その日は定年退職されるセクションチーフを囲んで、計4名でのランチ。
場所は、言わずと知れた、「レストラン海幸」である。
やはりここは、フラッグシップの「海幸ラーメン」を、喰わないワケにはいきますまい。
スープは味噌・塩・醤油の三味から選べる。
セクションチーフと私を含め3名は「塩」を、そしてスーパーバイザーは「味噌」をチョイス。
入店から10分後。
それは輝きを放ちながら、目前に供された。
潮のかほりと、とろける甘さがハイブリッドする、ウニ!
ぷりんとごろんと丸まった、エビ!
ほぐれる旨さの身の、カニ!
そして、イカ&ムール貝。
さらには、大御所のホタテ!
これら海産物の活きの良さもさることながら、やはり、基本のスープが、ウマい。
魚貝エキスが粒立ち細かく溶け込んだそれは、「塩」というよりは、まさに「潮」味である。
また、セクションチーフの目前で恥ずかしかったので、その写真は撮らなかったが、ぷりっと適正な茹で加減の麺が、これまた秀逸。
経験上、都会から離れた場所のラーメン店は麺がイマイチなことが多いのだが、この「海幸」の麺は、一級品である。
12時34分、沈殿したウニをあますことなくいただくため、スープまで完食。
満足感がシルクのように、私を滑らかに包む。
この内容で1,520円という価格は、決して高くないというか、むしろリーズナブルかもしれない。
1箱420円のキャスターマイルドを止めれば、4日に1度、コレを喰えるのだ。
今後の自分のあり方を考えさせられる、エポックメイキングなランチタイムであった。