このトランジスタラジオAT-280の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
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前回まではラジオ内の電子回路を主に修理してきました。このトランジスタラジオの革ケースは取っ手の部分が切れています。今回はラジオの革ケースを修繕してみることにしました。古いラジオはこの皮ひも部分(特に手持ち部分)がよく切れています。手で持つことが多いため使用中に切れるのだと思います。素人ですがこの部分を修繕してみることにしました。
このトランジスタラジオ革ケースの切れた取っ手部分
最初糸で縫おうと思いましたが、家庭用の針では革は縫えそうもありません。このため、ボンドで接着することにしました。切れた部分だけを接着しても非常に弱いため、切れた部分の裏側に一枚の薄い皮を当てることにしました。
切れた革ひも部分 裏側に薄い皮を当てる
強く接着するために革を接着できるボンドを使いました。そして、接着部分が均等に接着するように革の両側から鉄板を当てて、その両側からペンチで強くはさんで固定することにしました。一度はさむと外れない構造の特殊なペンチです。半日くらいはさんだままにしておきました。
接着する革の両側を鉄板ではさみペンチで固定
半日経ってからペンチや鉄板を外しました。革の位置が少しずれていましたが、ちゃんと革がつながっていました。切れた部分の裏側に当てた薄い皮は、バリをとるようにハサミで切り取りました。遠目には革ひもはつながって見えます。
鉄板とペンチを外す 裏側の薄い皮をハサミで切除
革ひもがつながったことを確認した後、片側の革ひもを金属金具で結びました。本当はボンドではなく、革用の針や糸で修繕したかったのですが、そのような道具や技術を持っていないので、自分なりにこれでよしとしました。
修繕した左革ひもと、右革ひも 右と左の革ひもを金具で連結
これまではラジオ本体を持って持ち運びしていましたが、今後は革ひもを持って持ち運びできるようになりました。とても便利になりました。これで、このトランジスタラジオの修理は終わりとしました。
革ひもを持って持ち運びできるようになる