自販連のホームページの今年の4月~9月の新車販売台数データをひもといたところ、1位:プリウス、2位:フィット、3位:インサイト、4位:ヴィッツ、5位:パッソ・・・なんということでしょう、ベスト5はすべていわゆる「5ドア車」なのである。
だがしかし、今から20年ほど前は、5ドア車が不人気車の代名詞のようなモノだったことを、アナタは憶えているだろうか。そんな日陰の存在だった薄幸なる5ドア車に、久々にスポットライトを当ててみよう。
ホンダ・コンチェルト。
このクルマは「グランド・シビック」をベースに、ホンダとローバーとの共同開発によって’88年にリリースされた。
「豊かさへのくわだて」。
この後日本が突入するバブルの時代を予感しているかのようなこのコピーは、今となってはなかなか興味深い。
Dピラーをガラスで隠した、4ドアセダンのエクステリア。
この角度から見ると、この1年後に登場した初代レガシィセダンを、なにか彷彿とさせる。
そしてこの5ドアセダン!
グラッシーで、豊かなヒップラインが魅惑的だ。
まさにローバーSD1の縮小版である。
リヤシートはダブルフォールディングで畳むことが出来て、ユーティリティーに富んでいる。
室内の意匠も、木目がでしゃばり過ぎない感じで、上々のセンス。
そのシート地や色遣いが、まさにブリティッシュ・テイストである。
エンジンパワーは、上記のとおり。
燃費は現代の1.5~1.6L車と比べると見劣りして見えるが、この当時は10・15モードではなく10モード表記だ。
10・15モードよりも10モードの方が数値は悪く出るので、実用上はそんなに悪くない燃費だったと推測される。
脚回りは、当時のホンダお得意の「4輪ダブルウィッシュボーン・サスペンション」。
’80年代前半は、行き過ぎた軽量化のために「ボディが弱い」といわれていたホンダだったが、この頃からボディ剛性にも力を入れるようになってきた。
そして、4WDのイントラック。
これは、4ドアセダンのみの設定である。
私はこの頃のホンダの4駆に冬道で乗ったことがないので良く分からないが、雑誌メディアやweb上での評価はあまり芳しくないようである。
だが、カタログを読む限りでは、なかなか良さそうなモノに思えてしまう。
なかでも着目すべきは、4WD車だけに設定された「スーパーロー付5速マニュアル」。
事実上6MTという言い方も、出来なくはないかも。
だがしかし、冬道のようにスリッピーな路面では、むしろセカンドギヤで駆動力を与えすぎないようにして発進する方が、実際スムーズである。
私には、この「スーパーロー」をどのような場面で使えばいいのかあまり想像できないというのが、偽らざる感想だ。
とはいえ、このコンチェルト。
ボディカラーもインテリアカラーも、渋めの色が揃っており、なかなか魅惑的。
5ドア車のディメンションは全長4270mm×全幅1680mm×全高1395mmで、4ドアセダンは全長のみ145mm長い。
5ドアの全長を削っているのは、いざ荷物を積む時にはリヤシートを倒せばいいという、ヨーロッパ的合理主義の考え方から来るものだという。
当時、このクルマは背が高いと思っていたが、現代のクルマはもっと背が高く、たとえばプレミオ/アリオン(FF)の全高は1475mmあり、コンチェルトより80mmも高いのだった。
数字で比べると意外な事実である。
コンチェルトは惜しかった。
このようなブリティッシュテイスト溢れる日本車は、きっともう出てこないであろう。
何から何までが渋すぎで、イマイチ華やかさに欠けるきらいは、確かにあった。
だから、売れなかったのだろう。
この翌年に出た「アコード・インスパイア」は大ヒットしたのだが・・・
インスパイアにあった華やかさは、コンチェルトが地味すぎたという反省の元に産み出されたのかも知れない。
それにしても、コンチェルトの5ドアって、走っているのを見たことがあったかどうかも定かではない。
もう、このクルマに逢うことは出来ないのだろうか・・・合掌。
今年の夏に富良野に行った時に購入したタバコが、この「Furano」である。吸わずにずぅーっと放ってあったのだが、いつも吸っている「キャスターマイルド」を切らしてしまったので、思い出して吸ってみた。「Furano」なのにオランダ製という不可解なところが、また良い。
紙巻の色は、写真では分かりづらいが、淡いラベンダー色である。さて、火をつけて吸ってみると・・・うむ、確かにラベンダーのような香りがする。だが、なんだかタバコを吸っているというよりは、「毎日香」を吸っているような気分・・・あまりいただけなかったが、雨で外に出てタバコを買いに行くのがおっくうだったので、全部吸っちまいました。
サンクスに立ち寄ったところ、あの札幌の名店「麺屋彩未」のカップめんが売られているのを発見!私は、本物の「麺屋彩未」のラーメンはまだ食したことがないが、このカップめんは試してみたい。実売価格は268円とややお高いが、こういうモノを見つけてしまうと買わずにはいられないのが、私の悲しいサガなのだ。
スペック上で要注目なのは、「味付鶏挽肉」である。
中には2種類の「かやく」と、先入れの粉末スープ・後入れの液体スープが封入されている。
麺の色は鮮やかな黄色!その見た目だけで、私の期待は沸点に達する。
さて、お湯をかけて待つこと5分。この間、後入れの液体スープはフタの上で温めておくのがコモンセンスである。
いやあ、このカップめん、素晴らしい。
麺は、カップめんとは到底思えない、弾力性とコシのあるモノ。そして、その質感の出し方が、わざとらしくない出来栄えなのだ。
そして、そのスープ!野菜の甘味のまろやかさのなかに、生姜が爽やかに利いていて、まさに本格派味噌ラーメンのお味。カップめんがここまで進化してしまうとは・・・
ただし、ハムに毛が生えたようなチャーシューの質感は、イマイチであった。まあ、そこまでカップめんに要求するのは、ないものねだりなのであろう。
加えて見逃せないチャームポイントが、「味付鶏挽肉」だった。コレが、なんともウマいのよ。スープに沈殿しているそれを残さず食い尽くすためには、カラダに悪いとは思いつつも、スープを完飲しなければいけない。ああ、挽肉の罠。
このカップめん、私が今まで食べたカップめんの中で、今のところベストである。やるじゃないか!東洋水産。
札幌駅そばに勤めている妻は、時々実にナイスなおみやげを買ってきて、私の胃袋と脳髄をよろこばせてくれる。
まずは、あの「北海道開拓おかき」の「いか」味である。
潮の香り立つような、サクッとウマいこのおかき。スルメ風おつまみも封入されており、それとの混入バランスが、また見事なのだ。
そして、佐藤水産の「鮭のわさびルイベ漬」。
「辛口」とあるが、そんなに辛くはないのがミソ。
鮭の切身と散りばめられたイクラに加え、ワサビがピリッと華を添える。これは、焼酎や日本酒のおつまみとしては最適だ。
東急百貨店で催されている「ほっかいどう海鮮王国フェスティバル」で購入してくれたのが、「厚岸産の殻付カキ」である。
こいつにレモンを絞って、チューチュー啜るようにいただく。いやあ、牡蠣は、やっぱナマに限る。んまかった。
まずは、あの「北海道開拓おかき」の「いか」味である。
潮の香り立つような、サクッとウマいこのおかき。スルメ風おつまみも封入されており、それとの混入バランスが、また見事なのだ。
そして、佐藤水産の「鮭のわさびルイベ漬」。
「辛口」とあるが、そんなに辛くはないのがミソ。
鮭の切身と散りばめられたイクラに加え、ワサビがピリッと華を添える。これは、焼酎や日本酒のおつまみとしては最適だ。
東急百貨店で催されている「ほっかいどう海鮮王国フェスティバル」で購入してくれたのが、「厚岸産の殻付カキ」である。
こいつにレモンを絞って、チューチュー啜るようにいただく。いやあ、牡蠣は、やっぱナマに限る。んまかった。
NHK総合で毎週水曜日23時から放送されている「SONGS」は、なかなか良い音楽番組である。昨日はなんと井上陽水が登場し、これから4週連続の陽水特集なのだ。私がこの1月に購入した「かしこいソニーのブルーレイ」は、私の好みを察して、キッチリとその番組を録画していてくれた。
いやあ、やはりつくづく、拓郎・陽水は素晴らしい。というか、やはり、凄い。この2人の後に続くシンガーは、もう出てこないのだろうか。2夜連続で、ビッグ2の音楽にどっぷり浸かった私は、今、実に満たされた気分である。
本日我が家に吉田拓郎の「18時開演」が届いた。これは事実上、「今回のツアーでの最終公演」となってしまった7月4日の東京国際フォーラムでのライヴを、MCまで含めて完全収録した3CDに、未公開映像のDVDが付いているのだ。
収録曲は、私が6月に仙台で観たライヴの内容に、ほぼ、準ずるものである。たとえば、仙台では演奏された「落陽」は、このCDでは「春だったね」に置き換えられている。その他にも、この「ほぼ」がミソで、私は大いに驚愕することになるのだが・・・
このCDには、歌詞カードは封入されておらず、その代わり拓郎からのメッセージが入っていた。確かに、その会場に居るような雰囲気でこの音源を愉しむのならば、歌詞カードは不要なのかもしれない。ひょっとしたら、コストダウンの一環なのかもしれないとは思いつつも・・・
それにしても拓郎が阪神の岡田彰布氏やプロゴルファーの岡本綾子氏のファンだったとは・・・いや、MCのおわびなのネ。
そして、問題はこのアルバムのタイトルである。「18時開演」・・・私が仙台に行った時のチケットには「18:30開演」と印字されているのがご確認いただけるだろう。
そういうことだったのか。実は、今回のライブツアーは、事実上18時開演だったのだ!実際には本当のオープニングに先立って、「無題」という曲が1曲演奏されていたのだ!ああ、なんてことだろう。あの仙台での会場で早い時間から並んでいたあの人たちは、おそらくこの事実を知っていたのだろう。そして、私と友人は、それを知らずにいた・・・そんなオープニングサプライズがあったなんて!なんてお茶目なことをしてくれる拓郎なんだろう!このネット時代、事前にもっと情報収集した上で、仙台でのライヴに臨むべきだった・・・オープニングサプライズどころか、私にとっては全てが終わってからのビッグサプライズであった。ま、こうしてCDで聴けるから、いいか・・・
遅番出勤のその日の昼食は、例によってカップラーメンだった。多岐に渡る我が家のカップめんの在庫の中から、私は「日清の大盛屋 豚キムチ」を選択。
めんの量は90g。通常のカップめんは60gなので、確かに1.5倍のヴォリュームだ。
中袋は3種。「かやく」の他に、先入れの「粉末スープ」と後入れの「調味オイル」が封入されていた。
さて、調味オイルをフタの上で温めて待つこと3分。ちなみに、この調味オイルは、ラー油そのものであった。
ううん・・・日清の大盛屋シリーズ全般にいえるのだが、具がなんともチープである。めんの量が多いだけに、具の量がものさびしく見えてこの上ない。これは100円アンダーという戦略的な価格ゆえに、こうなってしまったのかもしれない。そして、多少値段が高くても具がびっしりと表面を覆っている「カップヌードルシリーズ」をやはり選ぶべきだったと、私はいつも同じように反省してしまうのである。御免。
本日の夕食当番は私であった。冷蔵庫を覗くと、サンマが2尾。魚焼きグリルが使えない私は、再びフライパンでこれを焼くことに挑戦した。
サンマは頭を切り落として内臓を掻き出し、塩少々をふって15分ほど置く。
前回フライパンで焼いた時には、サンマの皮が剥がれて悲惨なことになってしまった。その原因は、オリーブオイルを使ってしまったことと、油温が充分に上がる前にサンマを投入してしまったことの2点にあると思われる。それを踏まえて、今回はキャノーラ油を使用。
油がしっかりと煙を立ててから、サンマを投入。
フライパンにフタをして、中火でじっくり焼く。
サンマから水分が出てきたところで、裏返して若干火を落とす。同時に長ネギをそこに投入。しっかりと両面を焼きあげる。
サンマの薬味には、大根おろし+醤油がオーソドックスで一番似つかわしいと思うのだが、大根が無かったので、例の「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」をトッピング。そこに、醤油をすこし垂らしていただく。ああ、これがまさにジャストフィット!我ながら、上出来な夕食であった。
サンマは頭を切り落として内臓を掻き出し、塩少々をふって15分ほど置く。
前回フライパンで焼いた時には、サンマの皮が剥がれて悲惨なことになってしまった。その原因は、オリーブオイルを使ってしまったことと、油温が充分に上がる前にサンマを投入してしまったことの2点にあると思われる。それを踏まえて、今回はキャノーラ油を使用。
油がしっかりと煙を立ててから、サンマを投入。
フライパンにフタをして、中火でじっくり焼く。
サンマから水分が出てきたところで、裏返して若干火を落とす。同時に長ネギをそこに投入。しっかりと両面を焼きあげる。
サンマの薬味には、大根おろし+醤油がオーソドックスで一番似つかわしいと思うのだが、大根が無かったので、例の「桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油」をトッピング。そこに、醤油をすこし垂らしていただく。ああ、これがまさにジャストフィット!我ながら、上出来な夕食であった。
私はスーパーに行くと、カップめん売場とお菓子売場はかならず物色する。その時見つけたのは「かっぱえびせん 柚子こしょう」だった。
「柚子こしょう」の発祥の地は、大分県日田市だそうだ。お菓子を食いながら、日本の地理や特産品、そして方言を知ることができるのは、やはり素晴らしい。コレこそが、活きた学習である。
さて、その柚子こしょう味。柚子の爽やかさと唐辛子のじわっと忍び寄る辛さが上手く調和し、ビール(発泡酒)に実によく似合う。だがしかし、なぜかこの製品は、「ノーマルかっぱえびせん」と形がちがうのだ。このように平面な方が柚子こしょうをまぶしやすいからなのかもしれないが、ノーマルかっぱえびせんの形の方が、手や口になじみ、食べやすいというのが私の率直な意見である。来年出す時は、ノーマルな形で出してほしいと、日記には書いておこう。
今年の日本シリーズは、6試合で終わってしまった。
やはり、第5戦がポイントだったであろう。シーズン144試合で8本しかホームランを打っていなかった高橋信二が、9回表にシリーズ2本目のホームランで勝ち越し。9回裏は55試合投げて一度も負けていない、そしてホームランは1本しか打たれていない武田久が登板。この日の日本ハムの勝利を確信していたのは、私だけではないだろう。ところが、その武田が2本塁打を浴びてサヨナラ負け・・・これは本当に痛かった。
それにしても、やはり巨人は強かった。なによりも、数年前の巨人と違って、生え抜きの選手が育ってきているのが素晴らしい。坂本・松本・そして亀井。この3人は顔と名前があまり一致しなかったが、このシリーズで彼らのことは私の脳裏に深く刻みこまれた。
それにしても、今年もファイターズは私を楽しませてくれた。来年も、おおいに楽しませてほしいと願っている。
試乗会を終えた後、我々取材班はススキノへ繰り出した。紆余曲折の末立ち寄ったのが、「サッポロビール倶楽部」というお店だった。
そこでオーダーしたのは「ホルジン鍋」。あまり飲み食いしないだろうという想定の元に、「食べ飲み放題コース」(3,400円)ではなく、単品でオーダーすることに。
これが、そのホルジン鍋(2人前)である。散りばめられたニンニクスライスと鷹の爪が、ぐぐっと食欲をそそる。
醤油味ベースのタレは、実にまろやかでテイスティ。コイツに「ゆず唐がらし」をふっていただく瞬間は、まさに幸せの骨頂である。
食材を喰い尽くした後に、オプションとしてオーダーしたのは、当然の如く「ラーメン」だ。
おおっ、このラーメン。結構ツルツル感のある、質感のイイ麺ではありませんか。醤油味ベースかつホルモン&ジンギスカンのエキスが沁み出たタレに、これは似合うことこの上なし!
いやあ、セーブしながらも結局相当喰ってしまい、お会計は結局一人当り約3,000円・・・こんなことなら、やっぱ最初から「食べ飲み放題コース」にすればよかったと思ったが、すべては後のまつりだった。ああ、旨かった。
我々取材班がその日最後に向かったのはレクサス店だった。レクサス店は、あまりにもうやうやしく出迎えられるのでなんとなく入るのに敷居が高い感じがするのだが、申し訳ないと思いつつも「HS250h」の試乗を申し出ると、快く手配してくれた。試乗車は「version I」(税込車両本体価格453万円)だった。
雨の夜の短い試乗だった。外気温が低かったためエンジンは常に回っている状態で、ハイブリッドカーならではの「モーターのみで無音で走る」シチュエーションは味わえなかったが、どちらにしても絶対的にはものすごく静かなクルマである。ステアリングインフォメーションもしっかりしている。
根元が前出しされたAピラーの角度は気に入らないが、インテリアの質感は極めて高い。センタークラスターにまでスティッチで合皮が施され、ナビ・オーディオ・エアコンの操作を司る「リモートタッチ」と相まって、革新的かつ圧倒的なプレミアム感だ。
インテリアカラーの組み合わせも欧州プレミアムカー並に多彩で、カタログを眺めているだけで愉しい。この54ページあるカタログ自体の紙の厚さやその匂いまでもが、なにかプレミアムなのだ。
このHS250hは、近日登場する「SAI」と基本コンポーネンツを共有しているらしい。このクルマ、内容は確かにプレミアムなのだが、そのスタイリング全体には価格相応のプレミアム感が感じられないのが大きな弱点であろう。それは「IS」あたりにも同じことがいえるのだが・・・
そしてこの大不況の中、とうとうF1撤退という決断を下したトヨタ。日本国内における「LEXUS」ブランドの展開も、やがて見直さざるを得ない時期が来るような気がしてならない。
ど素人クルマ試乗インプレッションは続く。次に我々取材班が向かったのはVWのお店だった。
新型となったVWポロ。外観から受ける印象では、ややゲルマン風味が薄れて、日本車というかオペルっぽくなってしまったと思っていたのだが、間近でフロント周辺を見ると、眼光鋭くシャープな感じで、なかなか悪くない。
雨の夜の試乗となってしまった。試乗車は「1.4Comfortline」(税込車両本体価格203万円:7速DSG)である。
小さいクルマなのに、轍に水溜りが出来てしまった路面を、何の不安もなく安定して直進する。この安心感の高さは、やはりドイツ生まれのクルマならではなのだろう。
加えて、乗るたびに感心するのが、VWのDSGというトランスミッションである。アクセルとエンジンとの間にトルクコンバーターというオブラートがあるAT車は、どうもエンジンを生で味わえないような感触があるのだが、このDSGはMT車の如くエンジンと右足が直結したかのような感覚を味わわせてくれる。しかも、そのシフトチェンジの滑らかさといったら!加減速での自動シフトの度に、全く嫌なショックもなく、タコメーターの針だけが踊り、エンジン音が低く高く唸る。たったの85psしかないこのクルマを敏捷に走らせるDSG。自称MT派の私だが、マニュアル車に乗っている自分が馬鹿馬鹿しく思えてしまうほどの出来だ。
近年の他社のCVTもかなり改良されてそんなに悪くないとは思うが、このDSGというトランスミッションが与えてくれる快感には、遠く及ばない。このクルマが203万円で買えるとは・・・やはり、VWは凄い。もう、参りましたというしかない。このクルマにただ一点の曇りがあるとするならば、それはステアリングが革巻でないことだ。この点だけは、汗っかきの私には大変残念である。
新型となったVWポロ。外観から受ける印象では、ややゲルマン風味が薄れて、日本車というかオペルっぽくなってしまったと思っていたのだが、間近でフロント周辺を見ると、眼光鋭くシャープな感じで、なかなか悪くない。
雨の夜の試乗となってしまった。試乗車は「1.4Comfortline」(税込車両本体価格203万円:7速DSG)である。
小さいクルマなのに、轍に水溜りが出来てしまった路面を、何の不安もなく安定して直進する。この安心感の高さは、やはりドイツ生まれのクルマならではなのだろう。
加えて、乗るたびに感心するのが、VWのDSGというトランスミッションである。アクセルとエンジンとの間にトルクコンバーターというオブラートがあるAT車は、どうもエンジンを生で味わえないような感触があるのだが、このDSGはMT車の如くエンジンと右足が直結したかのような感覚を味わわせてくれる。しかも、そのシフトチェンジの滑らかさといったら!加減速での自動シフトの度に、全く嫌なショックもなく、タコメーターの針だけが踊り、エンジン音が低く高く唸る。たったの85psしかないこのクルマを敏捷に走らせるDSG。自称MT派の私だが、マニュアル車に乗っている自分が馬鹿馬鹿しく思えてしまうほどの出来だ。
近年の他社のCVTもかなり改良されてそんなに悪くないとは思うが、このDSGというトランスミッションが与えてくれる快感には、遠く及ばない。このクルマが203万円で買えるとは・・・やはり、VWは凄い。もう、参りましたというしかない。このクルマにただ一点の曇りがあるとするならば、それはステアリングが革巻でないことだ。この点だけは、汗っかきの私には大変残念である。
その日、我々取材班2名は、尾車氏の提案により「新型マークX」を見ることに。試乗させていただいたのは、「250G Four」(6AT:税込車両本体価格293万4650円)である。
走り出すと、意外にもそのシャキッとした全体のフィールに感心する。かつて(’92年頃)叔母が乗っていたマークⅡは非常になまくらなフィールのクルマだったのだが、現代のマークXはまごうかたなき「ドライバーズ・カー」といっていいと思う。やはり走ると4ドアセダンはいいなァと、あらためて感じたのだった。
操作系で気に入ったのは、空調操作パネルのロジックである。最近の車のフルオートエアコンは、マニュアル操作する場合吹き出し口の切替を「MODEスイッチ」を数回押すことで選択しなければいけないのだが、このマークXはボタン1発でそれを選べる。痒いところに手が届かない感じの「AUTOポジション」が嫌いな、私好みの空調パネルだ。動作状況の表示窓がやや小さく下方に配置されているのは惜しい。この辺は、アテンザやアクセラ等一連のマツダ車を見習ってほしい。
このマークX。インテリアの質感もこのクルマがターゲットとしている層には、高級に見えると思われる。なかなかバリュー・フォー・マネーだ。全体のイメージは私の趣味ではないが、結構いいクルマだと思う。私の趣味ではないが・・・
スバル・エクシーガが登場するまでは、自分がミニヴァンを買わなければいけない状況になったとすれば、私は「RG系ステップワゴン」を選ぶだろうと考えていた。その抑え目の全高と、「Hマーク」よりも「ライオンマーク」が似合いそうなフロントマスクが、割と気に入っていたのだ。
そのステップワゴンが、昨今ではやや短めのサイクルの4年で、新型に移行した。もともとはホンダファンの私は、それを確認するためにディーラーさんに向かった。
背が高くなったその新型。Dピラーを隠したグラッシィなキャビンとテールランプのレンズの意匠は、同社の「ゼスト」に共通する処理でもあり、そこはかとなくBPレガシィをも思い起こさせる。
室内側から見ると、上の写真では分かりづらいが、Dピラーの太さが左右で異なっている。助手席側の方が、若干細い。Dピラーを隠したエクステリアの処理は、その太さが左右で違うことが外観から目立たないようにするためだと推測される。
初代と2代目のステップワゴンはAピラーの角度が結構立っており、いわゆる「三角窓」を持っていなかった。この4代目には三角窓があるのだが、それを活かしてなかなか面白い装置を付けている。それは「サイドビューサポートミラー」である。
ドアミラーに設置したミラーの映像を、室内の左Aピラー根元のそれに反射させて、クルマの左前方の状況を確認できるというモノである。これを実用上どれくらい活用するかどうかは謎だが、ヘンなキノコミラーが付くよりはずっといい。仕掛けはプリミティヴだが、ナイスアイディアだ。
3列目は、簡単な操作でスッキリと床下に収納できる。おそらくは3列目を使用する機会はそう多くないハズだから、日常の使用でラゲッジスペースを多く取れるこの方式はヨイと思う。だが、スペアタイヤが無いというのは、昨年2回もスペアタイヤのお世話になってしまった私としては、やや不安な点ではある。
・・・ちなみにエクシーガはこのクルマより背が低いAWDの3列シート車だが、キチンとスペアタイヤを積んでおり、なおかつ3列目を畳んだ時の荷室もフラットになる。
燃費もなかなかよさそうだ。FFで14.2km/Lで、4WDは12.6km/Lの数値は、カタログによるとクラスNo.1の低燃費とのことである。
・・・蛇足だが、エクシーガのカタログ上燃費はFFで15km/Lで、4WDは13.8km/Lだ。スバルはこの燃費の良さをもっと宣伝すればいいと思うのだが・・・
さて、試乗させていただいたのは、「G・Lパッケージ」(4WD・5AT:税込車両本体価格252万7千円)だった。簡潔にそのインプレッションを記そう。
フロントマスクがあまりにも日産セレナっぽく見えるのはいただけないと思うが、運転席に座ると前方の視界はスッキリ開けており、エンジンフィールも爽快だ。ただ、ステアリングは軽めで、操舵感は薄い。運転すること自体が面白いといった類のクルマではなかった。ドライビングフィールでは同社のオデッセイの方を私は好む。
この手のハイト系ユーティリティーミニヴァンは、苦手である。ヴォクシー&ノアやセレナは運転したことがないし、カタログすらも持っていない。どうも購買意欲が湧いてこないのだ。この手のクルマが順調に売れている理由が私には分からないが、それは私が変わり者だからなのかもしれない。多彩なシートアレンジとか、小学生が立って車内を移動できることとかは、私にとってはどうでもいいことだ。やはり運転している実感を味わえるクルマがイイと思うのである。御免。
そのステップワゴンが、昨今ではやや短めのサイクルの4年で、新型に移行した。もともとはホンダファンの私は、それを確認するためにディーラーさんに向かった。
背が高くなったその新型。Dピラーを隠したグラッシィなキャビンとテールランプのレンズの意匠は、同社の「ゼスト」に共通する処理でもあり、そこはかとなくBPレガシィをも思い起こさせる。
室内側から見ると、上の写真では分かりづらいが、Dピラーの太さが左右で異なっている。助手席側の方が、若干細い。Dピラーを隠したエクステリアの処理は、その太さが左右で違うことが外観から目立たないようにするためだと推測される。
初代と2代目のステップワゴンはAピラーの角度が結構立っており、いわゆる「三角窓」を持っていなかった。この4代目には三角窓があるのだが、それを活かしてなかなか面白い装置を付けている。それは「サイドビューサポートミラー」である。
ドアミラーに設置したミラーの映像を、室内の左Aピラー根元のそれに反射させて、クルマの左前方の状況を確認できるというモノである。これを実用上どれくらい活用するかどうかは謎だが、ヘンなキノコミラーが付くよりはずっといい。仕掛けはプリミティヴだが、ナイスアイディアだ。
3列目は、簡単な操作でスッキリと床下に収納できる。おそらくは3列目を使用する機会はそう多くないハズだから、日常の使用でラゲッジスペースを多く取れるこの方式はヨイと思う。だが、スペアタイヤが無いというのは、昨年2回もスペアタイヤのお世話になってしまった私としては、やや不安な点ではある。
・・・ちなみにエクシーガはこのクルマより背が低いAWDの3列シート車だが、キチンとスペアタイヤを積んでおり、なおかつ3列目を畳んだ時の荷室もフラットになる。
燃費もなかなかよさそうだ。FFで14.2km/Lで、4WDは12.6km/Lの数値は、カタログによるとクラスNo.1の低燃費とのことである。
・・・蛇足だが、エクシーガのカタログ上燃費はFFで15km/Lで、4WDは13.8km/Lだ。スバルはこの燃費の良さをもっと宣伝すればいいと思うのだが・・・
さて、試乗させていただいたのは、「G・Lパッケージ」(4WD・5AT:税込車両本体価格252万7千円)だった。簡潔にそのインプレッションを記そう。
フロントマスクがあまりにも日産セレナっぽく見えるのはいただけないと思うが、運転席に座ると前方の視界はスッキリ開けており、エンジンフィールも爽快だ。ただ、ステアリングは軽めで、操舵感は薄い。運転すること自体が面白いといった類のクルマではなかった。ドライビングフィールでは同社のオデッセイの方を私は好む。
この手のハイト系ユーティリティーミニヴァンは、苦手である。ヴォクシー&ノアやセレナは運転したことがないし、カタログすらも持っていない。どうも購買意欲が湧いてこないのだ。この手のクルマが順調に売れている理由が私には分からないが、それは私が変わり者だからなのかもしれない。多彩なシートアレンジとか、小学生が立って車内を移動できることとかは、私にとってはどうでもいいことだ。やはり運転している実感を味わえるクルマがイイと思うのである。御免。