『奇人と異才の中国史』

井波律子、2005、『奇人と異才の中国史』、岩波新書
中国の奇人異才を司馬遷の『史記』の「列伝」にスタイルをとって、56人をとりあげ記述している。古代から近代に至るまで、年代に沿って記されているので、人物をとおしてみた中国史の体裁となっている。現代の毛沢東などにはふれられていないので、共産党以前の中国なのだが、やはり、一歩踏み込んで、ふれてもらいたかった気がする。毛沢東は、本書で取り上げられていた人物とその言葉(それぞれの文末には、人物たちの文章が添えられている)に劣らず、中国史を彩る人物であり言葉を発していると思うのだが・・・。
中国の奇人異才を司馬遷の『史記』の「列伝」にスタイルをとって、56人をとりあげ記述している。古代から近代に至るまで、年代に沿って記されているので、人物をとおしてみた中国史の体裁となっている。現代の毛沢東などにはふれられていないので、共産党以前の中国なのだが、やはり、一歩踏み込んで、ふれてもらいたかった気がする。毛沢東は、本書で取り上げられていた人物とその言葉(それぞれの文末には、人物たちの文章が添えられている)に劣らず、中国史を彩る人物であり言葉を発していると思うのだが・・・。
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