
10月31日。札幌地方はとうとう雪が降ってしまうとの予報であった。

今年も冬タイヤに交換する季節がやってきてしまった。私は仕方なくその作業に取り掛かる。

スタッドレスは信頼のブランド「ブリザックREVO1」なのだが、昨年末にパンクさせてしまったので、1本だけが「ブリザックREVO2」という、トリッキーな事態になっている。上の写真の向かって左がREVO1で、右がREVO2である。微妙にトレッドパターンが異なっているのがご確認いただけると思う。

ステアリングに直結するフロントの左右が、銘柄の異なるタイヤというのはあまり好ましくないと思われるので、性能がいいと思われるREVO2を、仕方なく左リヤに装着。右リヤに着けるか左リヤに着けるかちょっと迷ったのだが、まあ、どっちでもそう大きな問題ではないと思う。

スタッドレスタイヤ装着後、すぐさまタイヤの空気圧点検を兼ねてガソリンスタンドへ。給油量は27.13L。

10月17日からの走行距離は299.3km。なので、満タン法燃費は11.0km/Lとなります。外気温が低くなってきたので、やはり燃費は悪化傾向にありますネ。

燃費計の数値は、12.2km/Lと、リッター12km台をなんとか維持しました。

さて、この4月から履いている「エコピアEP100」の省燃費性能について、数字で検証してみましょう。カタログによると、このタイヤは燃費が4.2%向上するというふれこみである。

この4月から10月までの約半年間で、満タン法燃費は12.2km/L。いやあ、2000ccのAWD車としては、やはりとてもいい数字である。「これがエコピア効果なのか!さすがはブリヂストン!F1は撤退しても、一般ユーザーの役に立つ製品をこれからも作ってくれ!」と、私は一瞬感動した。
ところが!昨年まで履いていた「ヨコハマ・アドバン」との数字とあらためて比べると・・・

なんということでしょう。半年のトータルでは僅かながら昨年のアドバンの方がいい数字ではないか!

さて、細かく検証してみましょう。折れ線グラフにすると、2009年の方が2008年に比べ数値の上下動が少ないことがわかる。2008年の7~8月の数値が飛び抜けていいのは、平坦でストップ&ゴーのほとんど無い道東方面へのドライブがあったからなのだろう。この時の長距離ドライブの数字が、2008年の平均値を押し上げているのだと推測される。加えて2008年は、気温が下がって燃費が悪化する10月をほとんどアドバンでは走っていない。なんせ、これもパンクさせちまったもんですから・・・
トータルで考えると、やはりこのエコピアというタイヤは、多少は燃費がイイのだと思う。ただそれは、ややデッドなステアリングフィールと若干高めのロードノイズとのトレードオフであることは憶えておいたほうがいいだろう。

もう一つ気になる点を挙げておこう。エコピアEP100は、幅広く深いグルーヴ(溝)の間に、小石が挟まりやすいのである。これが、ロードノイズや燃費の点で悪影響を及ぼしてしまう可能性が、ひょっとしたらあるのかもしれない。上の折れ線グラフを見てもわかるように、今年の5月から6月の間は確実にアドバンを上回る燃費を稼いでいたエコピアだが、7~9月の数値は伸び悩んだ。それは実は、この無数に挟まった小石のせいだったのかもしれないと、私は思ったりしている。