我が家の朝食は。
平日は「納豆ごはん&目玉焼き」が定番ながらも、土日は「パン」が多い。
土曜の朝に食したのは、「ボローニャデニッシュ(オレンジ)」。
妻がトドックにて注文していた品だ。
原材料においてのキーポイントは、「オレンジ味フィリング」と「みかんシロップ漬け」のツートップ。
もっこりとアンバーないでたちのそれで、サタデー・モーニングである。
ミルクとともに、切り分けたそれを、いただいた。
ふわっと柔らかかつ、しなやかな食感。
ツボをおさえた、マーマレード的甘み。
まさにそれは「マーマレードの朝」。
上質なサタデイ・モーニングのオープニングで、私は前向きに生きることを、取り戻せそうな気がしたのでありました🌞
祝日なのに、土曜日とカブってしまった、春分の日。
我々夫妻は、妻の父への誕生日プレゼントの「毛ガニ」を買うべく、「ホクレンショップ屯田店」へと向かっていた。
その道すがら。
「なにか水鳥を撮影しよう」と思い立った私は、近くにある「東屯田川遊水地」に立ち寄った。
すると、13時49分。
妻が嬌声をあげた。
「・・・キジがいる!」と。
妻の指さす方向に、カメラのファインダーを向ける。
キジは意外にも「保護色」で、見つけるのにちょっと時間が掛かったのだが・・・
その赤い頬を見せてくれた時に、彼の存在をしっかりと認識できた。
網に首を突っ込んで、向こう側を見渡す彼の姿は、なんともひょうきんである。
これまでも、キジという鳥を見たことは、数度あった。
しかしながら、それはいつも「運転中の車中」からだった。
1度は「ペケレット湖園」そばの道路。
もう1度は、石狩市生振の広域農道。
また、石狩湾新港や花畔での目撃情報も耳にしており、私としては「いつか撮影したい鳥さん」のひとつであった。
そしてその夢が、意外な形で叶ったのだ。
お義父さんの誕生日と毛ガニに、感謝である🦀
正面から見たその姿は、ポケモンボールというか、ゴールデンボールである。
そして、緑の頭に真っ赤な頬。
白い首輪に、黄金のグラデーションの身体。
まさに錦織とは、この鳥のことでありましょう。
しかしながら。
歩く姿や、地面をついばむ表情。
その一挙手一投足は、なんとも「ニワトリ的」である。
余談ながら・・・
昔(昭和50年代前半)に、我が家の「家具調カラーテレビ」の上には、「キジの剥製」が置かれていたものだ。
おそらくは、当時健在だった祖父の趣味だったのだろうと、思料される。
それにしても、本当に美しい鳥である。
私はかつて「岩見沢でキジを食した」経験があるが、ちょっと申し訳ない気がしたので、心の中で、彼にお詫びをした。
(でも、キジ肉は、また喰ってみたいというのが、本音)
このキジ♂さんは、じつにサービス精神に富んだ個体で、我々夫妻を全く恐れず、逃げるどころか、むしろ近寄ってくるのであった(^^)
ちなみに、キジという鳥は、元来北海道には生息していなかったらしい。
ものの本によると、昭和初期に狩猟用として朝鮮半島から移入放鳥され、定着したのだという。
北海道のそれは「亜種コウライキジ」と分類され、本州以南のいわゆる「キジ」とは、羽色もやや異なるのだ。
その姿は、まさに優雅というか、優美。
ただし、エサをついばむときの姿は、前述したように「ニワトリ的」である🐔
今度はいつお会いできるかわからない、キジ♂さん。
ここぞとばかりにシャッターを切っていたら、撮影枚数は350枚を越えてしまった(^^;
今さらながら、「デジカメ時代」に、感謝である。
そのカラーリングは、まさに着物のような、和風のあでやかさ。
そして、14時18分。
彼は、ひっそりと隠れるように、私の目前から去って行ったのでありました。
とにもかくにも。
2021年の春分の日は、私にとって、「初めてキジ撮影に成功した」エポックメイキングな日となったのである。
遊水地のマガモさんペアを撮影した後。
私は、満ち足りた気分で、毛ガニを買いに向かったのでありました🦀