1月21日(日)。
札幌ドームで開催された「札幌モーターショー2018」に行ってきた。
今夜は、その見聞録(国産車編)を、お届けします。
まずは、トヨタのブースから。
このクルマは「TS050 HYBRID」(2017WEC参戦モデル)。
2.4リッターV型6気筒直噴ツインターボガソリンエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせた、エコ(?)なレーシングカーである。
四角四面な、ゴツい奴、「Tj CRUISER」。
それは、「VANの積載性能とSUVの力強いデザインを融合させた新ジャンルのクロスオーバーコンセプト」なのだという。
最近日本国内に再投入された「ハイラックス」の、デカいことデカいこと!
まさに、思い切りアメリカン。
深海魚的マスクの、「GR HV Sports Concept」。
これは「86」のイメージを纏った、ハイブリッドスポーツカーであるという。
確かに、サイドビューやヒップラインに、そのモチーフが垣間見える。
お次は、レクサス。
そのフラッグシップである、「LS500h」。
今回の「LS」は、「セルシオ」時代から綿々と続いてきた「メルツェデス・コンプレックス」を払拭したかのような、攻めたスタイリングである。
最近の一連のトヨタ車に共通の、「ビジーな感じ」が、個人的には好きになれないが・・・
「LC500」は、現在の日本では希少な、高級クーペである。
実にイタリアンな、そのスタイリング&インテリア!
まあ、このクルマも、他のトヨタ車の例にならって、ヘッドライトやらテールライトの意匠が、煩い感じである。
ボディラインそのものは、プレーンでなかなか美しいと思うのだが・・・お、惜しい。
お次は、日産車。
最近の日産がテーマカラーにしている「プレミアムコロナオレンジ」が、GTRにも似合うのだということを、この日初めて知った。
そして、いよいよ時代の風が吹いてきたように感じられる、電気自動車「リーフ」。
そのスタイリングといい、カラーリングといい、これに「ルノー」のバッジが付いていても、まったく違和感はなさそうだ。
そして、ホンダ。
「Urban EV Concept」は、幼児番組に出てきそうな、親しみやすいファニーフェイスだ。
プラットフォームは「新開発のEV専用」で、それを「都市の移動に適したコンパクトなボディー」が包む。
かつての「スバル360」を思わせる、後ヒンジのドア。
その使い勝手は、実際にはどうなのだろう?
このクルマが市販車となった時に、その部分がどうなっているのか、個人的には着目している。
「CLARITY PHEV」は、燃料電池車「CLARITY FUEL CELL」とプラットフォームを共有し、動力源をプラグインハイブリッドに積み替えたものだという。
大きな体躯の5ドアハッチだが、シャープでかつプレーンなこのスタイルは、私は決して悪くないと思う。
そして、なにかオオカミウオを連想させる、「シビック TYPE R」。
遠くない将来、この「くの字に光るテールランプ」を、見せつけられる日が来るのかもしれない。
そして、真打ちは、やはり「NSX」。
エッジの効いたフロントマスクは、まさに獲物を狙うサメのようだ。
ただ、それに対し、テールエンドは、なにかあっさりしすぎというか、色気が足りない。
その辺は、やはりイタリアのスーパーカーあたりから、まだまだ学ぶべき部分なのでありましょう。
このインディカー「Dallara DW12 26号車」は、佐藤琢磨選手が昨年のインディ500で優勝したマシン!
なお、マクラーレンと袂を分かったホンダだけに、今回のショーではF1マシンの展示は無かった・・・
今年のトロロッソとのジョイントが、実を結ぶことを、願いたい。
さて、お次はマツダである。
マツダのテーマカラーである「ソウルレッドクリスタルメタリック」が美しい、魂動デザインの「KAI CONCEPT」。
そしてそこに、このおねいさんの、黒いコスチュームが、映える。
う~ん、素晴らしすぎる!
ミニヴァン市場から撤退し、クロスオーバーSUVの「CX-8」をフラッグシップに据えた、マツダの戦略。
遠くない将来、この「CX-8」には、試乗させていただきたいと、目論んでいる。
そして、我らがSUBARU。
「VIZIV PERFORMANCE CONCEPT」は、「SUBARUのハイパフォーマンスカーの将来像を示すコンセプトモデル」とのこと。
水平対向エンジンとシンメトリカルAWDによりハイパフォーマンスを実現するとともに、高性能アイサイトによる自動運転技術を搭載しているのだという。
ただし、斜め後方視界が良くなさそうなのは、SUBARUらしからぬ部分ではある。
市販された暁には、その辺をなんとかしてほしいと、気弱に、思う。
「XV」を市販して以降のSUBARUは、カラー戦略が素晴らしいと思う。
この「XV FUN ADVENTURE CONCEPT」のボディカラーは、「大自然の中でも力強く輝くイエローメタリック」。
「IMPREZA FUTURE SPORT CONCEPT」のカラーも、これまたイエロー。
黄色が似合うクルマはあまり無い。
私が思い浮かぶのは「ルノー・カングー」「ホンダ・ビート」「ホンダ・S660」「日産・チェリーFⅡ」くらいなものだ。
黄色いスバルのクルマたちを街で目にすることができたなら、きっと愉しいだろうと思う。
ハイパフォーマンスカー「S208」のテーマカラーは、意表をついた「クールグレーカーキ」!
「WRブルー」に拘る私は、もはや「年老いたスバリスト」なのだろうか・・・
近年あまり元気のない三菱だが、「e-EVOLUTION CONCEPT」で、存在感を主張。
要着目は、市販間近の「エクリプス クロス」である。
1.5L ダウンサイジング直噴ターボエンジンを電子制御4WDで駆動するという、このクルマ。
久々に、三菱から購買意欲をそそられるクルマが登場しそうなことを、大いに喜びたい。
スズキは、地味に「スペーシアコンセプト」という名の「次期スペーシア」を展示。
そして、「ハスラーワイド」ともいうべき、「クロスビー アウトドア アドベンチャー」。
「ハスラー」が4人しか乗れなかったことを思えば、やはり5名乗車できるという点は、やはり大きい。
このクルマ、きっと売れるだろうと、私は気弱に予想する。
ダイハツのクルマも、見逃せない個性がある。
特に、「コペン」。
このクルマは、やはりファニーかつクラシカル雰囲気の、「Cero」がイイ。
ああ、私に「コレを買ってその駐車場を借りる資力」があるのなら。
昨年免許を取った長女にコレをプレゼントして、機会をみて私が乗るのに・・・
そして、個人的に大注目の1台が、この「DN TREC」!
全長×全幅×全高は、3,980×1,695×1,600 mm。
しっかりと「5ナンバー」に収まるそのサイズは、私がかつて乗っていた「スズキ・エスクード ノマド」や、数年前まで販売されていた「トヨタ・ラッシュ」とほぼ同じサイズの、「都会派SUV」ではありませんか!
全体のスタイルは、コンパクトながらも張りがあり、キュートなのに色っぽい。
これが「ダイハツ・ビーゴ」として市販された暁には、ダイハツよりのOEM供給で「トヨタ・ラッシュ」として復活する可能性が、かなり高そうだ。
ただし。このクルマのエンジンは、おそらくは「縦置き」ではなく「横置き」と思われる。
だが、そうであったとしても。現在「ラッシュ」にお乗りのアナタに、積極的にオススメしたい1台です