東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

古い東芝製トランジスタラジオ7TP-440の修理(2/6)

2011年05月05日 | 古ラジオ修理工房

このトランジスタラジオ7TP-440の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
  修理(1/6)  修理(2/6)  修理(3/6)  修理(4/6)
  修理(5/6)  修理(6/6)

 前回は、ラジオ内に溜まった埃を取った上でダイヤル指針がスムーズに動くようにしました。今回は、見た目にあきらかな不備な箇所を修理しました。そして、ラジオの回路に電気が通るようにしました。

                取り出したラジオの基板、いろいろな線が入り組む


 ラジオに電気が通らない原因は、電池から回路基板に電気を供給する赤いプラス線の断線です。このラジオは電池ケースを取り出して電池を入れ替える構造になっています。このため、電池ケースを何度も取り出している間に接続箇所が弱くなって断線したのだと思います。

     断線した赤いプラス線             赤い線の皮を剥いて中の芯を出す
 

 この断線した箇所の皮を剥いて中の芯をむき出しにしました。裸線である芯を、基板につながるコネクタにハンダ付けしました。これで基板に電気が供給されるはずです。

          赤いプラス線の芯を、基板につながるコネクタにハンダ付け


 このトランジスタラジオはアンテナをねじ込み端子が欠落していました。ラジオ内に落ちていないか探しましたがありませんでした。やむなく他のラジオのねじこみ端子を外して、このラジオに取り付けました。

     欠落したアンテナねじ込み端子     他ラジオのねじ込み端子を取り付け
 

 これで、見た目に分かる故障を修理しました。そこで、電源(6V)をつないでラジオ放送を受信できるかどうか試してみました。しかし何も聞こえず、スピーカーに耳を当ててみるとザーと言う雑音(ノイズの音)がかすかに聞こえるだけでした。電源は供給されているようですが、どこか回路上の故障があるようです。

            電源をつなぐも、スピーカーからザーと言う雑音が出るだけ


 そこで、大雑把ではありますが低周波部が悪いのか高周波部が悪いのかシグナルインジェクターで調べてみました。すると低周波部初段に信号を注入するちゃんと音が出ました。故障は高周波部のようです。中波は電源を繋いでもまったく聞こえません。しかし、短波/中波切り替えスイッチを短波側にすると時々短波放送がわずかに受信できることがあります。このため、特に混合局部発信部が故障していることが疑われました。

     低周波部に信号を注入中                高周波部を調査中
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする