田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

アートパフォーマンス in 赤れんが

2013-12-23 17:20:25 | ステージ & エンターテイメント
 MIZUHOのヴォーカルを、蛇池雅人のサックスを、…。スタンダードジャズナンバーの数々をレトロ感たっぷりの道庁赤れんが庁舎の一室でたっぷりと堪能した。 

 12月21日(土)は私にとって“ライブ on サタディ”となった。
 午後は赤れんが庁舎で「アートパフォーマンス in 赤れんが」を、夜はZEPP札幌で「さっぽろホワイトイルミネーション コラボレートLIVE 2013」を楽しんだ。

 「アートパフォーマンス in 赤れんが」は2組のミュージシャンによるジャズを楽しんだ。
 第1部は折原寿一さんのギターの伴奏によるMIZUHOさんによるジャズボーカルだった。履歴を見るとMIZUHOさんはアメリカのバークリー音楽大学ジャズボーカル科で学んだ本格派であり、道内はもとより全国的にライブ活動を展開しているようである。
 「虹の彼方に」、「SMILE」、「上を向いて歩こう」、「この素晴らしき世界」など、スタンダードなナンバーをアンコールも含めて全9曲を情感たっぷりに謳い上げた。
 ジャズのヴォーカルの場合は人によってさまざまな歌い方があるのだろうが、彼女の場合はあまり技巧的には走らずに正統派的な歌い方をする歌手だと私には映り、好感のもてる歌い方だった。

          
     ※ ボーカルのMIZUHO

 第2部はアルトサックスの蛇池(じゃいけ)雅人を中心に、ギターの中澤一起、ウッドベースの豊田健のトリオによるインストルメントでのジャズ演奏だった。
 こちらも「酒とバラの日々」、「Take The a Train」、「枯葉」、「Take Five」などやはりスタンダードナンバーが中心演奏だった。
 このトリオは脱力派とでも称するのだろうか? サックスをはじめとして全ての音が気張っていない、聴いている私たちをゆったりとした気分にさせる演奏だった。

               
               ※ 写真右からサックスの蛇池雅人、ギターの中澤一起、ベースの豊田健のトリオです。

 面白いことがあった。私の横に座った高齢のご婦人は、私と同様に明らかに無料だから聴きに来たという感じだった。そのご婦人は彼らの演奏が始まると舟を漕ぎはじめた。そして曲が終わり拍手の音で目覚めるのだが、演奏が始まると舟を漕ぐという繰り返しだった。 全ての演奏が終わったとき、彼女の口から「やぁ~、ライブってテレビと違っていいねぇ~」と一緒に来た友人に話しかけていたのを聞いて、私は思わずのけぞりお腹の中で大爆笑していた。
 いや、それは失礼かな? 彼女は眠りながらもしっかりと生のジャズを堪能していたということだったのか??

 札幌に来た当初はライブハウスにも時々通いジャズを楽しんでいたのだが、最近はとんとご無沙汰だった。久しぶりのジャズ、それもスタンダードジャズをたっぷりと味わうことができた。
 アートパフォーマンス in 赤れんが……、年間を通してけっこう多彩なプログラムで開催しているらしい。イベントなどにはアンテナを高くしていると思っていた私だがどうやら感度の悪いアンテナだったようだ。感度を良くする工夫をしなくちゃ…。