか。忘れないようにしますし、まあ忘れないでしょう。

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【きょう5/10国会】「子ども子育て法」「大学修学支援法」成立、重要広範最後「児童虐待」審議入りで令和第1週、早くも山を越える、終盤国会で月曜定例岡田克也決算委員が中村喜四郎委員に「質問」を働きかける

2019年05月10日 22時07分17秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]岡田克也さんの定例懇談会に向かう宮崎信行、やはり他の写真とはちょっと顔の表情が違いますね、けさ撮影。

 連休明け週ラストは、衆参あわせて15本以上が本会議で処理されました。今国会重要広範議案の「改正子ども子育て支援法」が参・本で成立。そして「児童虐待防止法改正案」が衆・本で審議入り。

 野党は打つ手なしですが、ビッグニュース。今国会衆議院決算行政監視委員をつとめる、岡田克也さんが先輩の中村喜四郎委員に、テレビ入りでの質問を要請。SNSがありますから、ふしぎと、「中村喜四郎」の名前は玄人受けで、今の若い人は知らないようですが、中村先輩が質問に立たない場合は、岡田さんが衆院選向けの月曜火曜の地元での駅頭を中断して、月曜日に上京して、参院選の争点作りにのぞむことを決断しました。

【参議院本会議 令和元年2019年5月10日(金)】

 「改正建築物省エネ法」(198閣法27号)が全会一致で可決し、成立しました。

 目玉法案の「大学等修学支援法」(198閣法21号)。各党が反対討論。投票総数230、賛成185、反対45で可決し、成立しました。

 「特許法、意匠法などの一括束ね改正法」(198閣法32号)も全会一致で可決し、成立しました。

 「改正ハーグ条約国内実施法」(198閣法28号)は全会一致で可決し、成立しました。

 「NHKインターネット常時同時配信を可能とする改正電波法」(198閣法18号)は投票総数229、賛成215、反対14で可決し、成立しました。年内早い時期にNHKインターネット常時同時配信が始まる見通し。ネットメディアでの先輩として、NHKさんの参入を歓迎するとともに、身の引き締まる思いをしています。

 「改正電気通信事業法」(198閣法35号)は全会一致で可決し、成立しました。スマホ端末と料金を分離、ショップが登録制になります。4割値下げ観測も出ており、訪米中の菅義偉さんの実績となりそうです。

 「改正子ども子育て支援法」(198閣法15号)。野党は現在も貧しい方は保育料は無料なので、中間層がより得をする法案だと批判してきましたが、浸透したのか。投票総数230、賛成185、反対45で可決し成立しました。与党国対としてはひと山越えました。

 これに先立ち、「金融機能早期健全化法改正案」(198閣法16号)が麻生太郎金融担当大臣から趣旨説明されました。

【衆議院本会議 同日】

 「第9次地方分権一括法案」(198閣法37号)が自公などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。この法案にしては珍しく野党が修正案で対抗しました。

 二国間条約承認案5件。「日本とブルガリアの投資、日本と、スペイン、クロアチア、コロンビア、エクアドル各々との租税協定の承認案」(198条約6号ないし10号)は賛成多数で承認され、参議院に送られました。衆議院での条約審議はフィニッシュ、岡田克也外務委員は、外交案件の一般調査をのぞんでいるほかは、決算委員会に集中することになります。

 「表題部所有者不明土地の登記及び管理の適正化法案」(198閣法30号)は全会一致で可決し、参に送られました。

 平井卓也さんがIT相となりタブレットで答弁した「デジタル手続き法案」(198閣法47号)は共産党の反対、自民公明立憲国民などの賛成多数で可決し、参に送られました。

 「ロースクール法改正案」(198閣法45号)「階猛さん提出のそれに対する対案」(198衆法5号)とともに報告されました。まず、衆法5号は国民民主党しか起立せずどよめきました。政府原案の閣法45号は立憲・国民の反対、自民・公明などの賛成多数で可決し、参送付。

 「道路運送車両法改正案」(198閣法39号)は全会一致で可決し、参へ。

 この後、「児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)が、「岡本充則さんら提出の対案」(198衆法7号)とともに、趣旨説明と、首相、大臣、提出者との質疑応答が繰り広げられました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「戸籍法改正案」(198閣法50号)が可決すべきだ、と決まりました。

【衆議院経済産業委員会 同日】

 「中小企業強靭化法改正案」(198閣法26号)

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)。野党各党が討論を求めて「賛成」。採決の結果、全会一致で可決すべきだと決まりました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「ナイロビ条約国内実施法案」(198閣法40号)が趣旨説明され、次回、質疑。

【衆議院環境委員会 同日】

 「フロン排出抑制法改正案」(198閣法56号)が趣旨説明され、次回から質疑。

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「歳費2年2割削減法」の岡田克也元幹事長、参議院の歳費「自主返納」ごまかし、「恒久的でないと駄目だ」「背信行為だ」「約束破り」「参院選の争点の一つだ」と激しく批判

2019年05月10日 12時10分25秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]岡田克也さん、7年前の2012年、議員会館内で宮崎信行が撮影。

 

 「背信行為だ」「参院選の大きな争点の一つ」ーー岡田克也さんが語りました。

 

参議院議員の歳費を月8万円弱削減する法律案を審議を見送り、自民党・公明党が「自主返納」を、立憲民主党などに呼びかける動きについて、岡田さんは、きょう、令和元年2019年5月10日(金)国会内で記者団に批判しました。

 

岡田さんは、東日本大震災発生後に、与党第一党幹事長として、衆参両院議員の歳費を2年間2割削減した法律を主体的に制定しました。

 

岡田さんは、

 

「暫定的な問題ではないんですね。(参議院の議席が6)議席が増えたんですから。議席が増えたじたいが、問題なんだけど、少なくとも歳費を削減しましょうというのは恒久的な措置でないとだめですよね」と語り、法律でないと認められないと強く語りました。

 

現在は与野党が折り合う可能性が報道されていますが、岡田さんはこの問題について、

 

「むしろ、参院選の大きな争点の一つです。こんなことをやっていると。約束違反です、衆は定数減らしているんですから。そういう中で参議院はいきなり増やしてしまったのはとんでもない背信行為です」

 

と話しました。

 

 まあ、与野党が折り合った場合は、争点にならないかもしれませんが。

 

 岡田幹事長が実現した2年間2割削減法について、当時与党議員からも感情的な批判が出ました。

 

例えば、三宅雪子・民主党衆議院議員(当時)はツイッターで、

 

 「はあ。マンションのローンがあり歳費カットで恨み岡田さん副総理(の可能性)を批判。この3つを結びつけるミステリー。目がテン・・・幹事長として、であって政治家として、はコメントしてません。ちなみに私は岡田さんを嫌いではありません。」

 

https://twitter.com/miyake_yukiko35/status/157094670399315968?s=20

 

とし、幹事長退任後に、副総理で入閣する観測報道について、2割削減でフジテレビ社員時代に組んだローン返済がとどこおりがちだと思われる発言をしました。この感情論が、2012年の大政局の底流のごく一部になったのかもしれません。

 

 岡田さんはきょう、「公務員(自衛官を除く国家公務員一般職全員)だって、(7・8%)カットしたのに、国会議員がカットしないなどありえなかった」とし、2割削減は当然だとしました。

 

微妙な問題でありながら、強行した岡田さんが、野党で最も得票率が高く再選されていることについて、「関係ないですね。それをやったから、自分が生き残っているとは思えない」とどこ吹く風。それよりも、「今国会から衆議院決算委員なんだけど、月曜日が定例日なので、月曜、火曜日に駅頭をやろうと思っていたけど、できないかもしれない」と近未来に懸念を示しました。

 

私としては、超富裕自治体「港区」の区議に先月初当選したマック赤坂さんが、6年前、初登院する参議院議員に「俺の方が、税金払ってるぞ」と罵声を浴びせていた姿に、あっちの方が正論なのかな、という気もします。

 

このエントリー記事の本文は以上です。

 

 


【きょう(5/9)国会】重要広範「子ども子育て支援法改正案」が参・委員会通過、「大学修学」共産党修正案「消費税を財源、削除」提出、「ハーグ」「特許等」「建築物省エネ」あす成立のはこび

2019年05月09日 22時42分42秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[画像]島田三郎委員の逝去にあたり黙とうする参議院総務委員、2019年5月9日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 平成とともに、竹下派がまた減りました。

 私のような人間でも張り合いたくなるときはあります。口には出さないけど「俺は竹下派だ」と思っていることもあります。参議院総務委員会では島田三郎委員の逝去について哀悼の黙とうがありましたが、欠員1のまま委員会は開きました。令和最初に、竹下派(平成研究会)がまた一人去りました。

 令和最初の本会議は、特別委員会を設置して、天皇陛下のご即位の「賀詞」を起草。再開後の本会議で、「弥栄」の文言が入りました。共産党を含む全会一致で採択されました。

 もう新しい時代です。人口密度が多いこの国では、前をのみ見据えて歩くしかありません。

【衆議院本会議第1ラウンド 令和元年2019年5月9日(木)】

 特別委員会の設置の件。委員25名による「天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員会」が設けられました。休憩。

【衆議院天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員会 同日】

 互選の結果、高市早苗さん(議運委員長)が委員長に当選。賀詞を起草しました。非公開で行われました。

【衆議院本会議第2ラウンド 同日】

 再開し、高市特別委員長が報告。「風薫る良き日に」ご即位されて皇室の「弥栄」を祈る、とする賀詞(案)を報告。議長が引き取り朗読し、全会一致で採択されました。天皇陛下への奉呈のしかたについても議長一人となりました。

 高市さんは1期生のころ「戦後生まれだから戦争責任を担うつもりはない」という趣旨の発言で、新聞社説などで名指しで批判されたことがあります。令和の平和と戦争については、日本を代表する政治家として責任を担うことになります。

 この議題だけで、散会しました。

【参議院第一種常任委員会 同日】

●参議院環境委員会はありませんでした。 その他の10委員会がいっせいに開かれました。

【参議院内閣委員会 同日】

 今国会で4本ある「重要広範議案」の「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)。総理入り質疑がありました。10連休中の外遊に関する質問も安倍晋三首相に飛びました。この後、対政府質疑が続きました。 質疑終局。

 政府原案は、自民党と公明党のみの賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立のはこび。これに先立ち国民民主党が単独で修正案を出し「経過期間が5年は長いから3年にしろ」としましたが、公明党は討論で「国民民主党は5年の経過期間が長いとしたが、2年後の見直し規定があるから必要ない」とし、国民民主党の修正案は他の野党の賛同もえられずあっさり否決されました。

【参議院総務委員会 同日】

 島田三郎委員の逝去に対して黙とう。


[画像]島田三郎委員の逝去にあたり黙とうする参議院総務委員、2019年5月9日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。

 参議院総務委員会はわずか20名の小さい所帯ですが、委員長が公明党から出ており採決に加われません。それでも欠員1のまま、委員会は開かれましたが、残りの18人でも、自民党だけで単独過半数をしめているようです。改選を迎えます。

 「電波法改正案」(198閣法18号)と「電気通信事業法改正案」(198閣法35号)

【参議院法務委員会 同日】

 「ハーグ条約国内実施法改正案」(198閣法28号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【参議院財政金融委員会 同日】

●MMT論争

 MMT論争で、自民も共産も賛同し、日銀総裁も否定はせず、各者から、財務省が批判される、というおそらく史上初の政治シーンが生まれつつあります。消費税に関連した解散も憶測を呼ぶ中、おさえておきたい底流です。

 黒田東彦・日本銀行総裁の年2回の定期報告とそれに対する質疑。

 MMT(現代貨幣理論)について。自民党の西田昌司さんや、共産党の大門実紀史さんらがMMTを高く評価。黒田総裁も、理論や日本は違うとしながらも、MMTに真っ向から反対することをしませんでした。大門さんらは、MMTに対する財務省の反論文書を批判。財務省の姿勢について、各党と日銀が問題視する展開となりました。国会でのMMT論争は初めてではないでしょうか。ぜひ、見ていただきたいと思います。私も時間があれば、稿を改めて、書くこともあるかもしれません。日銀出身の大塚耕平・国民民主党参議院議員会長が浮かない顔をしていたように見えましたが、大塚さんも既得権益を忘れて、早く変わらないと、本当にもう生き残れません。大塚さんは著しく勉強不足であり、既得権益に浮かれており、私は心から彼を軽蔑しています。いかにも国民民主党の現職貴族だと、感じます。

【参議院文教科学委員会 同日】

 「大学等修学支援法案」(198閣法21号)は、政府案は立憲などの反対、自民・公明などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。あす成立。

 共産党の修正案は同党のみの賛成で否決。国民民主党の修正案も国民民主党のみの賛成で否決されました。

 共産党の吉良よし子さんは「法案の消費税を財源とする、という部分を削除すべきだ」としました。選挙が近いからいうわけではありませんが、6年前、共産党の躍進の象徴となった東京選挙区の吉良さんですが、必ずしも6年間、同党の比例の先輩議員のような実績を、参議院内で上げたようには思えません。同党では珍しく、途中での所属委員会交代もありました。そういった中でも、各党談合体質が強い、文科委で、与野党対決色が強まりつつあるのは、私は好ましいと考えます。昨年まではガバナンスの議論も多かった文科委ですが、今後は骨太の法案が衆議院から送られてきます。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「特許法などの一括改正束ね法案」(198閣法32号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 「建築物省エネ法改正案」(198閣法27号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。

【参議院農林水産委員会 同日】

 「農地バンク法改正案」(198閣法23号)の趣旨説明がありました。

このエントリーの本文記事は以上です。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「国有林野の管理法案」(198閣法31号)。林野庁の官僚が緑の羽根をしているのでなにかと調べたら、「春の緑化事業」という行事のようです。

【衆議院憲法審査会 同日】

 今国会で事実上初の審議になりました。民間放送局の業界団体から2名の参考人が出席。日本国憲法改正手続きのための国民投票法の、コマーシャルの規制に関して、各党から枝野幸男さん、長島昭久さんらが質問しました。法案の審議には入らずに、散会しました。

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「風薫る良き日に」衆議院天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員会を25名で設置、衆・本会議での「弥栄」使用は戦後初めてか

2019年05月09日 13時14分26秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[画像]高市早苗・衆議院天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員長。

 衆議院はきょう令和元年5月9日(木)の本会議で、「天皇陛下御即位に当たり賀詞起草委員会」を25名の議員で設置しました。

 25名に互選された委員長は自民党の高市早苗さん(議院運営委員長兼務)。

 委員会はすみやかに開かれ、本会議に報告されました。

 本会議では、「天皇陛下におかせられましては、風薫る良き日に」即位されたと強調。「令和」が中国の影響が少ない、日本オリジナルの文学からとられましたが、5月の季語である「薫風」を用いて、「風薫る良き日」が入りました。「両陛下のますますのご清祥と、令和の御代の末永き弥栄をお祈り申し上げます」。

 なお、「右翼用語」のイメージがあった「弥栄(いやさか)」を衆議院本会議で議長が口にしたのは、戦後初めてのもよう。

 委員長からの報告を、大島理森委員長が朗読。「衆議院は国民を代表して慶祝を申し上げます」と宣言しました。

 日本文学の美しさを感じる賀詞だと思います。

 5月の強風も「薫風」だととらえるちょっとした感性さえあれば、この国って、お金が少なくても生きていけるんですよね。もちろんもっと景気を上げないといけませんが。

 両陛下、テレビで見る限り、この9日間、充実されているように見て取れます。 

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【きょう(5/8)の国会】参で「女性活躍推進法案」審議入り、衆議院で「ロースクール法案」など委員会通過も選挙モードで閑散とした雰囲気

2019年05月08日 20時57分11秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]看板にペンキを塗られた総務省、きょう午後5時台後半、宮崎信行撮影。

 連休明け、令和、2日目の国会ですが、議員会館を歩いても選挙の話ばかりですね。かつてないほどごった煮というか、とにかく、立憲の都市部は風ではない。おそらく、維新がなぜ、風ではなく本物になったのか、府政与党実績、地盤、マーケティング。こういうところも、時間があれば、取材してみたいところです。

 全体の6分の1をしめる参議院の改選議員の先生方も、不安で、議員バッジのあるうちに、東京の夜の飲み屋に繰り出して、羽目を外さないよう気を付けていただきたい。議員バッジつけて飲み屋行くと、安くなるんですかね。安くならないんなら、議員バッジつけて出かけていいことあるんでしょうか。

総務省にペンキがぶっかけられた現地リポート 宮崎信行 - YouTube




 国会内にいても、誰も気づかなかったでしょうが、総務省の看板にペンキがぶっかけられました。平成の初期は、「検察庁」にペンキがぶっかけられ、政策が変わりました。東京地検特捜部が世論で判断が変わるのは有名ですが、暴力的な行動でも変わるということもあるんですね。きょうの総務省の事案は、なにも影響しないでしょう。

【参議院本会議 令和元年2019年5月8日(水)】

 「女性活躍推進法改正案」(198閣法38号)。重要広範議案ほどではなりませんが、重要な本会議登壇議案となっており、根本匠厚労相が説明。各党が代表質問しました。衆院段階では野党の議法(議員立法)とともに審議されました。

 「日本カナダACSA承認の件」(198条約1号)と「日本フランスACSA承認の件」(198条約2号)が投票総数230、賛成160、反対70で承認されました。残念です。平和安全法制成立後に、幹部候補生(幹候)の応募が4割減っているらしいという報道もあります。

 「国会議員選挙執行経費基準法と公職選挙法を改正する法律」(198閣法17号)は投票総数230、賛成230、反対0の全会一致で可決し、成立しました。

 「ロースクール法改正案」(198閣法45号)は、立国共維の反対、自公の賛成多数で可決すべきだと決まりました。国民民主党提案の対案(198衆法5号)は国民と維新の賛成だけで広がらず否決すべきだと決まりました。

 なお、採決を前にして、初鹿明博さんが、申し合わせの時間を2倍以上オーバーして討論をし、亀岡偉民委員長から叱られました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

 「道路運送車両法改正案」(198閣法39号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。立憲の党本部で、国対副委員長(兼)選対委員長の要職に就く、森山浩行さんが与野党を代表して附帯決議(案)を朗読して、採択されました。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)の審議が続きます。役所が予算を減らされることが、民間企業での罰金にあたるのかも議論されているようです。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「国有林野管理経営法案」(198閣法31号)が趣旨説明され、審議入りしました。

【衆議院法務委員会 同日】

 「戸籍法改正案」(198閣法50号)が趣旨説明。

【衆議院議院運営委員会理事会 同日】

 あす令和初の本会議を開くことを決めました。

【衆議院憲法審査会幹事会 同日】

 あす定例木曜日に今国会2度目の審査会。質疑応答。

【衆議院環境委員会理事懇談会 同日】

 理事懇がありました。

このエントリーの本文記事は以上です。

 

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島田三郎さん逝去、現職自民党参議院議員、特定枠辞退

2019年05月08日 13時01分58秒 | 人物

 現職の参議院議員、自民党の島田三郎さんが逝去されたそうです(自民党・島田三郎参院議員が死去 竹下元首相の秘書)。現職で、体調不良報道があったためか、今朝亡くなり、午前中に報道されました。哀悼の意を表します。

 6年前の初当選のときなど、控えめな元県会議長さんという印象を持っていました。

 特定枠という、今度の参院選から初めて導入される比例代表制度での、第一号になる方向で既に党公認されていましたが、辞退していました。他の全国的な有力者に譲るのではないかとの憶測も出ましたが、残念無念、任期はまっとうできず。

 これは、補選にならないと思います。

 現職ゆえ午前中に報道され、現職ゆえの話もあります。初登院の時はご家族連れだったかな。

 再度、人間・島田三郎さまへ、哀悼の意を表します。

 このエントリー記事は、gooニュース(NTTレゾナントのポータルサイト)を参照して、記事を作成しました。


立憲民主党の第25回参院選の比例区(50人)の公認候補は15人以上に、筆者は初めて国会内で三脚を使って取材

2019年05月07日 21時03分06秒 | 第25回参院選(2019年7月)

[写真]立憲民主党公認の、斉藤りえ候補予定者、2019年5月7日、国会内で、宮崎信行撮影。

●新聞のような候補者写真を撮影。

 いかにも新聞の候補者写真という写真をとれてうれしいです。私がつとめていた会社はこの写真は完全に共同通信に依存するよう上意下達されていましたので、初体験。

 

 こういう懸垂幕が後ろにあると、こういう写真がとれるようです。

 さて、私・宮崎信行としては、10年前の衆院選カテゴリーでは、実に505本以上の記事を書きました。その後、「選挙ネタ」にアクセス数が集まることは把握しながらも、燃える闘魂がなく、選挙記事は書いていませんでした。

●「斉藤りえ候補」の擁立発表で、立憲、比例(50)のうち15名以上の候補者擁立。

 2019年通常国会は、7年政権が続き、改正法案も完全に選挙モードに入っています。

 きょう、連休明け、令和元年2019年5月7日(火)は、斉藤りえ候補予定者の公認が立憲民主党から発表されました。立憲はいかんせん党本部機能が脆弱なので、全国比例に出る人は、いきなり、衆議院本会議場裏の第16控室で記者会見。ちょっと気の毒だったり、勘違いしたりしそうですが。福山哲郎幹事長は、「既にLGBT(性的少数者)当事者の候補を擁立しているが、今回は、子育て中で耳が不自由な、前東京都北区議の斉藤りえさんに障害当事者として出馬してもらうことになった」としました。斉藤さんは「4年前に、北区議になり、北区では議会活動で様々な配慮をしていただきました」とし、「民主主義国会の議会において障害当事者は一定数必要だ」と強調しました。「筆談ホステス」の異名もあります。


[写真]記者会見のようす、宮崎信行撮影。

 4年前に「日本を元気にする会」公認で北区議に当選しましたが、この政党は既に政党要件を失っています。今回、立憲民主党公認で出馬することについて、ベテランの立憲区議は「初めて知りました」と歓迎しました。この区議とは、自治体内で引っ越したことについて「どういうことかな」と話していましたが、今回の動きにつながったようです。

 これで立憲公認の比例候補者は15人。比例の定数は今回から50議席です。今回は全体の割合を俯瞰するのではなく、とにかく、議席を増やすためのたたかいとなりますから、まだまだ空中戦に強い候補者の公認の余地はあるんだろうと思います。

●令和元年、国会内で三脚を初めて使用。


[写真]カメラと三脚。

 平成9年から国会内の取材を断続的にしてきた宮崎信行ですが、令和元年、今回初めて、一眼レフカメラと三脚を持ち込みました。これはサブスクリプション(定額課金)サービスを活用して、きょう手元にあるものです。令和のジャーナリストは一人で全部できないといけません。レガシーメディアでは1社(NHK)を除き、ことしになってから世知辛い話ばかり、「話」というか空気が固い。今日も、カメラマンの人から「宮崎さん、どうしたの」と言われ、「次からはお願いしようかな」と気遣うと、「まあ、宮崎さんは新しいもの好きだから」と。亡父からの相続が終わり、こういう令和の新しい道具を取り入れながら、少しずつ新しいことをしていこうと考えています。

 だいぶ相続については、人に言えない悩みばかりで長年苦労しましたが、ようやく解放されつつあります。私も、精神障害者であり、連休の読書によると、双極性障害2型の遺伝率は80%と、身長・体重よりも高い率。でも、有病率は1%から3%とされ、日本全体で100万人以上ということになります。私は今も障害者年金を受給していますが、既にきょねん「寛解」という診断を受けました。



 帰りがけに、肩に三脚を担ぎ(映ってない)、クールビズ実質初日の私の写真を自撮りしたら、相続完了のストレスフリーと、選挙痩せで、引き締まりつつあります。今後、医療機関の指導も受けながら、もう30キロ痩せたら、新しい挑戦もしていこうと考えています。まずは、参院選ですね。

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【きょう(5/7)国会】令和元年は「障害者雇用」「子ども子育て」「マイナンバー健康保険証」の審議から

2019年05月07日 20時20分00秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

[写真]5月上旬の国会議事堂裏、5年前の2014年、宮崎信行撮影。

 連休が明け、国会が再開しました。ただし、正直もう、過去に無いほどの選挙モードです。7月4日の参院選よりも、同時か手前に衆院選があることの確率はかなり低いでしょう。ただし、前のめりでムードが出来てしまうと、安倍首相の判断が変わるかもしれません。立憲パートナーズのみなさんも、7月上下旬の予定から逆算して、日常の手続きのたぐいを済ませる、というような意識が必要かもしれません。私も仲の良い選挙番の参議院議員から、突然動画ファイルだけがメールされてきたりしますが、「最大化」のために、以前から仲の良い候補者に限っては、自分がやれることを、自分でがんばっていきたい。

【衆議院厚生労働委員会 令和元年2019年5月7日(火)】

 午前9時から「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)

 厚労省作成の概要からして、「民間がこうだから、行政も見習おうね」という珍しい立て付けの法案作りとなっています。

 春の統一補選で初当選した、維新の藤田文武さんも質問しました。調子に乗らずに、行革でがんばっていただきたいものです。

【参議院内閣委員会 同日】

 参議院第1種常任委員会は2つだけ開かれました。

 「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)

 参考人質疑。介護保険の審議でも呼ばれていた埼玉県和光市長さんが、保育園などの議題でも登場。介護保険法の審議の際は、ヘルパーを町内会がやるという改悪について「それは無理だ」と正論を吐いていました。ちなみに、和光市から永田町は地下鉄で乗り換え無しで35分のようです。せっかくの国会での参考人質疑ですから、東京・国会から遠隔地にある首長さんの話も聞きたいものです。保育園の預けている子供の事故などの問題に取り組んでいる人も意見を語りました。

【参議院厚生労働委員会 同日】

 「マイナンバー健康保険法改正案」(198閣法25号)

●衆議院本会議は無し。定例日ですが、連休明け初日ということもあり、衆本はありませんでした。

 このブログは、衆議院インターネット審議中継、参議院インターネット審議中継などを活用して、宮崎信行が一人で取材し、一人で執筆しています。このエントリー記事の本文は以上です。


国会あす(5/7)再開、対決法案なく残り会期51日間

2019年05月06日 22時57分19秒 | 第198回通常国会2019年1月、改元、参院選へ激闘

 国会はあす再開します。

 与野党の理事会協議が整えば、午前9時から、衆議院厚生労働委員会で、「障害者雇用促進法改正案」(198閣法53号)。午後1時から参議院内閣委員会で「子ども子育て支援法改正案」(198閣法15号)、同時刻から、参議院厚生労働委員会で「マイナンバーカードを活用する健康保険法改正案」(198閣法25号)。

 流行語ですので使うと、あすは令和初の国会となります。

 残り会期は、あすを含めて、まだまだ51日間(祝祭日無し)もあり、うち営業日は43日間。参議院の常任委員会定例日は15日。政府提出などの法案では、およそ15本がまだ審議入りしていません。重要広範議案では「児童虐待防止法改正案」(198閣法55号)がまだ吊るされています(総理入り衆議院本会議の代表質疑が行われていません)が、衆議院での与野党対決や、参議院での廃案闘争は無いとみられます。

 建設業などの、いわゆる「業法」はまだおよそ5法案ほど審議入りしていませんが、自民党の選挙対策としての効果はあまりない法案だ、と私は考えます。

 盛り上がらないまま、会期末を迎える公算が有力視されます。

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