我が家から、ほんの1~2分くらいしかない距離に線路があって
一日に何往復もするのに撮られないでいた。
その電車の通る時間帯が7時頃と昼ごろ…3時頃と夕方か?
たぶんそんなところではないかと思うが
そういう時間帯っては、意外と忙しかったりする。
気がついて外に出ると、通ってしまった後だったり来てなかったり
この間いつものようにヒメ様の朝のトイレに連れ出したら、良い具合に英世の電車が通過!
そっか! この時間帯が良いのか…と、次の日はデジカメ持参。
走っている電車を写すのはなかなか難しい。
シャッターチャンス!と思えば通り過ぎてしまったり
デジカメの微妙なズレが、うまく被写体を捕らえてくれない。
この電車、去年にもチラッと書いたが
車体に野口英世博士の母、シカの手紙の文面が書き込まれ
子を思う母の心情が、読む者の魂を揺さぶる
母シカは文字を書けず、英世博士に手紙を書きたい一心で文字を一生懸命に勉強した。
おまイの。しせ(出世)にわ。みなたまけ(驚ろき)ました。わたくしもよろこんでをりまする…
はるになるト。みなほかいド(北海道)に。いてしまいます。わたしも。こころぼそくありまする。
ドか(どうか)はやく。きてくだされ…
有名な文面だ。
鶯色とでも言うのだろうか?
車体に書かれた茶色っぽい手紙の文章、この電車を写真に撮りたかった。
そんないろんな意味合いのある、野口英世博士の電車なのだが
耳なし芳一の電車にしか見えない…。