『ぬしさまへ』
畠中 恵、2003、『ぬしさまへ』、新潮社 (新潮文庫)
『しゃばけ』の続編。
一太郎は江戸の豪商の「箱入り息子」。相変わらず、病弱で、妖に囲まれ守られている。なかでも「仁吉の思い人」が面白い。妖の命は千年も超え、一太郎の守り人の仁吉はかなわぬ恋を寝込んでいる一太郎に語る。そして、一太郎の秘密が明かされる。
妖が見えるかどうか、これは大きいかもしれないけれど、何か腑に落ちない事、あるいは、気にかかる物音、確認できなければ、妖のせいにするというのは、別に、江戸より前の事でもあるまい。妖と話すというのは少しかけ離れてはいる事かもしれないけれど、しかし、それでも、独り言というのは、他人からみて、妖との会話とも見えなくもあるまい。我々も、以外に妖と近いところに生きているのかもしれないのではないか?
『しゃばけ』の続編。
一太郎は江戸の豪商の「箱入り息子」。相変わらず、病弱で、妖に囲まれ守られている。なかでも「仁吉の思い人」が面白い。妖の命は千年も超え、一太郎の守り人の仁吉はかなわぬ恋を寝込んでいる一太郎に語る。そして、一太郎の秘密が明かされる。
妖が見えるかどうか、これは大きいかもしれないけれど、何か腑に落ちない事、あるいは、気にかかる物音、確認できなければ、妖のせいにするというのは、別に、江戸より前の事でもあるまい。妖と話すというのは少しかけ離れてはいる事かもしれないけれど、しかし、それでも、独り言というのは、他人からみて、妖との会話とも見えなくもあるまい。我々も、以外に妖と近いところに生きているのかもしれないのではないか?
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