『クマムシを飼うには:博物学から始めるクマムシ研究』
鈴木 忠,森山 和道、2008、『クマムシを飼うには:博物学から始めるクマムシ研究』、地人書館
クマムシにひかれて、二冊目。本書は、著者の鈴木氏が、クマムシについてを書くに至ったそれまでの研究の経緯もろもろ書かれていて、加えて、現代自然科学批判から、科学行政批判にまで至っていて、ますます楽しかった。
本書からも、人間の知の世界の限定性を見て取ることができる。我々が見ている世界は、じつに限られていて、狭い世界なのだ。だからといって恥じることもないが、そうした現状をよくわかっておいた上で、自然科学教育や教育行政のことを考えたほうがよいことがよくわかる。
本書は、その内容が「サイエンス・メール」に掲載されていて、それを出版したものだたそうである。この「サイエンス・メール」は有料だそうだが、私は、そのこと自体は、とやかく言うつもりはないが、そうした有料設定が、せっかくの内容を公にできるチャンスをつむことのないように願いたい。
フリーのジャーナリストが収入をえることは、いろんな方法があろうかと思われるけれど、このような内容のものがもし有料設定の中に囲われているとしたら、それは、どうなんだろう。可能であれば、自由な世界に送り込んでもらいたいものだ。著作権や将来の出版権を制限するものではないが、少なくとも、ネットのレベルはフリーがよいのではないかと考える。
クリエイティブ・コモンズを受けて、科学の世界では、「サイエンス・コモンズ」の動きがあるが、こうした、著作権の尊重と商用利用の区別は重要なのではないだろうか(例えば、http://current.ndl.go.jp/e275)。
クマムシにひかれて、二冊目。本書は、著者の鈴木氏が、クマムシについてを書くに至ったそれまでの研究の経緯もろもろ書かれていて、加えて、現代自然科学批判から、科学行政批判にまで至っていて、ますます楽しかった。
本書からも、人間の知の世界の限定性を見て取ることができる。我々が見ている世界は、じつに限られていて、狭い世界なのだ。だからといって恥じることもないが、そうした現状をよくわかっておいた上で、自然科学教育や教育行政のことを考えたほうがよいことがよくわかる。
本書は、その内容が「サイエンス・メール」に掲載されていて、それを出版したものだたそうである。この「サイエンス・メール」は有料だそうだが、私は、そのこと自体は、とやかく言うつもりはないが、そうした有料設定が、せっかくの内容を公にできるチャンスをつむことのないように願いたい。
フリーのジャーナリストが収入をえることは、いろんな方法があろうかと思われるけれど、このような内容のものがもし有料設定の中に囲われているとしたら、それは、どうなんだろう。可能であれば、自由な世界に送り込んでもらいたいものだ。著作権や将来の出版権を制限するものではないが、少なくとも、ネットのレベルはフリーがよいのではないかと考える。
クリエイティブ・コモンズを受けて、科学の世界では、「サイエンス・コモンズ」の動きがあるが、こうした、著作権の尊重と商用利用の区別は重要なのではないだろうか(例えば、http://current.ndl.go.jp/e275)。
クマムシを飼うには―博物学から始めるクマムシ研究鈴木 忠,森山 和道地人書館このアイテムの詳細を見る |