田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

’09AMOEBA in 朝里川

2008-12-21 18:37:50 | その他
 楽しい夜だった。
 夜を徹しての語り合いなどいつ以来のことだろうか。
 久しぶりに現場の風を感じ、私の中に眠っていた血がおおいに騒いだ夜だった。

 昨年も書きましたが・・・(昨年の投稿はこちら
 AMOEBA・・・、あの微生物のアメーバです。
 今から20数年前、道東の片田舎の小学校に勤める若き(?)5人の教師が「みんなで酒を飲むだけではなく、みんなで少しでも勉強しないかい?」集まり、ささやかな勉強会を立ち上げました。
 そのグループ名を「サークル・アメーバ●●」と命名したのです。

 その5人が年に一度、集まり自らの務めについて一年を振り返り、成果と課題を明らかにし、課題解決の方策を交流する集まりが昨日と今日、小樽市内の温泉ホテルでありました。
 私以外は全て現役ですから、教育現場の生々しい現実が語られました。
 久しぶりに現場の風を感じることができ、私の中に眠っていた血が騒ぎ眠気も忘れ夜を徹して語り合いました。

 4人も今はみな管理職という立場に立ち、地域との対応、職員との対応、行政との対応、等に日々苦慮しているとのことでした。
 私も同じような悩み、課題をもちながら過ごした日々を思い出し、熱く語ったものでした。
 いつの時代も学校現場には課題が山積していますが、時代の進展による社会の複雑化がその混迷の度を増しているように思います。

 現場を去った私には彼らの奮闘を願い、励ますことしかできません。
 しっかり励ますことができたかな?

(余話)
 それほど大きなホテルではなかったのですが、二人もの知人と顔を合わしました。それもそれぞれ違うグループで来ていた方です。いずれも現職時代に道東で知り合った方です。
 時にはこんなことがあるんですね。


今年を笑う ~漫画集団展~

2008-12-20 09:10:43 | 札幌(圏)探訪
 アマチュアとはいえ、洒落と風刺の効いた漫画には今年を笑い飛ばすユーモアに溢れていました。

 12月12~19日の間、札幌中央郵便局(東区北6東1 地図こちら)のロビーで「ほっかいどう漫画集団展」が開かれていることを知り、某日勤務の帰りに寄り道して見てきました。

 それにしても札幌市の中央郵便局としてはずいぶんアクセスの悪いところに位置しているものです。歩いてゆくには結構大変でした。
 また、ロビーといってもそれほど広くはないために、狭い空間に作品が詰め込まれているような印象を受けました。
 もっと都心に近い場所で、広いスペースを確保できるところがたくさんあると思われるのですが・・・。そうすると、もっと多くの人たちの目に触れてもらえるのに、と勝手な思いに駆られました。

 たくさんの作品の中から、私の独断と偏見で五つの作品を紹介します。
 作品のタイトル名をメモしなかったので、作者の意図と私の解釈が必ずしも一致しないかもしれませんが、その点はご容赦を!

 一点目は、いわゆる「医者の不養生」的なことを嗤った作品です。
 カップラーメン大好きな家庭科教師、メタボになった医者、お菓子大好き栄養士といったぐあいです。
        

 二点目は、秋サケの不漁に熊が冷凍物のサケを買いに来たという図ですね。
        

 三点目は、携帯中毒になった若者が自分たちの結婚披露パーティの最中でも携帯を離せないことを皮肉った作品です。
        

 四点目は、顔のいたるところにピアスを付けている若者がダイエットのために歯にピアスをはめたという作品です。
                

 五点目は、釧路動物園でシロクマの雌雄を違えていたという話題を取り上げた作品ですね。
        

 いずれも世の中の動きや出来事を見事に洒落やユーモアで笑い飛ばしています。
 何かと暗い話題が多い中、こうした形で少しでも生活の中に笑いができるといいですね。
 と思っていたら、さすがに札幌です、他にも漫画の集団があるんですね。
 12月19日の新聞に二つのグループがそれぞれ展示会を開催していると出ていました。
 今度は都心に近いようなので、また笑わせてもらおうかな?と思っています。

(余話)
 今日はいつもと違い午前中に投稿しています。
 というのも、今日と明日は以前に職場を共にした5人が集まって、年に一度来し方を振り返り、明日を語り合う一泊二日の会があるのです。
 現職で頑張っている諸氏の話を聞き、元気をいただいてこようと思います。

アメフト東日本学生王座決定戦

2008-12-19 15:48:23 | スポーツ & スポーツ観戦
 札幌ドームで行われたアメリカンフットボールの東日本学生王座決定戦は、あまりにも少ない観衆で、試合内容もちょーっと寂しいものになってしまいました。

 12月14日(日)札幌ドームでアメリカンフットボールの東日本学生王座決定戦が東北大学と明治大学の間で行われました。
        
      ※ 試合前、東北大の入場シーンです。
        濃緑と白が東北大、白と黄色が明治大です。

 「野球やサッカーのように観衆は集まらないだろうな」と予想はしながら観戦に向かいましたが、あれほど少ないとは予想していませんでした。正確には何人入ったのでしょうか?私の目からはせいぜい1,000人前後と映りましたが・・・。あの広いドーム内の一角に観客がいるといった程度でした。
 東北大 VS 明治大という北海道に関わりのないチーム同士の対戦だったことも大きく影響しているでしょう。しかし、北大が出場していたとしてどれくらい入ったでしょうか???
 アメリカンフットボールが、北海道ではまだまだマイナーであることを痛感しました。
        
        ※ 試合前、両チームがサイドライン上に並んで対します。

 試合は関東で強豪校と競っている明治大が圧倒して、70 対 14 という大差で勝利するという一方的な展開となり、盛り上がりに欠けるものとなってしまいました。
        
        ※ 東北大が攻撃、明治大が防御の布陣です。

 私のアメリカンフットボール観戦歴は、ずーっと以前に東京でライスボウルを観戦したことがあるくらいで、あとはもっぱらTV観戦だけですからまるで初心者です。
 ライブで試合を観戦していて、不思議に思ったことがあります。
        
        ※ ハーフタイムショーで南平岸小のマーチングバンド
          のみなさんがマーチングドリルを披露しました。
        
 アメフトを観戦していると一つのチームの中に二つのチームが存在しているかのような錯覚に陥ります。というのも、アメフトの場合は攻撃陣と防御陣がそれぞれ専門化していることによります。(チームにはさらにキック専門のグループがある場合もあります)
 私は東北大サイドで観戦していたのですが、味方が攻撃しているとき、防御陣はその試合の様子を見ていないのです。グランドに背を向けてコーチを中心にして話し合いに没頭しているのです。防御陣が奮戦しているときの攻撃陣も同じです。まるで自分たちのプレー以外は関心がないかのように・・・。同じチーム内に二つのチームが存在するかの錯覚を起こさせるわけです。
 しっかり数えることができませんでしたが、東北大の選手は60~70人くらいいたようです。
        
        ※ 写真手前、グランドに背を向けて作戦を練っている
          のは東北大の攻撃陣です。

 もう一つの不思議は、いったいチーム全体を統括する人はいるのだろうかという疑問です。攻撃陣、防御陣それぞれコーチがいるのは見ていて分かりますが、ゲーム全体をコントロールするヘッドコーチのような方はいたのかな?と思いました。
 私の座っていたスタンドの横に東北大のコーチ(?)がグランド全体を見わたせる位置から指示を出していましたが、どうやらそれはチームの要であるTB(スリークォーターバック)とやりとりしているように思え、チーム全体をコントロールしているようにはみえませんでした。

 初心者には不思議がたくさんのアメリカンフットボールですが、北海道ではその不思議を解消するほど盛んでないのがちょっと残念ですね。

二つのゴスペルコンサート

2008-12-18 16:57:47 | ステージ & エンターテイメント
 12月はクリスマスシーズンということでしょうか?ゴスペルコンサートを二度も聴く機会がありました。 

 一度目は12月6日の「ちえりあロビーコンサート」でゴスペルクワイアOVICの歌声を聴きました。
 ゴスペルクワイアとは【聖歌隊】という意味のようですが、その名のとおり30数名の男女が合唱というか群唱(などという言葉があるのかな?)で聴かせてくれました。
 彼らは独自にコンサートを開催するほどの実力を有するチームです。引き込まれるような歌い方で聴いている者を魅了しました。
        

 そして彼らはチームのユニホームであるTシャツを着ていましたが、シャツの色がさまざまなのが印象的でした。そのシャツの色のように、それぞれが自由に身体を動かしながらゴスペルを楽しんでいるように見えました。
        

 途中に「さっぽろ市民カレッジ」の受講生も加わり、計6曲を披露してくれました。
        

 最近はゴスペルソングという言葉が一般的になってきて、ゴスペルソングを愛好するグループが各地にたくさん誕生しているようです。
 そもそもゴスペルとは何か?ということでWikipediaで調べてみると、次のように説明されていました。「ゴスペル(Gospel music)は、アメリカ発祥の音楽の一ジャンル。元来はキリスト教プロテスタント系の宗教音楽。ゴスペルは英語で福音および福音書の意」
 本来は宗教音楽だったものが、ブラックミュージック(黒人音楽)独特のソウルフルなメロディーとリズム、さらには集団で歌うことの心地よさに若者が飛びついたということでしょうか。

二度目に聴く機会をもてたのは12月13日に「厚別区民コンサート」でNATSUKI With ブライトサッポロヴォーカルスクールのコンサートです。
 NATSUKIさんは過日の「さっぽろスクール音楽祭」でパワー溢れる歌声をキタラのステージに響かせた方です。彼女は自ら歌手として活動するかたわら、文化教室等の歌唱教室の講師を務めるいわばプロの歌い手です。
        

 コンサートはNATSUKIさんを中心にして、それにヴォーカルスクールの方たちの歌声を絡ませるという形で行われました。
        

 アンコールを入れて全12曲+αを堪能させてもらいました。
 +αとは唯一の日本の曲「蘇州夜曲」を聴かせてくれましたが、やはりNATSUKIさんにはゴスペルの曲が似合うようです。
        
 
 二つのコンサートとも楽しませていただきましたが、ゴスペルの出自が出自なものですから、聴いている私の中でどうしてもぬぐい去れない疑問があったのも事実です。歌っているみなさんが歌詞の内容をどれくらい理解して歌っているのだろうか、と・・・。

 まあ、そんなクレームなどつけずに、歌う側も、聴く側も楽しければいいんですよね・・・。
 

札幌市民ホールオープン

2008-12-17 20:27:50 | 札幌(圏)探訪
 またまた真栄中学校合唱部の「手紙」を聴き、おじさんは年甲斐もなくうるうるきたのでした…。

 札幌市民会館ホールの代替施設の「札幌市民ホール」が12月13日オープンしました。

 旧札幌市民会館が施設の老朽化と耐震強度不足から2007年3月末に閉鎖されましたが、その跡地に代替施設として建設されていた「札幌市民ホール」がこのほど完成し、オープンしたのです。
        
        ※ オープンした「札幌市民ホール」の外観です。

 私は新施設にも興味がありましたが、オープン記念として市内小中学生が合唱や吹奏楽を演奏すると聞いてオープン初日に出かけてみることにしました。
 市民ホールは札幌地下街からエレベーターで上がった直ぐのところにあり、アクセスはとても便利です。
 建物自体は大小いくつかの会議室はあるものの、会館のようにいろいろな機能を備えてはおらず、ほぼホールに特化した建物です。(特徴らしきものは、同じ建物内にコンビニと喫茶室があることくらい)

 ホールは新しい施設らしく木の香りもかぐわしい1,500席の椅子が1~3階までずらーっと並んでいます。
 2階、3階への昇降はエレベーターも付いていますが、階段が主になるようです。
 トイレも覗いてみましたが、こちらも新しく気持ちよく使用できそうですが、便器のウオシュレット化はならなかったようです。
        
    ※ ホールの1階の客席部分です。(その上に2階、3階と客席があります)

        

        

        
        ※ トイレ、階段、会議室を紹介しましたが、いずれも
          華美を廃して実用一点張りの印象を受けました。
 
 さて、オープン記念としてステージに上がった学校は、合唱で南白石小学校、真栄中学校、吹奏楽で白楊小学校、厚別北中学校の4校です。(別な意味で平岸南小学校も演奏しました)
 私は先に用件も抱えていたので合唱のみを鑑賞しました。
 両校ともに全国大会に出場しているとあって、素晴らしい歌声を披露してくれました。
        
        ※ 南白石小学校の合唱団です。

 特に過日のブログでも紹介した(過日のブログはこちら)真栄中学校合唱部の歌声を再び聴くことができたのは幸運でした。
        
                

 アンジェラ・アキ作詞・作曲の「手紙」を披露してくれましたが、この歌は何度聴いても涙腺を緩ませてくれます。
 詩が、メロディーが、中学生の情感をみごとにすくい取っています。その曲を全国レベルの真栄中学校の合唱部が歌うのですから堪りません。

 涙腺のすっかり緩くなったおじさんはうるうるしながら新装なった札幌市民ホールを後にしたのでした。
(アンジェラ・アキが歌う「手紙」はこちらから聴けます

札幌ウォーク 61 中央区・円山街路樹コース

2008-12-16 17:33:00 | 札幌ウォーク & Other Walk
 11月末にしては心地良い陽気の中、円山界隈のウォーキングを楽しみました。

この日は当初予定していなかったのですが、11月末にしては陽気な天候だったこともあり、急遽ウォーキングをすることにしました。

 コースの正式名「街路樹・食材散策コース」(マップ)4.5㎞は、自宅から割合近いコースとあって自転車でスタート地点の円山まちづくりセンター(北1西23)に向かいました。

 円山まちづくりセンターは、「円山市場」や小売店が集まっている昔の円山を彷彿とさせる一角にありました。
 まちづくりセンターの前庭には高さ2.4mの「円山開村記念碑」が建っています。この記念碑は1890年に開村20年を記念して建立されたということですから、円山地区は開拓以来138年が経っているということになります。
        

 まちづくりセンターの直ぐ近くにあるのが「円山市場」です。        
 この市場も往時の賑やかさは消え、入居している店も少なくなっています。対面販売の良さを生かして残ってほしいものと思いますが・・・。
        
        ※ 大きな建物に入った「円山市場」です。

        
      ※ 円山市場の近くにはこうした対面販売の店がたくさんあります。

 マップは大通りの西端(23丁目から21丁目)へと導いてくれます。マップではこの辺りに石の倉や藤棚が見えるとありましたが、街の変遷は激しくどこを探しても見当たりませんでした。

 そしてコースは一路北方向へと向かいます。
 もうこの一帯はマンションが林立しています。円山のブランドがデベロッパーにはビジネスをしやすくしているのでしょう。
        
        ※ 周辺は見渡す限りマンションだらけといった感じです。

 途中、札幌龍谷学園高校に向かうところにあるベニハナトチノキの街路樹はもちろん落葉していました。来春ぜひベニハナトチノキの花が満開の時に再訪したいものです。        

 コースはひたすら北へ。その先には札幌中央卸売市場、そして場外市場があります。
 その前にちょいと珍しいものを見かけました。
 道路脇にあった「どんぐり公園」内に高さ1.5mほどに立ち上がった消火栓のようなものです。そこには「防火水槽 給水管」と記されていました。
        

 私の消火栓のイメージは道路脇にひっそり佇む黄色い消火栓です。
 不思議に思った私は早速札幌市消防局に問い合わせました。すると・・・。
「はいはい。それは阪神淡路大震災を教訓として、あの消火栓の下に大きな貯水槽を備え、耐震性に配慮したいわば新しい型の消火栓です」と説明いただきました。
        
      ※ その「どんぐり公園」で珍しくたくさんの子が遊んでいたのでパチリ

 札幌中央卸売市場が近づくと大きな倉庫群が辺りを占めています。
 そしてその直ぐ横にあるのが一般客が詰めかける中央卸売市場場外市場です。観光客風の人が多いのですが、この一角だけは急に人通りが多くなりました。
 ここでは鮮度が命の魚介類が大量に展示販売されています。それらが順調に消費されているということは、やはり札幌の胃袋の大きさなのだろうと思います。
        

 場外市場を過ぎ、その向こうにある中央区土木センター(民間のビルに入居している)で折り返し、ほぼ同じコースを通ってゴールの円山まちづくりセンターに帰ってきました。
 11月末とは思えないポカポカ陽気の中(とはいっても防寒はしっかりしていましたが)心地良いウォーキングを楽しみました。
《ウォーク実施日 ‘08/11/29》

(余話)
 12月に入り歩道も凍り付き、さすがにウォーキングには厳しい季節となりました。
 ちょうど全コースの1/3を残してひとまず休止することにします。
 冬期間用に設定されたコースもあるので、歩道の状況が落ち着いたら2~3コースはと思っていますが、本格的再開は来春の花の咲く頃と考えています。
 振り返ってみると、札幌の街を巡る《札幌ウォーク》は、いつもいつも心楽しいものがありました。来春のウォーキング再開を楽しみに冬眠をむさぼることにしますかぁ~。

札幌ウォーク 60 豊平区・西岡ルート

2008-12-15 17:17:03 | 札幌ウォーク & Other Walk
 【札幌ウォーク】とは、札幌市保健福祉局が各区に呼びかけウォーキングコースの設定を提唱した。これに応える形で中央区25、北区5、白石区6、豊平区9、清田区5、西区21、
手稲区9、厚別区13の計93コースが設定された。(東区と南区は未設定)この設定された93コースを実際に歩いてレポートしようと挑戦しているのが【札幌ウォーク】です。


 上がっては下り、下っては上がり・・・、ほんと~に坂道の多いコースでした。(トホホ・・・)

 札幌に本格的な降雪があった11月20日から5日経ち、歩道の雪も消えただろうと考え、三連休の最後の11月24日に正式名「西岡坂めぐり・水源池ルート」(マップ)4.6㎞を歩くことにしました。
 思惑は外れ、都心から離れているこの辺りの歩道にはまだ雪が残っており、足下を気をつけながらのウォークとなりました。

 コースのスタート地点、札幌大学の正門前には地下鉄南北線「澄川」駅で下車後、徒歩で20分かかり辿り着きました。
 札幌大学は文化系の総合大学として発展し、広大なキャンパスに各種施設が豊富に点在しています。
        
        ※ 正門から本部棟までのエントランス部分を長く
          とった堂々たる札幌大学のキャンパスです。

 札幌大学の前を走る水源池通りを南へ行くと、西岡八幡宮が道路沿いに見えてきます。この札幌ウォークではずいぶんたくさんの神社に出会ってきました。これもコースを設定される方々が、地域の護り神である神社を想うという日本人の精神性を尊重したということなのでしょう。
        
        ※ 地域の護り神(?)西岡天満宮です。

 コースは水源池通りから福住桑園通りへと変わります。
 水源池通りでは上がり勾配だったのが、今度は澄川の方に向かって下っていきます。遠くには藻岩山、その下の藻岩山スキー場を臨むことができます。
        
        ※ 正面に見える山が藻岩山です。白い部分は
          藻岩山スキー場だと思われます。

 福住桑園通りを離れると、コースは複雑に折れ曲がります。
 その間、道は上がり下がりを繰り返しますが、その中の一つ「見返り坂」は、上りながら「どこまで上ったか」と振り返って確認したくなるくらいの急な坂ということで名付けられたとのこと。本当に急な坂道でした。
        
        ※ 急な坂の様子が写真からお分かりいただけるでしょうか?

 その他にも「観音坂」、「油沢の坂」などと名付けられた通りがあるくらいですから、この地域の上がり下がりがいかに多いかを推し量っていただけるかと思います。
        

 坂が多い地域ですが、住宅がびっしりと建っています。傾斜を克服したり、傾斜を利用したり・・・。しかし、災害には強い地盤なのかな?と少し心配になりましたが・・・。
 さすがにこの辺りにはマンションは目立ちませんでした。
        
        ※ 地震には大丈夫だろうか、と他人事ながら心配になる造りです。        

 そうこうするうちにゴール地点の西岡公園に近づいてきます。
 この辺りになると、さすがに札幌市の郊外といった趣で、新興住宅が目立ち、さらには新築住宅の販売も行われていました。

 ゴールの西岡公園は自然そのままの「西岡水源池」を抱える公園です。
 水源池には夏に訪れていましたので公園内を歩くのはパスして、水源池のシンボル「取水塔」を写真に収めてゴールとしました。
        
        ※ 水源池の水は一部凍結していました。

江別・北広島秘境100選

2008-12-14 17:21:05 | 札幌学 & ほっかいどう学
秘境作家として密かにその地位を築きつつある青木由直氏が、このほど表題の本を発刊されました。

 これで青木氏は「札幌」編、「小樽・石狩」編に続いて秘境シリーズ3冊目を発刊したことになります。
 なお、氏は秘境シリーズとともに、私のブログの4月10日付けでも紹介しましたが、(4月10日のブログはこちら)札幌の諸々を紹介する豆本シリーズも発刊されています。
 本は非常に上質の用紙を使用し、写真もふんだんに掲載されていて素晴らしい仕上がりです。それでいて価格1,000円は青木氏も言っているように大サービスの価格です。
        

 私は青木氏のブログを毎日のように拝見させてもらっていますので、見覚えのある写真も多くあります。しかし、あらためて本としてまとめられたものを見、解説を読んでみると、江別や北広島にもたくさんの秘境があり、訪れてみたい衝動に駆られます。
 とは言っても、私は青木氏が紹介する「札幌秘境100選」のところにもまだ行っていないところがたくさんあります。私にとってはこちらを制覇することが先の問題です。

 青木氏は都市秘境を次のように定義します。
  ① 意外性
  ② 公共性とアクセス可能性
  ③ 考えさせられる対象
 珍しいことなら何でも良しということではなく、自らの取材対象に枠を設けて、精力的に取材を続ける姿には尊敬の念を覚えます。また、氏の独自の視点からの解説も読み応えのある内容となっています。

 以前にも紹介しましたが、青木氏は電子工学の専門家で北大名誉教授で、北海道文化賞にも輝いた方です。その方がまったく専門外の都市秘境に情熱を燃やしていることも興味深いところです。
 氏の次の目標は「札幌秘境100選」の再編作業だということです。
 そこで私の目標は、その再編された「新 札幌秘境100選」を携えて札幌の街を歩き回ることになりそうです。

        
(余話)
 「江別・北広島秘境100選」を買い求めに書店に行ったところ、私が現在取り組んでいる「札幌極旨麺図鑑」の第2集が発行されていることを知りました。
 第2集が発行されたということは、第1集の評判が良かったのですかねぇ…。それとも雑誌社と麺店の戦略だろうか?
 「その手にゃ乗らないぞ!」という思いと、「またまた、触喉が動くぞ!」という思いが相半ばしています。

緑のカーペット ~勝者を讃えるステージ~

2008-12-13 16:49:32 | スポーツ & スポーツ観戦
 試合終了のホイッスルは両者を残酷に切り裂いた…。
 勝者は歓喜に両手を突き上げて仰向けに倒れた。
 敗者はガックリと肩を落とし俯きながらひざまづいた。
 緑のカーペットはあまりにも対照的な両者の姿を鮮やかに映し出していた。
 
 12月6日、札幌ドームはJI最終節コンサドーレ札幌 VS 鹿島アントラーズ戦に26,000人余の観衆を飲み込んだ。
 鹿島のサポーターも浦和同様8,000人を超えるサポーターで真っ赤に埋まり、大声援で鹿島イレブンを後押しする。J2降格が決定している札幌サポーターは心なしか元気がないが、それでも懸命に声を出している。
        
        ※ J1最後の戦いに声援を送るコンサドーレサポーター        

 試合はコンサの明日を担う西が、藤田が、上里が、そして今シーズンかぎりでコンサを去る西谷が、池内が、西澤が、懸命に鹿島のゴールをこじ開けようとするが、固く閉ざされた鹿島のゴールはびくともしない。
 反対に前半35分、鹿島野沢の鮮やかなミドルシュートが札幌のゴールに突き刺さった。

 興味の帰趨はこれで決まってしまった。
 札幌がこれ以降2点以上得点しないかぎり、鹿島の今シーズン優勝が決まってしまう野沢の一発だったのだ。残念ながら今の札幌に鹿島相手に2点以上取ることは相当難しい課題である。
 試合はそのとおり、鹿島は無理することなく1点のリードを守りきり、手堅く勝ち点3を積み上げ、見事にJ12連覇を果たした。
        
        ※ J1優勝に歓喜するアントラーズサポーター

 試合終了のホイッスルは札幌ドームの緑の芝を戦いの場から、勝者を讃えるステージへと切り替わった。
 勝者鹿島アントラーズのイレブンは緑のカーペット上に喜びを身体一杯に表し、駆けめぐっている。
 それを見つめながらアントラーズサポーターは大歓声とともにいつ果てるともなく歓喜の歌を謳い、そして舞っている。
 茫然とそれを眺めるコンササポーターたち・・・。
        
        ※ チャンピオンズボードの前ではしゃぐ鹿島イレブンです。

 一連のセレモニーが終わったころ、ドーム内が感動に包まれた。
 それは、それまで歓喜の歌を歌い続けていたアントラーズサポーターが突然「コンサドーレ!コンサドーレ!」の大声援を送ったからである。
 その声を聞いた時、私は胸が熱くなってくるのを覚えた。戦いを終えた後は、互いに戦った相手をリスペクトすることがスポーツの世界の素晴らしさだと私は思っているからだ。
 アントラーズサポーターはそのことを体現してくれたのだ。
 コンサドーレサポーターも遅らばせながらも「アントラーズ!アントラーズ!」と返礼することができた。

 今回、図らずも札幌ドームの緑のカーペットは、鹿島アントラーズのために用意された祝福のカーペットとなったが、来シーズンはぜひともコンサドーレ札幌イレブンの歓喜のカーペットとなってほしいと願うのだった…。
        
        ※ 優勝セレモニーが終わった後、コンサイレブンが勢揃いし、
          ’08シーズン終了の挨拶をしました。

クロスロードファイナルライブ

2008-12-12 20:13:37 | ステージ & エンターテイメント
 今どきのミュージシャンといわれる人たちはプロとアマチュアの境目がはっきりしないほど、アマチュアが力を付けてきていることをうかがわせてくれるライブでした!

 カタカナばかり並んでしまったタイトル名ですが、クロスロードライブとは「さっぽろアートステージ2008」の一環として地下鉄南北線大通駅コンコースの通路が文字どおりクロスするところをステージとしたライブです。

 クロスロードライブそのものは11/2~16までの土・日に30組のアマチュアの(セミプロもいたのかな?)ミュージシャンがライブを繰り広げました。(私はその間、札幌ウォークなどに忙しく一度も聞く機会がありませんでした)
 その30組の中から優秀と認められた3組が11月29日にファイナルライブとして再びステージ立ったのです。

 そのファイナルライブのステージに立った3組とは、出演順に
 ◆小林 純平(ピアノ弾き語り)
 ◆natus(J-ポップ)
 ◆Brown Sugar(ソウル・ジャズ・ポップス)
の3組でした。
        
        ※ 応援資金の10万円を手にした3組のシンガーたち

 それぞれが40分間のステージを務め、5~6曲の歌声をクロスロードいっぱいに響かせました。私は立ったまま彼らの歌を聴き続けましたが、Brown Sugarのステージ途中で持病の腰痛に耐えられずリタイヤしました。

 それでは私なりの彼らへの短評を
 小林純平くんは26歳の若者ですが、とてもピュアな感性の持ち主とみえ、自らの周辺の出来事を素直に表現した曲を披露してくれました。声もなかなか魅力的でしたが、高音がちょっと苦しかったかな。
        
        ※ ピアノの弾き語りで歌う小林純平さんです。

 Natsuさんは25歳の女性で、ジャンルをJ-ポップと表記していますが、小林くんと同じピアノの弾き語りです。彼女の魅力は何といっても伸びのある高音の響きです。身長150㎝ちょっと(?)の小柄の身体から実にパワフルな歌声を響かせていました。
 Natsuさんは昨日紹介した「さっぽろスクール音楽祭」のゲストとして、あのキタラのステージで素晴らしい歌声を響かせたシンガーです。
        
        ※ Natsuさんもピアノを自ら弾いて歌うシンガーです。

 Brown Sugarは2曲だけ聴いたのですが、場慣れしているというか、大人の唄といった雰囲気のソウルフルな歌声を聴かせてくれました。
        
        ※ グループでソウルやジャズを演奏するグループです。 

 さすがに選ばれた3組です。彼らの素晴らしい歌声はコンコースを往く多くの人を立ち止まらせ、周りは聴衆でいっぱいでした。

 彼ら3組を含め、クロスロードライブに出演した人たちはふだんライブハウスなどで活動しているようです。
 今回の3組の人たちなどはライブハウスでも聴いてみたいとも思うのですが、私のような田舎おやじがのこのことライブハウスに現れるのは場違いな感じもするしねぇ・・・。