9時12分の、トンネウス沼。
9割がた凍結してしまっているが、一部凍っていない部分がある。
そこで待っていれば、「カワセミ」さんが魚を獲りに、やってくるハズなのだ。
そんなワケで、コンデジをブラ下げて、待つことしばし。
そして、9時59分。
お待ちかねのアイドル「カワセミ」さんは、私の期待を裏切ることなく、やって来てくれた。
下のくちばしが紅いので、これは♀ちゃんである。
カワセミという鳥さんは、現れてさえくれれば、そこで獲物を見つけるために、じっと枝に止まっていてくれる。
私のような素人カメラマンにとっては、実にフレンドリーな鳥さんといえる。
しかしながら。
この時は、残念ながら、小魚捕獲には至らなかったようだ。
冬の北海道でも、カワセミさんに逢えるというのは、個人的には嬉しいことだ。
しかしながら、本来この鳥さんは、北海道においては基本的に「夏鳥」。
大局的には、やはり「地球温暖化が進んでいる」ことの端的な例が、「北海道で越冬するカワセミ」なのかもしれない。
ちょっと、複雑な気分ですネ・・・(^^;
越冬のため、大挙して津軽海峡を渡ることで知られる、ヒヨドリさん。
しかしながら、渡らずに北海道に留まる個体も、数多い。
実際、真冬になったウチの周辺でも、フツーに見かける鳥さんである。
その鳴き声は、透明感ある高音で、意外に美しい。
すっくと、直立して止まる、その姿。
ボサボサ頭だが、その瞳は純朴で、なにか高校球児を思わせる。
私の好きな鳥さんである。
また、このヒヨドリさんの分布は、ほぼ日本国内に限られ、海外のバードウォッチャーにとっては垂涎の的の「珍鳥」なのだという。
その地味なルックスとは裏腹に、世界的には「エキゾチック・ジャパンバード」なのだ。
まさに「ところ変われば品変わる」ですネ。